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登録販売者になるメリットを7つご紹介!必要性やデメリットもあわせて解説
更新日:2025年04月22日

登録販売者は、OTC(一般用医薬品)を販売できる国家資格で、医療・健康分野で活躍したい人にとって魅力的な選択肢の一つです。資格を取得することで、収入アップや転職の幅が広がり、ライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
本記事では、登録販売者になるメリット・デメリットを詳しく解説し、資格取得に向いている人の特徴についても紹介します。
目次
登録販売者の必要性

登録販売者とは、第2類医薬品と第3類医薬品を販売できる資格であり、OTC(一般用医薬品)の販売において重要な役割を果たしています。
とくに2014年からはOTC(一般用医薬品)のインターネット販売が可能になり、セルフメディケーション(自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)が推進されています。消費者自らが健康管理をする風潮に伴って、適切な情報提供をおこなえる登録販売者の必要性がますます高まっているのです。
登録販売者になるメリット

登録販売者は、医薬品の販売を通じて人々の健康をサポートする重要な職業です。登録販売者の資格を取得することで、職業選択の幅が広がり、収入の向上や柔軟な働き方がかなうでしょう。ここからは、登録販売者になるメリットについて解説します。
収入アップが狙える
登録販売者の資格を取得すると、多くの企業で資格手当がつき、時給や給与がアップします。一般的に、時給は1,000円~2,000円程度で、ドラッグストアでは1,100円~1,200円、スーパーでは1,200円~1,500円ほどが多いです。
派遣の場合、時給は1,500円以上になることもあり、高時給が期待できます。資格手当により、一般的なパート労働者よりも高い時給が得られ、安定した収入が確保できます。さらに求人情報によると、夜勤勤務を希望すると時給が1,900円以上になることもあるようです。
これにより、時給は100円~500円程度アップし、高収入を得るチャンスが得られるでしょう。正社員として働く場合、年収は300万~400万円、月収は20万~25万円程度が一般的で、店舗責任者として働けば月収30万~35万円になることもあります。
全国どこでも働ける
登録販売者の求人は全国各地で見つかりやすく、転職や再就職にも強い資格です。働くには勤務する都道府県で販売従事登録をおこなう必要がありますが、登録を済ませれば全国どこでも仕事を探せます。
登録販売者は、ドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパー、ホームセンター、家電量販店など、さまざまな店舗で働けるため、全国各地に就業先があります。そのため、引っ越しをすることになった場合でも、登録販売者の資格があれば、比較的スムーズに新しい職場を見つけられるでしょう。
さらに、正社員・パート・アルバイトなど雇用形態の選択肢が多いため、希望に合った働き方を選べるのも魅力です。
ライフスタイルに合わせて働き方を変えられる
登録販売者試験には受験資格の制限がなく、誰でも挑戦できるため、結婚や出産後でも資格取得を目指せます。また、一度取得すれば有効期限がないため、研修制度を利用すればブランクがあっても再就職しやすいのが特徴です。
さらに、短時間勤務の求人が多く、シフトの選択肢も幅広いため、育児や介護と両立しながら働くことも可能です。ライフスタイルに合わせて勤務時間を調整できる点は、大きなメリットだといえるでしょう。
独立開業も可能
登録販売者の資格制度ができたことで、実務経験を積めば管理者として独立開業も可能になりました。必要な許可を取得すれば、自分で医薬品を販売する店舗を開業することも可能です。
また、コンビニチェーンのオーナーとしての独立も考えられます。登録販売者の資格を持っていれば医薬品を販売でき、他の店舗との差別化を図れます。
ただし、扱えるのは第2類・第3類医薬品に限定されるため、その点は理解しておく必要があるでしょう。
昇進にも有利
登録販売者は、OTC(一般用医薬品)の販売を通じてキャリアを築けます。まず、副店長や店長として店舗運営に携わり、売上管理やスタッフ教育を担当すれば、経営視点を学び、さらに上位のポジションを目指せるでしょう。その後、エリアマネージャーとして複数店舗を統括し、売上や戦略の管理を担う道もあります。
また、バイヤーとして市場調査や商品選定をおこない、売上向上に貢献するキャリアもあります。本社勤務であれば、人事・教育、経営企画などで企業全体の成長にかかわることが可能です。このように、登録販売者には幅広いキャリアパスがあり、昇進には日々の業務で実績を積むことが重要です。
合格後のキャリア形成については、以下のコラムも参考にしてください。
登録販売者の実務経験はどこで積む?合格後のキャリア形成について紹介
自分や家族の健康にも寄与できる
登録販売者の試験勉強や業務を通じて得た知識は、日常生活でも活用できます。セルフメディケーションの重要性が高まるなか、登録販売者としての知識があれば、家族の健康を守る際にも役立つでしょう。第2類・第3類医薬品の特徴を理解し、適切に使用できるため、症状や体質に合わせて薬を選び、軽い体調不良であれば自分で対処できるようになります。
知識を活かして他業種でも活躍できる
登録販売者の資格を持つことで、医薬品販売以外の業界でも活躍の場が広がります。たとえば、エステサロンや介護施設など、健康や美容に関する知識が求められる職場で重宝されることもあります。医薬品を直接扱わない仕事でも、知識が評価されるケースがあるため、資格があることでキャリアの幅が広がるでしょう。
登録販売者になるデメリット

