【登録販売者】転職後の不安「転職ブルー」をなくすには・・・自己分析のススメ
【登録販売者】転職後の不安「転職ブルー」をなくすには・・・自己分析のススメ
覚悟を決めて転職を決めたつもりだったのに、転職ブルーになってしまった......。そのような状況は、できれば避けたいですよね。この記事では、転職ブルーになってしまう理由と、転職ブルーを回避するにはどうすべきかを解説します。
目次
- 1.転職先の内定後によくある不安
- 2.転職前に不安を解消しておくことが大切
- 3.転職成功のカギは自己分析
- 4.自己分析が難しいという人は転職エージェントの利用も一案
- 5.不安解消のために内定後にできること
- 6.登録販売者の面接対策ならアポプラス登販ナビ!
- まとめ|転職サイトを利用して面接を成功させよう
転職先の内定後によくある不安
まずは、あなたが感じている不安が何なのか、その要因をつきとめましょう。
転職先の人間関係や社風になじめるかが不安
転職をすると、店舗での人間関係を一から構築することになります。新しい仲間たちとうまくやれるのか、前職とは違う社風になじめるのか...。いろいろな期待と不安が入りまじり、転職ブルーになってしまうことがあります。
自分の経験やスキルが通用するかどうか不安
新しい環境においては、誰しも「役に立ちたい」、「失敗したくない」という気持ちが大きくなるものです。そのような状況では、自分の接客スキルや医薬品・商品知識が問題ないか不安になってしまいますよね。
希望した通りの待遇になるかどうか不安
雇用契約の際に決定した待遇がきちんと確保されているのかも、気になる部分です。いざ給料日に明細を見てみたら金額が明らかに少なかった、有給休暇を取得できるはずが実際は取れなかった、シフトの希望が出せると聞いていたのに実際は100%会社都合だった...など、さまざまなケースを考え出すとキリがありません。
今後のキャリアにつながるかどうか不安
キャリアアップのための転職だとしても、それは必ずしも会社から保証されているものではありません。例えば店長候補として転職した場合、まずは正社員として数年以内に実績を出し、それから店長への切り替えを行うケースが多いです。果たして自分はうまくやれるのかとプレッシャーを感じてしまい、転職ブルーに陥ってしまうこともあります。
なぜ転職後に不安になるのか
転職後にこうした不安を感じるのは、一体なぜなのでしょうか?
それを知るために、「ホームズの社会的再適応評価尺度」をご紹介します。これは、アメリカ・ワシントン大学のホームズらが開発したストレス測定法の一つで、結婚によるストレス度を50とし、それを基準にライフイベントを数値化する方法です。以下に転職にかかわるものをピックアップしました。
【ホームズの社会的再適応評価尺度】
順位 | ライフイベント | LCU点数 |
---|---|---|
1 位 | 配偶者の死 | 100 |
2 位 | 離婚 | 73 |
3 位 | 夫婦別居生活 | 65 |
... | ... | ... |
7 位 | 結婚 | 50 |
8 位 | 解雇・失業 | 47 |
9 位 | 夫婦の和解・調停 | 45 |
10 位 | 退職 | 45 |
... | ... | ... |
16 位 | 経済状態の大きな変化 | 38 |
17 位 | 親友の死 | 37 |
18 位 | 転職 | 36 |
※すべてのランキングを見たい方は、以下の論文を参考にしてください。
参考:国立保健医療科学院 ライフイベント法とストレス度測定
https://www.niph.go.jp/journal/data/42-3/199342030005.pdf
このランキングは全部で43位まであります。つまり、転職にかかわるライフイベントは上位に位置しており、私たちにとって非常に大きなストレスがかかっているということが分かります。
人間は本来、①防衛本能が働く→②不安な気持ちになる→③備えようとする、という心の動きを備え持っています。まずはこの事実を受け止めて、③の備えようとする自分の気持ちに応えることが大切です。
それでは、どのように備えればよいのかを次項で見ていきましょう。
転職前に不安を解消しておくことが大切
