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【現場にインタビュー】登録販売者の年収は低い?平均給料を実際に調査

【現場にインタビュー】登録販売者の年収は低い?平均給料を実際に調査

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

「登録販売者の年収は低いって聞いたけど、実際のところはどうなの?」
「登録販売者の年収は雇用形態・役職・企業で変わるのだろうか?」

登録販売者への転職・就職を考えるとき、このように疑問に思う人もいるハズ。詳しくは本文で解説いたしますが、登録販売者の年収は日本の平均年収よりも低いです。職業情報提供サイトによりますと登録販売者の平均年収は347.3万円であり、国税庁のデータでは日本の平均年収は461万円と公表されています。つまり年収でいえば約120万円、月収で言いますと約10万円低い計算になります。

そうなりますと「登録販売者で生活していくのは厳しいかな......」と考えるかもしれませんが、実はそんなことはありません。なぜなら登録販売者の場合ですと雇用形態・役職・企業・店舗業態(ドラッグストアかコンビニかなど)で年収が変わるからです。店長職へステップアップ・金銭報酬が良い企業へ転職することで、年収500万円越えも十分に可能です。

そこでこの記事では登録販売者の年収だけでなく、現店長が赤裸々に語った年収への思い、年収が低くなる原因、年収アップの具体的方法を丁寧に解説いたします。この記事を読み終えるころには年収を100〜200万円アップさせる道筋が見えます。

目次

登録販売者の年収は低い?平均給料を調査

登録販売者の年収は低い?平均給料を調査

登録販売者の年収は平均的にみて、どの程度なのでしょうか。以下5つの視点で徹底的に解説いたします。

登録販売者の平均年収を他業種と比較
登録販売者の平均年収を雇用形態ごとに比較
登録販売者の平均年収を役職ごとに比較
登録販売者の平均年収を企業ごとに比較
登録販売者の平均年収を業態ごとに比較

登録販売者の平均年収を他業種と比較

まずは登録販売者と他業種との比較を見てみましょう。こちらは2020年度の職業別平均年収です。

業種名 平均年収
登録販売者 347.3万円
薬剤師 565.1万円
医師(内科医) 1440.3万円
医療事務 442.5万円
地方公務員(行政事務) 442.5万円
介護事務 442.5万円
保育士 374.5万円
平均年収 579.2万円

2022年3月17日時点

他業種の平均年収が579.2万円に対し、登録販売者は347.3万円という結果となりました。医師や薬剤師に比べると物足りなく感じてしまいます。

ちなみに登録販売者は薬の販売がメイン業務であるため『小売業』に属するのですが、小売業における年収割合は以下のようになっています。

【小売業の年収割合】

年収 パーセンテージ
100万円以下 12.1%
100万円超~200万円以下 14.2%
200万円超~300万円以下 15.2%
300万円超~400万円以下 16.9%
400万円超~500万円以下 13.1%
500万円超~600万円以下 9.4%
600万円超~700万円以下 6.2%
700万円超~800万円以下 4.0%
800万円超 8.9%

国税庁|業種別の給与階級別分布(最終閲覧日2022年3月20日)

上記のデータを見ますと小売業全体の約50%が400万円以下、約70%が500万円以下という統計になりました。そして国税庁によると日本の平均年収は以下の通り。

平均給与461万円(男性567万円、女性280万円)
国税庁|平均給与(最終閲覧日2022年3月22日時点)

日本の平均年収が461万円であり、かつ小売業の約半数が400万円以下であることを考えますと、小売業に属する登録販売者の年収はやはり低いと言えます。

登録販売者の平均年収を雇用形態ごとに比較

登録販売者の中でも雇用形態によって年収は変化します。

【登録販売者雇用形態別の平均年収】

雇用形態 平均年収
正社員 300~450万円
派遣社員 228~288万円※
パート 約286万円※
平均年収 約306万円

2022年3月17日時点
※20日(1日8時間)勤務/1か月の年収とします

上記の通り、雇用形態によって幅があることが分かりますね。登録販売者はスタート時、正社員もパート・派遣社員もそこまで変わりがないにしろ、最終的に正社員だと約1.5倍の年収になります。そのため登録販売者として働くのであれば、正社員の年収が一番高くなることがわかります。

