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登録販売者の店舗マネジメントとは?仕事内容・必要なスキルを解説!

登録販売者の店舗マネジメントとは?仕事内容・必要なスキルを解説!

登録販売者の店舗マネジメントとは?仕事内容・必要なスキルを解説!

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

登録販売者であれば、一度は経験したいのが「管理者」です。ただ、管理者になっても、どのように店舗を運営していけばよいか分からない方や、実際管理者として迷われる方もいるのではないでしょうか。スタッフの使い方やすべてのマネジメントをおこなうことは大変ですが、その方法を把握すれば上手に運営できます。

この記事では、店舗運営に必要なスキルや店舗マネジメントについて解説していきます。

登録販売者の店舗マネジメントとは?

登録販売者

店舗マネジメントは効率的に計画を達成する為に、あらゆる課題を解決する活動のことをいいます。利用者に対して接する機会の多い登録販売者は、主に接客が中心ですが、管理者となると求められるものは違ってきます。

目次

登録販売者における店舗マネジメントとは?

登録販売者は、以下の3点が店舗マネジメントに求められます。

・店舗に勤務している薬剤師・登録販売者および、その他すべての従業員の監督
・店舗の構造設備および、医薬品などその他の物品管理、業務に必要とされるものについての注意喚起
・保健衛生上の支障が生じないように店舗販売業者に対して必要とされる意見を述べる事

登録販売者には、このような店舗マネジメントが求められます。

求められる役割

登録販売者は、薬剤師のように医療用医薬品の調剤と第一類医薬品の販売、副作用リスクの高い医薬品を安全に使用できるようにアドバイスなどは認められていません。そのため主な役割としては、接客が中心です。

医薬品に関する知識以上に接客のスキルが問われます。セルフメディケーションを目的としたOTC医薬品の需要が増えている中、相談のしやすさはとても重要なポイントです。市販薬を購入するお客様のニーズを上手に聞き出し、困っている点や疑問に思っている点を解決する高いコミュニケーション能力が求められます。

仕事内容は?登録販売者の店舗マネジメント業務を解説

登録管理者は、第2類・第3類医薬品の販売をおこなうことができる資格です。ドラッグストアなどでは、第2類・第3類医薬品が約9割を占めているため、薬剤師の人手不足やセルフメディケーションの推進なども相まって、登録販売者の需要は非常に高くなっています。

管理者になると、レジ打ち・品出しといった業務から、シフト管理・商品管理・売上管理など店舗運営に深く関わる業務の比重が大きくなります。

店舗運営に関わる業務の経験を積むことは、登録販売者としての市場価値を高め、キャリアアップのチャンスにつながります。店舗運営業務では、おもに人・商品・お金の3点について管理をおこないます。

【シフトや教育など】人に対する業務

毎月のシフト作成をおこないます。「ピークタイムの来店者数」「スタッフ同士の相性」などを考慮したうえで、過不足のないように人員を配置します。また、ドラッグストアの場合、店舗ごとにパート社員の採用に関して裁量が与えられているケースが多く、採用計画を立てることもあります。

また管理者ではない登録販売者やパート社員の業務指導も管理者の仕事です。売り場づくりの基本や接客のテクニックについて教えます。また、スタッフと一緒に目標を設定し、目標の達成率や取り組みについて評価します。

お客様が安全に快適に利用できる店舗作りはもとより、店舗スタッフのシフト作成・人材育成、評価、監督・バックアップ・フォロー・スキルアップのため各個人の目標設定・健康への気遣いなど、スタッフが安全に快適に勤務できるよう注意を配ることや、外部業者など店舗に出入りするすべての人への目配りや気遣いが必要となります。

【発注や在庫管理など】モノに対する業務

商品の発注や在庫の管理、季節商品や流行商品などの望まれる売れ筋商品を調べたり、売れ残りがないように在庫を整えたりもします。その他、商品以外の業務に必要な備品の管理や、その使用にあたっての注意喚起なども必要な業務の仕事といえます。

また、本部から示された陳列方法を参考に、商品陳列の仕方や配置方法を自身で考え、より売上を見込めるような、商品が見やすいレイアウトや安全な導線を考慮した売り場づくりを実践する必要があります。

【財務や売り上げなど】お金に対する業務

日々の予算や売り上げの数値を集計して粗利の確認をしたり、売上目標の設定や目標達成のための施策検討をしたり、店舗の売り上げをアップするためにはどうすればよいかを考えながら、より良い店舗作りを行っていく必要があります。

また、スタッフの時給・給料などに関する管理をおこなう場合もあります。このように、店舗全体の状況を把握して管理をするというと重たく感じるかもしれませんが、すべてを一人で請け負うわけではなく、スタッフとの連携や信頼関係を築き、皆で作り上げていくリーダーシップの役割を担うことも必要な役割といえるでしょう。

登録販売者の店舗マネジメントに必要なスキル

登録販売者

登録販売者として職場で活躍するためには、医薬品に関する知識はもちろんのこと、店舗スタッフとしてのスキルや接客スキルも非常に重要です。

たとえば「かぜ薬に含まれる各成分の特徴や注意点」といった薬学的知識です。一方、医薬品を販売する場面では、お客様に適切な医薬品を提案するために、「どの商品にどのような成分が含まれているのか」といった細かい商品知識まで必要です。

また前述したように、医薬品販売スタッフとしての業務だけではなく、レジ打ち・品出し・商品のレイアウトの考案など店舗スタッフとしての業務もこなさなければいけません。それだけでなく、売上管理や従業員のシフト管理など、幅広いマネジメントスキルも必要になります。

