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異業種転職した登録販売者が再びドラッグストアに戻る理由は?経験者にインタビュー

異業種転職した登録販売者が再びドラッグストアに戻る理由は?経験者にインタビュー

異業種転職した登録販売者が再びドラッグストアに戻る理由は?経験者にインタビュー

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

登録販売者にとって、転職は新たなキャリアの可能性を広げる一方で、予想外の困難に直面することもあります。とくに、未経験の異業種に転職した場合、業務内容や社内環境の違いから、思い通りにいかないことも少なくありません。

そのため、これまでのキャリアを活かせる業界内で転職するべきか、新たな経験を積める異業種転職をするべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、登録販売者が異業種転職を考える一般的な理由や、異業種転職のメリット・デメリットを紹介します。また、実際に異業種転職を経験した登録販売者へのインタビューを通じて、異業種転職の実態や、ドラッグストアに戻りたくなる理由について探っていきます。異業種転職を決定する前に、ぜひ参考にしてください。

目次

ドラッグストアで働く登録販売者が異業種転職を考える理由

ドラッグストアで働く登録販売者が異業種転職を考える理由

ドラッグストアで働く登録販売者が異業種転職を考えることは、珍しいことではありません。キャリアアップやワークライフバランスの改善、新たな挑戦を求めて転職を検討するケースがあるでしょう。ここでは、ドラッグストアで働く登録販売者が異業種転職を考える主な理由を3つ紹介します。

管理者要件を満たすまでに時間がかかる

登録販売者は、試験に合格した後すぐに独り立ちできるわけではありません。所定の条件を満たした実務経験を積む必要があり、これは多くの登録販売者が直面する課題です。登録販売者としてひとりで医薬品の販売をおこなうためには、実務経験を積んで管理者要件を満たすことが求められます。

具体的な管理者要件は以下の通りで、いずれかを満たす必要があります。

  • 直近5年以内に2年以上かつ通算1,920時間以上の実務経験を積む
  • 直近5年以内に1年以上2年未満の実務経験に加え、指定された追加的研修を修了する(令和5年4月1日開始)

要件を満たすまでは研修中となるため、薬剤師や管理者要件を満たす登録販売者の指導のもとでなければOTC(一般用医薬品)の販売ができません

多くの登録販売者は、キャリアアップのために早い段階で管理者要件をクリアし、より責任のあるポジションに就きたいと考えます。しかし、要件を満たすまでに時間がかかることから、効率よくキャリアを築くために、別の業界や業種でスキルアップを目指したいと考える人もいるでしょう。そのため、異業種転職を考える登録販売者も少なくないのです。

一般従事者と同じような業務が多い

登録販売者としての資格を持っていることは大きな強みですが、勤務先がドラッグストアや小売業界である場合、実際に担当する業務には資格を必要としない仕事も多いことがあります。商品の陳列や棚卸し、補充作業、一般商品の販売など、資格を持たない一般従事者と変わらない業務が求められる場面も多くあるでしょう。

これらの業務が担当業務の大半を占めることもあるため、登録販売者としての専門知識や技術を活かす場面が少ないと感じる登録販売者もいます

そのため、「せっかく取得した資格を活かせていない」という不満を抱くことがあるかもしれません。登録販売者の資格を活かした仕事をする機会が少ないと、他の職種への転職を考える一因になることも少なくありません。

立ち仕事や力仕事がメインで体力的に厳しい

ドラッグストアでの業務は立ち仕事が多いため、長時間の立ち仕事が身体的に負担になることがあります。お客さまとの接客や薬の販売に関する対応はもちろんのこと、レジ打ちや商品の陳列、倉庫からの品出し、医薬品カウンターでのPOP作成や発注業務なども、ほとんどが立ったままでおこなわれる仕事です。

さらに、店舗の規模によっては、商品の搬入や陳列などの力仕事も頻繁におこなわなければならないため、体力的に厳しいと感じる場合があるでしょう。勤務時間が長くなると、身体的な負担が蓄積し、体調に影響を与える可能性があります。そのため、体力に自信がない場合や健康面に不安がある場合には、転職を考えるきっかけになる場合があります。