それに付け加えて登録販売者の正社員は以下のように、福利厚生や退職金制度といった待遇が保障されています。

【正社員の福利厚生】

  • 従業員割引制度
  • 定期健康診断
  • 教育研修

アポプラス登販ナビ|求人情報詳細(最終閲覧日2022年3月22日)

もちろん上記だけでなく、正社員であれば勤続年数によって昇給・昇格も可能です。年収はもちろんなのですが福利厚生・勤続年数による昇給のことも踏まえますと、正社員のメリットの大きさがよくわかります。

以上のことから派遣社員や契約社員、登録販売者資格持ちのパート・アルバイトさんは正社員へのステップアップがおすすめです。

登録販売者の平均年収を役職ごとに比較

さらに役職別に年収を見てみましょう。

【登録販売者の役職別平均年収】

役職名 平均年収
一般社員 300~450万
店長クラス 300~500万※1
エリアマネージャークラス 365~521万※2
平均年収 約401万円

2022年3月17日時点
※1アポプラス登販ナビにて『店長候補』と検索し、表示された求人の平均年収です。
※2アポプラス登販ナビにて『エリアマネージャー』と検索し、表示された求人の平均年収です。

役職で平均年収を比較してみました。最も高収入なのは『エリアマネージャー』の521万円。このように役職で年収の開きが出てくるのは、役職手当が出るからです。

まず『店長手当』などといった特別給与は一般社員にはありません。そして役職が高くなるにつれて、支給額は多くなる傾向にあります。上の役職になればなるほど責任ある業務が増え、かつ多くの人を統括する必要性があるからです。つまり、その業務に伴う心身の負担が考慮されて、このような役職手当が出るわけですね。そしてこの役職手当の差が、ポジションごとの年収格差に直結するのだと考えられます。

登録販売者の平均年収を企業ごとに比較

次に企業別で比較を見てみましょう。

【登録販売者の企業別平均年収】

企業名 平均年収※
マツモトキヨシ 300~500万円
ウエルシア 309~530万円
ツルハ 280~450万円
ウェルパーク 300~450万円
くすりの福太郎 275~400万円
ユタカファーマシー 270~450万円
クリエイトエス・ディー 330~445万円
平均年収 約377.5万円

2022年3月17日時点
ページ最下部の注目キーワードにてそれぞれをクリックし、表示された求人を10個集計および平均化した年収です

大手ドラッグストア別に登録販売者年収をまとめてみました。上記の表を見ますとウエルシアが一番高いことがわかりますね。考えられる理由としましては、ウエルシアの業績が好調にあることでしょう。事実、ウエルシアとその他ドラッグストア系企業の業績を比較しますと以下のようになります。

【2021年度|ドラッグストア系企業の業績】

企業名 2021年売上業績(百万円)
マツモトキヨシ 556,907
ウエルシア 949,652
ツルハホールディングス 919,303
ウェルパーク データなし
ユタカファーマシー データなし
クリエイトエス・ディー 338,476

(2022年3月25日時点)

ウエルシアは2021年2月期の売上が9496億52百万円と業界1位を誇っているドラッグストア最大手です。売上が高い分、従業員への報酬も高額になっているのだと推測できます。以上のことから就職や転職を考える際は、各企業の業績を事前にチェックしておくことをおすすめいたします。

登録販売者の平均年収を業態ごとに比較

次に業態別で年収を比較してみましょう。

【業態別登録販売者(正社員)の平均年収】

店舗業態 平均年収※
ドラッグストア 291~527万円
コンビニ 264~371万円
調剤薬局 260~300万円
スーパー・ホームセンター 258~318万円※2
家電量販店 現在は正社員枠の求人なし※3
平均年収 約335.5万円

2022年3月17日時点

※ページ最下部の注目キーワードにてそれぞれをクリックし、表示された求人を10個集計および平均化した年収です(愛知県求人を平均化したもの)
※2『スーパー・ホームセンター・ディスカウントストア・家電量販店・免税店』および『正社員』にチェックを入れ、表示されたスーパーの求人3件を平均化した年収です(愛知県求人を平均化したもの)
※3地域・タイミングによっては正社員枠の求人もあります。