まずは転職に関する情報収集から
基本的なことですが、転職ブルーを防ぐためには、転職「前」の情報収集がカギとなります。そのためには労力を惜しまず実店舗を見学しておくなど、自分の足を使った情報収集をおこないましょう。
転職先での働き方を具体的にイメージする
転職先での働き方を頭の中で具体的にイメージし、転職前と転職後のギャップをなくすことも重要です。面接時に、浮かんだ不安や疑問を確認するとよいでしょう。万が一、"ちょっとした違和感"がある場合は要注意。これは自分からの無意識のサイン(警告)であり、見過ごすと後々大きな問題になってしまう可能性があります。自分が100%納得した状態で、転職を決断しましょう。
転職経験者に相談する
転職について一人で考えていると、自分のことを客観的に見るのはなかなか難しいですよね。そんな時は思い切って信頼のおける人に相談することで、新たな気付きを得られるかもしれません。
徹底的に自己分析する
自己分析する時は、紙に書くなどして可視化するとよいでしょう。なぜ転職したいのか?転職して実現したいことは何か?人生で大切にしたいことは何か?などを書き出すことで、より客観的に、自分の現状と将来への展望などを分析することができます。
転職成功のカギは自己分析
転職活動では、自分の中で「これだけは譲れないこと」を軸にして考えると、うまく行きやすいです。仕事軸、条件軸、環境軸の3つに分けて、あなたがどれに当てはまるかを考えてみましょう。
1)仕事軸(自分にとってやりがいは何か)
「人の役に立ちたい」、「スタッフに頼られる店長になりたい」、「ゆくゆくは本社勤務で現場スタッフを支えたい」など、仕事のやりがいを重視する人は、業務内容や希望するポジションにミスマッチがないようしっかりと確認をおこないましょう。
2)条件軸(ワークライフバランス)
ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスがとれた状態のことです。仕事もプライベートも充実させたい人は、勤務地や転勤の有無、残業時間、産休・育休制度など、労働条件や福利厚生面に焦点を当てましょう。
3)環境軸(理想の職場環境とは)
例えば「女性がたくさん活躍している職場で働きたい」、「研修制度が充実している会社がよい」あるいは「自宅から通勤〇分以内」などの職場環境に対してこだわりが持っている場合もあるでしょう。いくつかの軸を箇条書きして、自分の中でそれぞれに優先順位をつけてみてください。自分軸が見つかれば、円滑な仕事探しや転職につながるはずです。
自己分析が難しいという人は転職エージェントの利用も一案
転職エージェントを活用する最大のメリットは、あなたを客観的に分析し、最適な職場を探す手助けをしてくれることです。自己分析が苦手、あるいは相談できる知人がいないという人は、転職エージェントを利用する方法もあります。
不安解消のために内定後にできること
スキルアップや知識習得
自分の経験や商品知識への自信のなさから不安になってしまう人は、接客や医薬品関連の書籍、動画などを活用してスキルアップを試みましょう。
現場へ足を運ぶ
実際に現場に行って、そこで働く自分をイメージするのも有効的です。スタッフの様子や取り扱い商品、忙しい時間帯や客層などをあらかじめ把握しておくことで、傾向と対策を練ることができます。
登録販売者の面接対策ならアポプラス登販ナビ!
アポプラス登販ナビは、面接対策に関するサポートが充実しています。面接官からよく聞かれる質問や、こちらから面接官に確認すべきことなどを知ることができます。もし面接対策でお困りの場合は、アポプラス登販ナビに相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ|転職の不安解消には自己分析を深めることが大切
転職活動には、さまざまな不安がつきものです。不安解消のポイントは、自己分析を深めて自分軸を見つけること。自己分析が苦手な人は転職サイトを活用するのがおすすめです。
執筆者:村松 早織(薬剤師・登録販売者講師)
株式会社東京マキア 代表取締役
登録販売者や受験生向けの講義を中心に事業を展開
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