登録販売者が異業種転職をするメリット

登録販売者が異業種転職をするメリット

ここでは、異業種転職により得られるメリットを3つ紹介します。転職を考える登録販売者にとってどのような利点があるのかチェックしましょう。

新たなスキルや経験を身につけられる

異業種転職の一番のメリットは、新しいスキルや経験を積める点です。登録販売者として医薬品に関する知識や接客経験を持っていることは貴重なスキルですが、異業界で働くことで、さらに幅広いスキルや経験を身につけられるでしょう

たとえば、テクノロジーやデジタルマーケティングの分野に転職すれば、最新の技術や戦略に触れ、キャリアの幅をより広げられます。異業種に挑戦することで視野が広がり、自分の成長を実感できるだけでなく、ビジネスパーソンとしての市場価値を一段と高められるでしょう。

自分の好きなことややりたいことが見つかる

長年同じ業界で働いていると、どうしても仕事がルーチン化し、自分のやりたいことや興味を見失いがちです。しかし、異業種に転職すると、これまで考えたこともなかった分野に触れ、新たな可能性を見つけられるかもしれません。

新しい業界では、異なるビジネスモデルや職場文化に触れられるため、自分の強みや興味を再確認できるでしょう。新しい環境に身を置くことで視野が広がり、自分にとって本当にやりたいことが明確になる可能性があります。

将来的に年収アップが見込める

異業種転職には、キャリアの成長だけでなく、将来的な年収アップのチャンスもあります。需要が高い分野や専門知識が求められる業界に転職すれば、昇進や給与の増加が期待できるでしょう

たとえば、登録販売者として得たコミュニケーションスキルや医薬品に関する知識を活かし、医療関係の営業やマネジメント職に転職をすると、責任の大きい役職に就くチャンスが広がります。それに伴い年収も増加する可能性があります。

登録販売者が異業種転職をするデメリット

登録販売者が異業種転職をするデメリット

自分のキャリアを大きく変える決断をした場合、予想していた結果と異なることも少なくありません。ここでは、異業種転職によって考えられるデメリットを解説します。

想像していた業務と実際の業務でズレがありミスマッチが起こる

異業種転職では、予想と実際の業務内容にズレが生じることがあります。とくに、業界や企業文化が異なる場合、仕事の進め方や求められるスキルが大きく変わることが多い傾向です。思ったように成果をあげられないことがあり、結果的に「自分のスキルが通用しない」と感じることも少なくありません。

未経験業務への転職は年収が下がる可能性がある

未経験の分野への転職では、最初の給与が思ったより低く設定されるケースがあります。異業種や異職種への転職で年収があがる場合もありますが、未経験分野では即戦力として評価されにくく、給与が低くスタートすることが多い傾向です

そのため、年収アップを最優先に考えて異業種転職を目指している場合は、転職先の業界や職種が本当に自分のキャリアアップにつながるのかを慎重に検討する必要があります。もし年収が下がることを避けたいのであれば、現職で得られるスキルを活かせる業界への転職を考えるほうがよいかもしれません。

業務に慣れるまで精神的負担が大きくなる

異業種転職では、新しい環境や業務に慣れるまでの精神的な負担が大きくなります。未経験の分野に転職する場合、業務に関する知識が不足していることに不安を感じ、何から始めていいのかわからないという状況に陥りがちです。前職で長年積んだ経験がある人ほど、新しい職場での進め方に慣れるのに時間がかかり、焦りや不安を感じることもあります

異業種転職後に、再びドラッグストアへ転職するケースも

異業種転職後に、再びドラッグストアへ転職するケースも

近年、ドラッグストア業界に従事していた多くの人が異業種への転職を経験しています。その背景には、コロナ禍の影響が大きく関係していると考えられます。

コロナ禍ではマスクや消毒などの需要から売上が好調だった一方、コロナが落ち着き始めるころにドラッグストア業界が衰退していくのではないかという懸念が広まり、安定した仕事を求めて異業種に転職する動きが強まりました。

しかし、現在もドラッグストア業界は着実に成長を続けており、新たな需要の拡大や業界の進化により、再びこの業界に戻る選択をする人が増えてきているのです。異業種での経験を積んだ後、再びドラッグストア業界に戻ることで、成長性や安定性を再認識したり、前職での経験を活かしたりしながら、ドラッグストア業界でのキャリアを築こうとする動きが見られます。

転職を繰り返しながらも、自分にとっての最適な環境を再発見し、最終的にはドラッグストア業界に戻ってきた人たちの事例は、業界の魅力を再確認する貴重なケースといえるでしょう。

実際にドラッグストアから異業種転職をした登録販売者に聞いてみた!