トップはドラッグストアという結果になりました。したがって年収アップを目指し転職をするのであれば、ドラッグストア求人に応募するのがよいでしょう

ドラッグストアなど現場の方に直接聞いてみた(900)

ドラッグストアなど現場の方に直接聞いてみた(900)

登録販売者の年収は比較的低いという結果が出ましたが、これが本当であるかを確かめるために以下5つの質問を現場の方に実際に聴いてみました。

登録販売者の平均年収に対する質問
現在の自分の年収に対する質問
登録販売者における役職別平均年収に対する質問
登録販売者における企業別平均年収に対する質問
登録販売者における業態別平均年収に対する質問

【所属企業勤め先:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
業界歴約13年。現所属先には中途採用にて1年前から従事。店長職経験者。
前職を12年間務めるが、業務量や待遇面での改善を目指し大手であるWへの転職を無事に果たす。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
業界歴約20年。現所属先には中途採用にて4~5か月前から従事。
前職では年収680万円(残業代込み)になることもあったが、業務量の改善を目指し転職を果たす。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
業界歴13年。現所属先には中途採用にて2か月前から従事。エリアマネージャー経験者。
以前に比べて休みがしっかり取れており、満足しているとのこと。

登録販売者の平均年収に対する質問

厚生労働省の管轄サイトである『職業情報提供サイト』にて登録販売者の平均年収を算出したところ、347.3万円であることが判明しました。あなたの年収はこれよりも高いですか? 低いですか?

【所属企業:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
数十万円高いです。正直な話、以前の勤め先では店長職を務めていたこともあり520万をもらっていたので、年収面ではかなりのダウンです。
しかし『エリア転勤をなしにしてもらったこと(コレが理由で店長職ではなく、次長職を務めているとか)・業務量などといった待遇面が改善されたこと』を考えますと、満足しています。ボーナスは年2回ありますので、次のボーナスが楽しみです。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
100万円以上高いです。前職は年収500~600万円もらっていましたので、それと比較しますとダウンなのですが、今の勤め先は残業がほぼありませんので満足しています。
ボーナスに関してはまだもらっていませんので、これからが楽しみです。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
50万円以上高いです。そのため平均よりも高いですね。
ボーナスに関しては年2回です。合計で給料4か月分あるかないかだと思っています。
あとココだけの話なのですが、以前に勤めていた企業に限っていえば本社の係長・エリアマネージャークラスで年収520万円、店長職は500万前後でした。一般社員ですと『地域社員なのか、全国社員(転勤・転居OKの社員のこと)なのか』により年収が増減します。場合によっては100万円の差が付き、地域社員希望だと平均年収である347万円を下回るかもしれません。
ただ、それでも地域社員は結婚や子供などの都合で従業員からの人気が高いです。従業員からの需要があるポジションということですので、年収がここまで下がってしまうのは仕方ないのかもしれません。

現在の自分の年収に対する質問

現在の自分の年収に対してどのように思われますか? また、その理由を休暇・福利厚生・業務量と交えながらお教えください。

【所属企業:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
妥当かなと思っております。理由としましては休みがあること、残業過多ではないことが大きいです。以前は朝から晩まで店舗にいなければならず、拘束時間が長く、誰よりも早くきてみんなと一緒に帰るということが普通でした。今思うと、家庭を持ったらできなかったですね。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
本音を言いますと、もう少し欲しいなとも思います。現職ですと稼ぎたいときにあえて残業をし、もう少し稼ぐということができないんですよね。その点に関しましては前職の方が良かったかもしれません。
しかし残業がほぼないということを考えますと、福利厚生面については確実によくなっていると思います。現職の業務量は納得感が高いですね。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
かなり満足です。年収は500万を超えましたし、それだけでなく今時点では業務量も全然少ないですし、福利厚生もしっかりして休みも取れているのでうれしいです。
そう言いますのも、前職は管理監督者でかなり大変だったんですよね。ランクの高い店長でもあったとしても昇給は特になく、キャリアアップなどといった先も見えていませんでしたので、私のような中堅・ベテランは特に悩んでいたのではないかと思います。

登録販売者における役職別平均年収に対する質問

アポプラス登販ナビにて役職別で登録販売者の年収をリサーチした結果、『エリアマネージャー>店長>一般社員』の順に年収が低くなることが判明しました。この結果を見て、年収が一番高くなる傾向にあるエリアマネージャーを目指そうと思いますか?