登録販売者は、資格取得や実務においていくつかのハードルも存在します。資格を取る前に、あらかじめデメリットを理解しておくことで、より現実的なキャリアプランを立てられるでしょう。ここからは、登録販売者として働くうえでのデメリットについて解説します。
試験合格後に研修期間がある
登録販売者の試験に合格したからといって、すぐに独立して業務に従事できるわけではありません。正規の登録販売者として認められるには、一定の実務経験を積む必要があります。
具体的には、以下のいずれかの条件(管理者要件)を満たすことが求められます。
・直近5年以内に2年以上かつ通算1,920時間以上の実務経験
・直近5年以内に1年以上2年未満かつ通算1,920時間以上の実務経験に加え、指定の追加研修を修了(令和5年4月1日より適用)
研修期間中は、薬剤師や経験豊富な登録販売者の指導のもとで業務をおこなうため、独立して販売の担当はできません。早めに実務経験を積むことで、資格をより有効に活かせるでしょう。
継続的に外部研修を受ける必要がある
登録販売者として働くには、資格を取得した後も継続的な学習が求められます。医薬品の販売を継続するためには、1年間に計12時間以上の外部研修を受講し、これを毎年継続する必要があります。
登録販売者の資格自体は一生有効ではありますが、研修を受けなければ医薬品の販売業務をおこなえません。医薬品業界は常に新しい商品や制度の改定があるため、最新の知識を学び続ける姿勢が求められます。
店舗では一般従事者としての業務もおこなう
登録販売者は医薬品の専門家ですが、ドラッグストアやスーパーなどで働く場合、商品の陳列や補充やレジ業務などの、医薬品販売以外の業務も担当することになります。職場によっては、医薬品の販売よりも一般業務の比重が大きいこともあります。
そのため、資格を活かす機会が少ないと感じることもあるでしょう。希望する職場がどのような業務内容を求めているのか、事前に確認しておくことが大切です。
資格取得までに時間や費用がかかる
登録販売者の資格を取得するには、試験に合格するための勉強時間と費用が必要です。試験対策には、独学、通信講座、通学講座などの方法があり、各方法によって費用が異なります。
また、資格取得までには一定の時間もかかるため、計画的に準備することが重要です。試験費用は都道府県ごとに異なり、通常12,800円〜18,200円の範囲です。
教材費としては、独学で試験対策をおこなう場合には、最新のテキストや過去問題集の購入が必要となり、これにかかる費用は、5,000円程度を見込んでおきましょう。もし、通学講座や通信講座を利用する場合、運営元によって金額は異なりますが、講座費用は数万円程度となります。これに加えて通学を要する場合、交通費がかかるケースもあります。
大きな出費となるため、口コミやカリキュラムを十分に確認したうえで、自分に合った学習方法を選ぶことが大切です。また、試験日の交通費や宿泊費も考慮しておく必要があるでしょう。
以上のように、登録販売者の資格取得には一定の時間と費用がかかります。試験勉強には個人差がありますが、十分に準備するためには、計画的に時間を確保して学習に取り組むことが必要です。
- デメリット
- メリット
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- 試験合格後に研修期間がある
- 継続的に外部研修を受ける必要がある
- 店舗では一般従事者としての業務もおこなう
- 資格取得までに時間や費用がかかる
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- 収入アップが狙える
- 全国どこでも働ける
- ライフスタイルに合わせて働き方を変えられる
- 独立開業も可能
- 昇進にも有利
- 自分や家族の健康にも寄与できる
- 知識を活かして他業種でも活躍できる
登録販売者資格の取得に向いている人