実際にドラッグストアから異業種転職をした登録販売者に聞いてみた!

ドラッグストア業界で働いた経験がある人が異業種に転職し、その後再びドラッグストア業界に戻ってくるケースが増えています。このような転職の流れについて、Aさんにインタビューをおこないました。

【今回お話を伺った方】

Aさん
Aさん:ドラッグストアで店長として働いていたが、自動車部品のルート営業職に転職。その後、再びドラッグストア業界に復帰した。

異業種転職を決めたきっかけは?

Aさん

Aさん


「ドラッグストアで働いていたのは約3年ほどで、最後は店長をしていました。しかし、会社の方針が変わり、コストカットが進む中で、自分がイメージしていた運営が難しくなりました。スタッフの働きやすさや店舗の運営方針に対して、どうしても妥協せざるを得ない状況が続いたことがきっかけで、転職を考え始めました。」

「チャレンジできるのは若いうちだと思い、ドラッグストア業界も魅力的でしたが、自分のキャリアとして、もう少し幅広い経験を積みたいと感じていました。とくに地元が愛知県で、自動車産業が栄えている地域だったので、そういった業界に携わってみたいという気持ちが強くなりました。最終的には自動車部品のルート営業職に転職しています。」

登録販売者としての経験はどのように活かされましたか?

Aさん

Aさん


正直なところ、登録販売者としての経験を直接活かせる場面はほとんどありませんでした。転職先が自動車関係だったので、医薬品に関する知識や販売スキルが必要な場面はまったくなかったんです。自動車業界では、まったく異なる分野の知識が求められるため、初めはかなり戸惑いました。」

予想と実際で違った点やギャップを感じた部分はありますか?

Aさん

Aさん


「ドラッグストアや小売業では、お客さまが店舗に来て、こちらから商品を提案したり、悩みや症状に合わせてOTC(一般用医薬品)を勧めたりと、接客を中心に仕事が進んでいきます。接客業としては、商品の知識を活かしてお客さまに提案することが主な仕事でしたが、営業職では、まず自分から積極的に提案をしなければならないんです。自分から話しかけたり、アピールしたりしない限り、商品やサービスは売れないという現実に、ギャップを感じました。」

「もう一つ大きなギャップは、商品が実際に流通するまでの時間が長いことです。見積もりを出して、お客さまに渡し、反応を見てから、商品やサービスを購入するかどうかを検討してもらいます。その後、実際に商品が流れるまでのプロセスにかなり時間がかかると感じました。ドラッグストアでは、即座に商品を販売し、その場で反応が返ってくるという即効性がありましたが、営業職ではそのスピード感がまったく違ったので戸惑いました。」

再びドラッグストア業界に戻りたいと思った理由は何ですか?

Aさん

Aさん


職場や営業の仕事が自分に合っていないと感じてしまったんです。自動車部品メーカーの営業職のあとに、もう一度営業職に転職しましたが、うまくいかなかったんです。その経験を通じて、自分にとって何が大切なのかをあらためて考えるようになりました。振り返ってみると、ドラッグストアで働いていたときに感じていたやりがいや、何よりお客さまから直接感謝される瞬間がとても大きなモチベーションになっていたんだと実感しました。」

「また、再チャレンジするタイミングとして、登販(登録販売者)の実務経験を活かすには、もう1年、半年遅かったら研修に戻らなければならないタイミングでもありました。管理者として働くためには、このタイミングでドラッグストアの仕事に挑戦するのがベストだと思い、戻る決断をしました。」

まとめ|異業種でのギャップやドラッグストア業界の魅力を再認識して戻ってくる登録販売者が多い

異業種転職は新しいスキルや経験を積める一方で、業務内容のギャップや精神的な負担を感じることも多いようです。登録販売者としての資格や経験が活かせない場面が多く、期待と違っていたと感じる人もいます。

転職先での挫折や違和感を通じて、自分にとって最適な仕事環境を再発見し、最終的にはドラッグストア業界に戻ることは決して珍しいことではありません。異業種への転職を考えている方も、資格やこれまでの経験を活かして働ける業界内での転職を一度検討してみてください。

転職先に悩んでいる方は、ぜひアポプラス登販ナビにご相談ください。転職のプロであるコンサルタントが丁寧にヒアリングをし、一人ひとりの希望に沿った転職先をご提案します。

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