【所属企業:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
正直、私なら店長までかなと思います。エリアマネージャーレベルの管理職になると休みがなくなるので、家庭的には考えられないからです。
あと私の経験上、店長職は役職手当がつかないと年収400万円になかなか届かないのではないかなと思います。企業にもよると思いますが。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
正直なところ、私ならあまりやりたくないかな。企業にもよると思うのですが、エリアマネージャーとかの店長クラスは労働組合から外れる(あくまでSさんのご意見です!)ので、残業代がつかないんですよね。そうなりますと給与が相対的に下がるので、ちょっとイヤかな。
ただエリアマネージャーよりも上のポジション、例えば本社の課長や部長ともなると話が少し変わってくるかもしれません。業務内容や年収アップ率が魅力的であれば、そこは目指したいですよね。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
実は前職でエリアマネージャーをやっていたのですが、私はもう一度やってみたいかな。現職のエリアマネージャーの経験値が私よりも高くなさそうなので、自分でもなれそうだなと。担当エリアを円滑に回せば所属企業への貢献度が大きいですし、ぜひやってみたいですね。
あと余談になりますが、店長の年収は店舗ランクによって若干変化します。私が所属していた企業では、売り上げに基づいて店舗にランクをつけていましたね。一番高いランクの店舗だと年収約500万円、一番低いランクの店舗ですと大体400万円だったかな。そのため勤務先店舗の売り上げによっても、店長の年収は変化するはずです。ご参考までに。

登録販売者における企業別平均年収に対する質問

アポプラス登販ナビにて企業別で登録販売者の年収をリサーチした結果、企業によって年収が変化することが判明しました。このデータを見てどのように思いますか?

【所属企業:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
この中だったらそうですね、現所属先であるWを選んで良かったなと思います。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
そもそも提示されているデータの年収が低いように感じます。私の場合ですと前職では実際に年収600万円ほどもらっていました。それに付け加えて残業ってイヤでも入ってくるので、その残業代のことを考えますと、実質的にはもっと高くなるんじゃないかな。
ただ、雇用形態・手当が店舗によってコロコロ変わることもありますので、人や所属店舗によって差が出るのかもしれませんね。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
正直、現所属先であるTは第一希望ではなくて本当はWを目指していたんです。待遇面や店舗の数も圧倒的ですし、魅力的に感じていたからです。
そのためTで一定期間働いたら、もう一度Wを目指して転職活動したいですね。

登録販売者における業態別平均年収に対する質問

アポプラス登販ナビにて業態別で登録販売者の年収をリサーチした結果、ドラッグストアが一番高いという結果になりました。この結果に対してどのように思われますか?

【所属企業:W|役職:次長(店舗責任者)】Yさん
この数字を見ますと、ドラッグストアを選んでよかったなと思います。
転職を考えたときにコンビニの登録販売者でもいいかなと思って、実はそのことを転職エージェントに相談したんですよ。すると「コンビニ自体の仕事もあるし、店長スキルも活かしにくいので年収が下がるかもしれない。それに付け加えて業務量も今よりきついかもしれません」というリアルなご意見を頂いたんですよね。
今にして思えば、ドラッグストアであれば自分の頑張りで給与に幅も出ているので、頑張っただけもらえるドラッグストアを選択してよかったと思います。
あと、ドラッグストアの最低平均年収である『291万』というデータは、さすがに少し低いのかなと思います。企業・店舗にもよると思いますが、自分のこれまでの年収を踏まえますともう少しあるはずです。

【所属企業:S|役職:一般社員】Sさん
ドラッグストアの年収が一番高くなるのは納得です。
薬局については薬剤師が多くいますので登録販売者の重要性が必然的に下がります。コンビニは逆に薬剤師がほぼいないと思うので、一部の医薬品を販売できない、つまりはその分医薬品販売における収益性がドラッグストアに比べて下がりますよね。そのため両者ともに、登録販売者への報酬が低くなるのかなと思います。

【所属企業:T|役職:一般社員】Oさん
この金額は初めて見ましたね。ドラッグストアの年収が一番高くなるのは納得です。
コンビニの場合だと登録販売者はたぶん店舗内で1人になると思いますので、その店舗内においては登録販売者の価値が高まるはず。そのことを考えますと、もう少し年収が高くなってもよいのかなと感じました。

―質問は以上となります。Yさん・Sさん・Oさん、お忙しい中、ご協力ありがとうございました!