登録販売者は、医薬品の販売を通じて人々の健康をサポートする専門職です。資格を取得すれば、ドラッグストアや薬局などでOTC(一般用医薬品)を取り扱えるため、需要の高い職業として注目されています。
しかし、登録販売者として活躍するには、単に資格を取得するだけでなく、適性や必要なスキルを備えていることが重要です。具体的には、以下のようなタイプの人が登録販売者資格の取得に向いています。
- ☐ 健康的な生活に関して関心がある
- ☐ 医薬品に興味をもてる
- ☐ 相手に思いやりをもって接することができる
- ☐ 勉強やスキルアップし続ける意欲がある
ここからは、登録販売者資格の取得に向いている人について詳しく解説します。
健康的な生活に関して関心がある
まず登録販売者資格の取得に向いている人の特徴として、健康的な生活に関して関心がある人があげられます。登録販売者として働くうえで、まず大切なのは自分自身が健康的な生活を送ることです。
日々の生活のなかで健康を意識し、家族の体調管理にも気を配れる人は、自然にお客さまにも適切なアドバイスができるようになります。セルフメディケーションの重要性が高まる現代では、健康維持に関する知識をもち、実践している登録販売者の存在がよりいっそう求められています。
自身の経験をもとにしたアドバイスは説得力があり、お客さまの信頼を得ることにもつながるでしょう。
医薬品に興味をもてる
医薬品に興味をもてる人も、登録販売者資格の取得に向いているでしょう。登録販売者の仕事は、医薬品を扱う専門職です。そのため、医薬品に興味をもち、知識を深める意欲が求められます。
ドラッグストアや薬局では、一般的な医薬品だけでなく、漢方薬なども取り扱っており、幅広い知識が必要です。興味をもって学ぶことで、お客さまの症状やライフスタイルに合わせた提案ができるようになります。日々の業務を通じて新しい知識を吸収し、自己成長につなげられる仕事でもあるのです。
相手に思いやりをもって接することができる
登録販売者資格の取得に向いている人として、相手に思いやりをもって接する能力も大切です。登録販売者にとって大切なのは、単に医薬品を販売するだけでなく、お客さま一人ひとりの状況に寄り添うことです。
たとえば、「風邪薬が欲しい」といわれた場合でも、症状を詳しく聞き取り、その人に最適な薬を提案することが求められます。喉の痛みがある方にはトローチやのど飴をあわせておすすめするなど、小さな気遣いが大きな信頼につながります。
お客さまに寄り添った提案ができることは、セルフメディケーションを支える登録販売者の大きな役割なのです。
勉強やスキルアップし続ける意欲がある
登録販売者資格の取得に向いている人として、勉強やスキルアップし続ける意欲があることも重要なポイントでしょう。登録販売者の資格を取得した後も、学び続ける姿勢が大切です。医薬品の分野は常に新しい商品が登場し、販売に関する法律や制度も変更されることがあります。
そのため、最新の情報を積極的に学び、知識を更新し続けることが不可欠となります。登録販売者の資格取得後も医薬品について勉強を続けることで、より専門的な知識を得るだけでなく、職場の仲間や上司からの信頼も厚くなるでしょう。
登販に向いている人ってこんな人!登録販売者になるにはどんな適性やスキルが必要?
まとめ|登録販売者の資格で広がる可能性
登録販売者の資格を取得すると、収入アップやキャリアの選択肢が広がるだけでなく、全国どこでも働けるという大きなメリットがあります。また、ライフスタイルに合わせた働き方が可能で、独立開業の道も開けるため、長期的なキャリア形成に役立ちます。
一方で、資格取得には試験対策や実務経験が必要であり、継続的な学習も求められるため、計画的な準備が欠かせません。医薬品や健康に興味があり、勉強を続けられる人には、とくに向いている職業だといえるでしょう。資格を活かして、自分に合った働き方を選び、キャリアアップにつなげていきましょう。
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