【ドラッグストアの一日】登録販売者がはじめてのレジ業務で戸惑うこと

登録販売者がレジ業務で悩む原因

ドラッグストアでの登録販売者の主な業務は、OTC（一般用医薬品）の販売だけでなく、レジ業務も含まれます。さらに、お客さまからの商品に関する質問の対応やアドバイス、商品の陳列や棚卸し、店舗の清掃と多岐にわたります。
いくつもの業務が積み重なるために、レジが非常に負担となることがあります。

登録販売者が抱えているとされる悩みや窮屈さの原因は、主に以下の三つがあげられます。

第一に、専門的な知識を持つ登録販売者であるにも関わらず、一般的なレジ業務など多岐にわたる業務に追われ、専門性を活かせないというフラストレーションがあります。

第二に、長時間の立ち仕事による身体的疲労が大きい点が挙げられます。

第三に、お客さまとの人間関係のストレスも影響を及ぼします。クレーム対応や正しくご理解いただくためのコミュニケーションに時間と労力をさかなければならず、これが精神的ストレスとなります。

これらの業務は、ドラッグストアを円滑に運営し、お客さまに安全で快適なお買い物をしていただくためには欠かせないものです。
しかし、ただ我慢を重ねるだけではモチベーション低下を招いてしまうので、うまく乗り越える方法が求められます。

登録販売者がレジ業務の悩みを乗り越えるためには

レジ業務への対応は頻繁に発生し、避けては通れないので、つらさを感じているならできるだけ早く、すぐに取り掛かれることから対策していきましょう。

まず、登録販売者の専門性を活かす時間を確保するため、レジ業務とその他の業務の明確な分担やチームでの協力体制を整えることが大切です。時間管理を工夫し、レジだけでなく、自身の登録販売者としての力を発揮できる場を増やすことで、業務に対する達成感や充実感を得られるでしょう。

次に、身体的疲労に対しては、労務管理と環境改善が重要になってきます。休憩時間の確保や、立ち仕事を楽にするイスを使ってみるなどの工夫をしましょう。

そして、お客さまとの人間関係のストレスに対しては、適切な対応の仕方を身に付けられます。お客さまへの理解と共感を持つことで、コミュニケーションの質をあげ、ストレスを軽減することができます。
また、怒鳴られたり、居座られたりすることがプレッシャーになっている場合は、カスハラ対策をとりましょう。

参考：「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」等を作成しました！｜厚生労働省

最後に、これらの問題が解消しない場合、売り場の管理者や店舗経営層とコミュニケーションをとり、仕事環境改善のための対策を共に考えることも必要です。具体的な改善案を提示し、登録販売者のモチベーション向上につなげていきましょう。

つらいと感じるレジ業務も、適切な対策を行えば適応しやすくなります。是非、これらの解決策を試してみましょう。

まとめ

ドラッグストアの登録販売者が日々の業務で抱く悩みや問題意識は、業務の多さ、専門性の活用不足、立ち仕事による身体的疲労、そしてお客さまとのコミュニケーションのストレスと内容はさまざま。それらは、業務をつらいと感じさせる重要な原因となります。

しかし、こうした問題は決して無視するべきものではありません。業務分担の工夫、時間管理、労務管理や環境改善、対人コミュニケーションの向上など、あらゆる角度からの対策を試すことで、解決への道筋は見えてきます。

より良い職場環境の実現やモチベーション向上を目指して、まずは自分自身の悩みや問題意識を理解し、改善に取り組むことから始めましょう。それが難しい場合には、経営層と連携し、仕事環境改善を求めることも大切です。

今まさにレジ業務がつらいと感じている皆さん、まずはアクションを起こしてみましょう。