Yさん・Sさん・Oさん「ありがとうございました」

登録販売者の年収相場が低い2つの原因

登録販売者の年収相場が低い2つの原因

ここまで登録販売者の年収を様々な角度から検証し、それぞれに対して現場の方からのご意見を頂きました。それら2つをトータルして考えますと「登録販売者の実際の年収は、登録販売者の平均値である【347万円】より高くなる確率が高いが、労働条件によっては日本人の平均年収である【461万円】よりも低い傾向にある」という結果になりました。そして、この原因は2つ考えられます。

  • 業務が誰でもできる仕事内容だから
  • 販売ノルマが厳しくないから

業務が誰でもできる仕事内容だから

1つめの理由は『業務が簡単』という点です。そもそも登録販売者の主な業務は以下の通りです。

  • 接客
  • レジ業務
  • 発注業務
  • 品出し
  • 商品の補充
  • 特売品や季節の値札ポップ作成

このような作業は無資格の従業員でもできるものであり、生産性の面では売上や利益を生みにくく、企業の収益に貢献しにくい背景があります。そのため企業から金銭的報酬がどうしても低くなり、結果として年収も低くなりやすい傾向にあるのです。

販売ノルマが厳しくないから

店舗業態・企業にもよりますが、販売ノルマが厳しくないために年収が低くなると言えます。どういうことかと言いますと例えば、ノルマが高くないということは求められる売上・利益のハードルが高くないことを意味します。つまりは、売上・利益に対する意識をそれほど持たなくてよいわけです。

すると売上に直結する業務(宣伝や販促など)よりもその他業務(家に早く帰宅するための作業、例えばレジ締めや発注作業)を優先させるようになります。登録販売者は長時間労働になることが多く、「早く帰りたいな」という心境になりやすいからです。長時間労働になればなるほど人間誰しもが疲れるわけですから、このような心境になるのも無理はありません。しかしながらその結果、店舗の売上が上がりにくくなります。

このような現象が多くの店舗にて発生しますと、企業の収益性も当然上がりにくくなりますよね。そして企業の収益性が下がれば、それに連動して従業員への金銭報酬が劣悪化することは想像に難くありません。

この図式が成り立つ以上、登録販売者の年収が低くなる原因の1つに販売ノルマが関わるといえます。

正社員・パートに関わらず実効可能な解決方法

正社員・パートに関わらず実効可能な解決方法

雇用形態に関わらず実行可能な年収アップ方法をご紹介していきます。

給料が多い企業へ転職する
ボーナス条件が良い企業へ転職する
店長職など上のポジションを目指す
業務に役立つ資格を取得する

給料が多い企業へ転職する

給料が多い企業への転職を考えてみるのも1つの手といえます。先述の『企業ごとの平均年収』にもあるように、企業によって給料面で幅があり、業界トップの売上を誇る『ウエルシア』では年収も高水準です。

【登録販売者 年収の高い企業と低い企業の比較】

ウエルシア 309~530万円
某企業K 275~400万円

2022年3月22日時点

上記のように企業によって上限に100万円近く差がある場合があります。業務内容がほぼ同じであるにもかかわらず企業間でここまでの差があるとなりますと、転職先企業を慎重に選ぶ必要があるといえます。登録販売者が転職や就職する際は、給料ベースの高い大手企業を狙うとよいでしょう。

