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OTC(一般用医薬品)が登録販売者に与えた影響は大きい!「2分の1ルール」撤廃で起きること

OTC(一般用医薬品)が登録販売者に与えた影響は大きい!「2分の1ルール」撤廃で起きること

OTC(一般用医薬品)が登録販売者に与えた影響は大きい!「2分の1ルール」撤廃で起きること

近年のOTC医薬品業界では様々な規制緩和があり、登録販売者を取り巻く制度が著しく変化しています。OTC医薬品業界の動きについて、一緒にチェックしていきましょう。

目次

登録販売者は要チェック!OTC(一般用医薬品)とは

登録販売者は要チェック!OTC(一般用医薬品)とは

OTC医薬品とは?

OTC医薬品は、「市販薬」などと呼ばれることもあります。医薬品の法律的な分類としては、要指導医薬品一般用医薬品(第一類医薬品・第二類医薬品・第三類医薬品)をまとめて「OTC医薬品」と呼んでいます。

医薬品の分類

OTCでよく聞く【2分の1ルール】とは?

2分の1ルールとは、OTC医薬品の販売をおこなう店舗では、営業時間の半分以上、医薬品の専門家(薬剤師・登録販売者)が常駐しなくてはならないというルールです。しかしこのルールは、2021年8月1日に撤廃されました。

2分の1ルールがなくなった理由

もともとコンビニエンスストア業界などが、2分の1ルールについての規制緩和を強く求めていました。なぜなら、コンビニのような24時間営業の店舗の場合、1日に12時間以上、医薬品の資格者を置かなくてはならず、医薬品を取り扱いたくてもできないという事情があったためです。しかし、このルールが撤廃されたことで、限定的な時間でも医薬品が販売できるようになりました。例えばコンビニで、ドラッグストアの一般的な営業時間外(夜中や早朝など)に医薬品を販売する場合、利用したいと考えるお客様もいることでしょう。

活躍の場が増える?OTC(一般用医薬品)のメリット

活躍の場が増える?OTC(一般用医薬品)のメリット

柔軟な販売ができる

この規制緩和により、OTC医薬品を扱う店舗は営業時間に捕らわれることなく、医薬品を販売できるようになりました。これにより、様々なライフスタイルの人が医薬品の販売に従事することができます。例えば、午後から夜にかけて講義のある学生さんでも、早朝などの限られた時間を使って勤務できる可能性があります。

働く場所が増える

以前は2分の1ルールが障壁となっていたため、医薬品を取り扱うコンビニエンスストアなどは限られていました。しかしルール撤廃により、ますます医薬品を取り扱う店舗が増えることが予想されます。それに従って登録販売者の需要も高まっていくことでしょう。特に今回の2分の1ルール撤廃で大きな恩恵を受けるのは、ドラッグストア業界に異業種参入してきた業態であるといえます。つまり、コンビニエンスストアのみならず、スーパーマーケットや家電量販店など、もともとは医薬品を取り扱っていなかった業態で、登録販売者の必要性が高まっていくことが予想されます。

OTC(一般用医薬品)のデメリットを解説

OTC(一般用医薬品)のデメリットを解説

登録販売者の必要性が低下するかもしれない

逆に、2分の1ルール撤廃によって、コンビニなどでの医薬品販売が当たり前になっていくことで起こりうる問題もあります。例えば、ドラッグストアなど医薬品をメインで扱う業態では、競合に売上を取られてしまうことも考えられます。すると、登録販売者の人員削減につながる可能性も出てくるでしょう。

相談できる時間帯が短くなるかもしれない

2分の1ルールの撤廃により、お客様の利便性が低下する可能性もあります。なぜなら登録販売者のいない時間が長ければ、お客様が医薬品について相談できない時間も長くなってしまうからです。「医薬品を取り扱っています、しかし資格者がいないので販売できません」という状況は、ただでさえ体調不良を抱えたお客様の負担を大きくしてしまいます。

このように2分の1ルール撤廃は、登録販売者や一般消費者にとって、メリット・デメリットの両方が考えられます。今後どのような影響が出てくるのか、見守っていく必要がありますね。

OTC(一般用医薬品)求人の仕事内容や給与は?

OTC(一般用医薬品)求人の仕事内容や給与は?

大きな動きが続いているOTC医薬品業界ですが、その仕事内容や給与はどのようになっているでしょうか? 以下はどちらも大手ドラッグストアの正社員に関する求人情報ですが、福利厚生が充実していることがわかります。福利厚生が充実していると、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるので、職場選びの大事なポイントになります。さらに、求人Bでは店長経験者が好待遇となっています。

求人A

業種 ドラッグストア
勤務地 千葉県
雇用形態 正社員
業務内容 売り場作り、日用品雑貨等販売業務、店舗管理、品出し業務、レジ業務、スタッフ管理、一般医薬品の説明や販売・相談業務、チラシ・POP作成、売上管理・発注・在庫管理
勤務時間 9:00-22:00 (配属先により異なる、実働8時間のシフト制)
給与 年収300万円~480万円まで 月収17.8万円~31.6万円まで
福利厚生 保育所、教育研修、住居(社宅・寮など) 子ども手当、短時間労働制度(小学校6年生迄)、労働組合有り、社宅制度(規定あり) 社員購買10%割引制度、社員持株会、全国各地に保養施設あり、勤務地限定制度、復職支援制度(規定あり)、社内大学あり、退職金
おすすめポイント 社員研修制度が充実している、大手企業ならではの充実した福利厚生、転勤無し

求人B

業種 ドラッグストア
勤務地 愛知県
雇用形態 正社員
勤務時間 変形労働時間制:原則実働8時間
給与 年収300万円~500万円まで 月収20万円~
※店長経験者の方優遇!初年度から高年収が見込めます。店長経験のある方なら年収400万円以上の内定も実績があります。その後、年収500~600万円とさらなるアップが早期に見込めます。
福利厚生 保育所、教育研修 ・社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険)、買物割引、白衣貸与、退職金
おすすめポイント 本部スタッフへのキャリアアップあり、産休・育休充実、大手企業ならではの充実した福利厚生

求人の詳細を一人で比較検討するのは、なかなか大変なことです。また、これら以外にも、アポプラス登販ナビには数多くの求人があります。転職活動をするときは、ぜひアポプラス登販ナビを活用してくださいね。

まとめ|登録販売者はOTCを理解しておこう

登録販売者を取り巻く環境は、とても速いスピードで移り変わっています。今回ご紹介した2分の1ルールの撤廃だけでなく、管理者要件の緩和など、ここ数年だけでも様々な動きがありました。それに伴い登録販売者の活躍の場が増えていくことが予想されます。業界の動きを把握した上で、自分が今後目指したいキャリアについても改めて考えてみましょう。

執筆者:村松 早織(薬剤師・登録販売者講師)

執筆者:村松 早織(薬剤師・登録販売者講師)
株式会社東京マキア 代表取締役
登録販売者や受験生向けの講義を中心に事業を展開

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