また、医薬品以外の商品や自社ブランド商品などに対する知識の習得も欠かせません。

そして一番必要なのは、お客様とのコミュニケーションを円滑にする接客スキルです。より多くの接客経験を積むことが、登録販売者としてのスキルアップにつながります。

目的の明確化

店舗マネジメントでまずおこなうことが、目的の明確化です。ただ闇雲に業務を行っていたのでは、店舗が良くなることはありません。まずは、自分の店舗が置かれている状況や問題点を客観的に見ることで、どこを目的に店舗運営していけば良いのかが見えてくるはずです。

求められているものが何かをあいまいにしたまま取り組んでも効率が悪く、現場の士気も上がらない状況に陥ってしまいます。

最終的な目的を達成するために必要な行動や結果をしっかり明確化してあげることで、それがモチベーションになったり、決断力が増したりするといわれています。

目標数値(KPI)の設定

目的を明確にしたら、次は目標数値の設定です。一般的に使われるKPIは5つあります。

・購入顧客数
・平均顧客単価
・平均購入商品点数
・平均商品単価
・新規顧客数・リピート顧客数

登録販売者は薬局やドラッグストアで働くケースが多いので、利用者が来店したからといって購入に至るとは限らないのが特徴です。そのため、次のようなKPIを設定しましょう。

・店前通行量
主に低単価商品を取り扱う場合、たくさんの人を店内に集客する必要があるため、人がどれだけ通る場所なのか知っておく必要があります。通りすがりにたまたま来店する人を増やすための対策を練ることが可能になります。

・来店率
店前の通行人のうち、どれだけの割合の人が来店したのかを把握するKPIです。看板からサイネージやポスター、ディスプレイデザインの効果を測定することができます。

・来店客数
店舗内に入った顧客の数は、日次・週次・月次で把握しておきます。曜日や天気、給料日などのイベント、季節やクリスマスなどのシーズンイベントによって来店客数は変動するからです。同じ条件下の過去データと比較することで、正確に状態把握ができるようになります。

・購買率
来店客のうち、どれだけの割合の人が購入にいたったかを測ることが重要です。このKPIは主に接客の効果測定に使いますが、他にも商品の並べ方、POPなどの販促ツールの効果測定にも使えます。

他にも、1日の声かけ数を増やして個人売上を5%上げる、レイアウトなど見直して売り上げを10%あげるなどの具体例をあげることも大事です。

分析力

店舗全体の売上を正確に管理して分析します。日ごとの売上とともに、商品別や属性別の売上もチェックするとより効果的です。

売上の状況を確認するだけでなく、売上目標も設定しましょう。毎日の売上目標に加え、週間・月間・年間の売上目標も設定すると計画的に店舗を運営するために役立ちます。

現状を正確に分析し、結果に応じて柔軟に対応・判断する能力も必要となってきます。

登録販売者が店舗マネジメントを成功させる方法

登録販売者

店舗マネジメントは、店舗の運営をスムーズに進めるために重要な役割を果たします。店舗の業績も、店舗マネジメントに大きく左右される可能性が高いです。この記事では、店舗マネジメントに必要なスキルとともに成功のポイントを解説します。

データに基づき改善計画をしっかり練る

店舗マネジメントをスムーズに進めるためには、物事を最適化することが重要です。店舗マネジメントに取り組み始めたら、まずは商品の発注や在庫の管理、望まれる売れ筋商品など、それまでのデータをもとにPDCAサイクルを回し、改善点を探しましょう。

お店の売り上げを担っているのが店舗マネジメントになるので、どのような方法で改善すべきか考え、素早く行動に移すことが大切です。その場凌ぎの解決方法ではなく、数日先・数か月先といったような改善計画を立てることが大変重要になってきます。

また、店舗マネジメントとしての役割をきちんと果たすには、仕組み化にも力を入れましょう。それぞれの業務の特徴にあわせて仕組み化すれば、業務効率を大幅にアップさせられます。

行動プロセスを確立させる

店舗マネジメントは感覚的におこなうのではなく、定量データとして可視化できるものに基づいておこなうことが大事です。

● いつ、どんな行動をとっているのか?
● それによってどのくらい売上が変化したのか?
● スタッフへのフォローアップをどのように行っているのか?

上記のような行動内容を確認した上で、結果と照らし合わせれば、「何をすれば効果が出るのか」を可視化することができます。

担当者ひとりだけが業務の手順を把握しており、ほかのスタッフにノウハウの手順が十分に共有されていない状態でマネジメントを続けていると、ノウハウが一人のスタッフで途切れてしまいます。マネジメントプロセスを可視化して全体共有をおこない、他店の良い部分を積極的に取り入れていくことが大切です。

現場メンバーと情報を共有する

店舗の運営を適切に進めるためには、現場で一緒に働くメンバーとしっかり連携を取ることが非常に重要です。コミュニケーションの質を高め、不備があった場合にも素早く適切な対応を行えるようにすることが大事です。

現場のメンバーとの関係に問題があると、店舗の運営にほころびが出るおそれもあるため注意が必要です。その様子をスタッフが感じ取れば、店長とスタッフの信頼関係にも悪影響をもたらす可能性があります。店舗マネジメントでは、どの場面でも円滑なコミュニケーションが大切です。

まとめ|登録販売者に店舗マネジメントスキルは必要!

この記事では、登録販売者の店舗マネジメントについて解説してきました。年々需要が高まる登録販売者に求められるものは多くなってきています。店舗マネジメントスキルを身に着けることで、登録販売者としての強みとなる部分が非常に多くなります。

次のステージに向けても大事になってきますので、店舗マネジメントスキルを少しずつでも身につけておきましょう。

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