ボーナス条件が良い企業へ転職する

登録販売者のボーナス条件についても触れていきましょう。

【企業別ボーナス条件】

企業名 ボーナス条件
マツモトキヨシ 年2回、6月・12月
ウエルシア 年2回、7月・12月
ツルハ 年2回
ウェルパーク 年2回、7月・12月
くすりの福太郎 年2回、7月・12月
ユタカファーマシー 年2回、7月・12月
クリエイトエス・ディー 年に2回
ドン・キホーテ 年2回、7月・12月半俸制※

2022年3月19日時点(各企業の公式HPを参照)
※年棒制の半期版です。

上記は正社員に絞ってリサーチしたボーナスです。どの企業も年2回支給とあります。しかしドン・キホーテは『半俸制』という半期単位で賞与を見直す制度をとっており、良くも悪くも業績に左右される懸念があります。

また中には『年2回』の表記で『何月』と明記されてない場合は、年によって支給月が変わることも考えられますよ。ボーナスに関しては公式サイトでも明記されていない場合が多いので、応募時や面接時にしっかり確認しておくようにしましょう。

店長職など上のポジションを目指す

登録販売者として年収アップを狙うなら、今より上のポジション(役職)を目指すのも非常に有効な手段です。上述しましたように、役職によって年収が変わるからです。実際に勤務地等の条件を揃えた上で店長候補と一般社員の年収を比較すると、以下のように最終的に60万円違いました。

【東京都世田谷区におけるドラッグストア店長候補と一般社員年収比較】

役職 給料
店長候補※1 年収 280万円~540万円まで
(月収 20万円~34万円まで)
一般社員※2 年収 271.2万円~480万円まで
(月収 17万円~32万円まで)

2022年3月19日時点
※1アポプラス登販ナビにて『店長候補』と検索し、表示された上位5位求人の平均年収です。
※2アポプラス登販ナビにて『正社員』と検索し、表示された上位5位求人の平均年収です。

上表をご覧のとおり、スタート時点で一般社員の方が高収入ではありますが、最終的な年収は店長候補の方が高くなっています。したがって登録販売者としての年収アップを目指すのであれば、上の役職を狙うのも有効な手段と言えます。

業務に役立つ資格を取得する

登録販売者と併せて役立つ資格を5つご紹介いたします。資格を取ることで担当業務を増やすことができ、店への貢献度が確実に高くなります。その結果、給与アップ交渉をしやすくなりますので、ぜひチェックしてみてください。

【登録販売者と併せて持つと良い資格】

資格 内容
ヘルスケアアドバイザー 健康維持や生活習慣病などの予防・改善に対するアドバイスや情報を提供。
ビューティケアアドバイザー 美容に関する正しい知識で多様な美容用品に関する商品情報を提供。
ベビーケアアドバイザー ベビーケアの方法やベビーサインの読み方・最適な商品の選び方などをアドバイス。
漢方アドバイザー 漢方薬の効果的な服薬指導や医師への提案を行う。
サプリメントアドバイザー 消費者に対し保健機能食品・サプリメントについてアドバイス。

例えば『登録販売者×漢方アドバイザー』であれば、難解な漢方用語と種類の多さでお困りのお客様に対し、相談という形で担当できます。漢方に関しては専門知識が多く問われますので、誰にでも担当できる業務ではありません。つまりは市場的に希少価値のある業務をこなせるようになるわけです。その結果独自の経歴・実績を積むことができ、キャリアアップや転職時に役立つ可能性があります。

「転職で年収アップしたいけど、登録販売者の資格だけでは心もとないな」というときは、漢方などといった上記資格の取得を目指してみてください。

まとめ|アポプラス登販ナビで転職し年収アップ!

以上、登録販売者の年収について解説・年収アップの方法についてご紹介してきました。登録販売者は将来性や安定性で非常に期待できる職種であり、ニーズも高いです。

他業種と比べて年収の低さが気になる方でも、十分な打開策がある事をご理解頂けたのではないでしょうか。今から経験値を十分に積んでおくこともよし、他のスキルとかけ合わせるもよし。さらなる年収アップを望めます。

もしも登録販売者にて転職を考えているのであれば、ぜひアポプラス登販ナビをご利用ください。アポプラス登販ナビであれば求人数が現在20,000件を超えており、細かい条件のもと求人検索をかけることができます。もちろん転職サポートも充実しておりますので、お気軽にご相談ください。

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