知らなきゃ損!登録販売者試験の合格ライン
こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者試験は「どのくらい点数を取れば合格できるのか」知っていますか?また、試験がどれほどの難易度かを知ることによって、試験に向けた対策も変わってきます。
本記事では、登録販売者試験の合格ラインや合格率について解説しますので、登録販売者試験を受験する方は参考にしてみてください。
【目次】
- ・登録販売者試験の合格基準は2種類ある
- ・合格率は都道府県によって異なる
- ・登録販売者試験の合格率は他の資格と比べて高い?低い?
- ・【最新】合格率トップ3・ワースト3
- ・登録販売者試験は好きな会場で複数受験できる
- ・登録販売者試験合格へのポイントは?
- ・まとめ|登録販売者試験は地域によって合格率が異なることに注意
登録販売者試験の合格基準は2種類ある
登録販売者試験の合格ラインには2種類あります。
1)総出題数の正解率が7割以上
一つ目は、総出題数の基準点です。登録販売者試験の出題数は全120問。その7割以上、つまり84問以上の正解率が必要となります。
2)各項目の正解率が3.5または4割以上(地域によって異なる)
二つ目は、項目ごとの基準点です。試験は5項目に分かれており、それぞれの正解率が3.5割もしくは4割以上が合格ラインになります。これは各都道府県によって異なり、例えば北海道や東北、中国地方と四国地方(徳島県を除く)は4割以上、それ以外の地域は3.5割以上の正解率が必要になります。
それぞれの項目と必要正解数は以下の通りです。
|
|
必要正解数 |
必要正解数 |
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正解率4割の場合 |
正解率3.5割の場合 |
第1章 |
医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問) |
8問以上 |
7問以上 |
第2章 |
人体の働きと医薬品(20問) |
8問以上 |
7問以上 |
第3章 |
主な医薬品とその作用(40問) |
16問以上 |
14問以上 |
第4章 |
薬事関連法規・制度(20問) |
8問以上 |
7問以上 |
第5章 |
医薬品の適正使用・安全対策(20問) |
8問以上 |
7問以上 |
各項目をまんべんなく正解することが必要
得意な問題ばかりで全体の7割以上を正解しても、残念ながら合格にはなりません。各項目を一つでも落としてしまうと不合格になってしまうので注意しましょう。
合格率は都道府県によって異なる
前述の通り、登録販売者試験は都道府県によって出題問題が異なることから、合格率にも差があります。
例えば2021年の合格率を見てみると、東北ブロックの秋田や福島、青森などが30%台の合格率に対し、中国ブロックの広島・岡山・山口などは軒並み65%前後の合格率となっています。
登録販売者試験の合格率は他の資格と比べて高い?低い?
登録販売者試験の全国の合格平均率は40%から50%です。他の国家資格と比べると、宅地建物取引士が約15%、マンション管理士は約8%、気象予報士は約5%となっています。その他の資格では、日商簿記検定1級は約9%、日本語教育能力検定は約28%、消費生活アドバイザーは約30%となっています。国家資格の中でも、登録販売者試験は比較的ハードルが高くない資格といえるでしょう。
【最新】合格率トップ3・ワースト3
では、「自分が住んでいる地域の合格率はどれくらいなのか」。次に、直近3年間の合格率トップ3とワースト3をご紹介します。
<2019年合格率>
トップ3
・北海道 64.3%
・宮城県 61.9%
・青森県 61.0%
ワースト3
・埼玉県 23.3%
・千葉県 24.8%
・高知県 25.0%
<2020年合格率>
トップ3
・広島県 58.1%
・愛知県 56.0%
・山口県 54.0%
ワースト3
・埼玉県 30.1%
・長野県 31.8%
・山梨県 32.1%
<2021年合格率>
トップ3
・山口県 68.8%
・広島県 66.7%
・岡山県 64.9%
ワースト3
・秋田県 32.7%
・鹿児島県 35.1%
・福島県 35.4%
参考:厚生労働省『これまでの登録販売者試験実施状況等について』
上位と下位で2倍近くの差があることが分かります。特に近年は、中国地方が高い合格率を誇り、東北・関東地方の合格率が低い傾向にあります。
登録販売者試験は好きな会場で複数受験できる
登録販売者試験は、住んでいる地域で受けなければいけないという決まりはありません。申し込みさえすれば、どの都道府県でも受験することができるため、スケジュールが合えば複数の地域で受験することも可能です。
合格率の高い都道府県で受験するのも一つの手
自分の住んでいる地域の合格率が低い場合、合格率が高い県を選んで受験するのも一つの手段です。自分の成績が合格ラインに届いていない、ちょっと自信がない場合は、移動可能な距離の範囲で、受験場所を検討してみてもよいかもしれません。
注意点
もし他県で受験するとなった場合、気を付けなければいけないことがあります。
1)願書は都道府県ごとに取り寄せる
登録販売者試験を受験するためには、まず願書を取り寄せる必要があります。願書の取り寄せ方法、各都道府県によって異なります。指定配布場所にいって受け取るか、郵送で取り寄せ、もしくはHPからダウンロードする方法があります。
2)都道府県ごとによってスケジュールが異なる
試験はおおむね8月から12月の間でおこなわれますが、受験日も各都道府県によって異なります。同時に願書の受付期限も変わりますので、こちらも必ず把握しておくよう注意が必要です。
登録販売者試験合格へのポイントは?
それでは最後に、登録販売者試験に合格するためのポイントをご紹介していきます。各自治体から公表される情報や試験概要を把握することで、試験への緊張や不安を軽減することができます。以下のようなポイントを事前に確認して、試験に備えましょう。
時間配分に気を付ける
前述の通り、試験は全部で5項目あり、合計120問が出題されます。項目ごとに3.5割から4割の正解率を取得するためには、得意分野は短時間で終わらせ、それよりも苦手分野に時間を割くように試験を進めることがポイントです。また、まんべんなく正解率を出すには、解けない問題は後回しにして、時間内に全体を一度解き終えることが重要です。
受験する地域によって、出題項目の順番が異なる
登録販売者試験は、第1章から第5章までを午前と午後に分けておこなわれます。しかし、都道府県によっては、1〜5までが順番通りに出題されない場合があります。苦手分野が午前・午後のどちらに組み込まれているのかを、事前に各自治体のホームページなどで確認し、対策をするようにしましょう。
また、試験会場によっては試験が終われば早めに退席できる場合もあるため、一日のスケジュールを細かく設定して、あらかじめシミュレーションしておくことをおすすめします。特に第3章は難易度が高く、試験直前まで対策をする方が多いです。試験会場の構内マップや持参可能なものなど、当日に不安にならないようあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ|登録販売者試験は地域によって合格率が異なることに注意
この記事で、合格ラインが各都道府県によって違うということを、初めて知ったという方もいるかもしれません。登録販売者試験に合格するためには、勉強以外にも概要を十分に把握しておくことが大切です。今回ご紹介したポイントをおさえ、事前準備に取り組みましょう。
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