【登録販売者】異業種への転職って実際どう?転職を決める前に知っておくべきポイントを解説

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者として働く中で、悩みや不満を抱え、異業種に転職したいと考えることもあるでしょう。登録販売者は接客でお客さま対応に悩んだり、ライフスタイルの変化に働き方が合わなかったりと悩みの尽きない職業です。しかし、転職したい理由によっては、会社を変えるだけで登録販売者として引き続き働ける可能性もあります。
今回は、登録販売者が異業種に転職する前に知っておきたいポイントを紹介します。異業種に転職する前に、一度「なぜ異業種なのか」を確認してみましょう。
目次
- ・【登録販売者】異業種への転職が難しいといわれる理由
- ・登録販売者でよくある転職理由は?
- ・登録販売者の転職理由は同業種でも解決できる
- ・登録販売者が業界にとどまるほうがおすすめな場合は?
- ・まとめ|登録販売者の転職成功は業界内でも叶う
【登録販売者】異業種への転職が難しいといわれる理由

登録販売者から異業種に転職する場合、成功する可能性はゼロではありません。しかし、登録販売者の仕事は専門性が高いため「異業種への転職は難しい」といわれることもあります。ここでは、登録販売者にとって異業種への転職は難しいといわれる3つの理由を紹介します。
未経験の業務があるから
1つ目は、未経験の業務に新たに取り組む必要がある点です。登録販売者としての経歴が長い場合、異業種に転職し今までとはまったく異なる業務に取り組む際に、経験がないことから「どのように仕事を進めていいかわからない」「自分には向いていないのではないだろうか」と、ネガティブな気持ちを抱えやすくなります。
未経験の業務であっても教わりながらコツコツ進めることでスキルを身につけられますが、入社したての頃には落ち込んでしまう可能性があるでしょう。
即戦力が求められるから
2つ目は即戦力となれる人材が重宝される傾向にある点です。近年は、どの業界・業種も人手不足であるため即戦力を求める傾向があります。そのため、未経験から新しいところで挑戦するとなると、自分の力不足を感じてしまう可能性があります。
誰もが初めは未経験からのスタートですが、周りから即戦力となることを求められると、どうしても「自分では力不足なのでは」と考えてしまうこともあります。そのため、働くことに対して自信がなくなってしまう可能性もあるでしょう。
これまでの評価がゼロになるから
3つ目はこれまでの実績が活かせない点です。これまで経験したことがない業界や業種で働く場合、登録販売者として身につけた医薬品に関する知識や、業務に対する評価は役立ちません。そのため、今まで頑張ってきた経験が活かせないと悩むこともあるでしょう。
登録販売者は難しい試験を突破して、さらに店舗でさまざまなお客さんの相談に乗る、やりがいのある仕事です。その経験が活かせないと、もったいないと感じてしまう方もいます。
登録販売者でよくある転職理由は?

次に登録販売者のよくある転職理由を見ていきましょう。登録販売者が転職する理由としては、以下の4つがあげられます。
1.ワークライフバランス
登録販売者として働く中でワークライフバランスに悩み、転職を検討する方が多く見られます。とくに、ドラッグストアをはじめとした小売店で働く場合、土日も出勤しなければならないことが多く、「家族との時間が取れない」「プライベートの時間をなかなか確保できない」と悩む登録販売者が多く見られます。
また、結婚や出産などライフステージの変化により、登録販売者として働くことが難しくなるといったケースも見られます。
2.キャリアアップ
登録販売者として働く中で、キャリアアップが難しく異業種に転職を検討する方も見られます。たとえば、規模の大きい会社で勤務する場合、1つの役職に対して目指している人の数が多いことから「自分はキャリアアップをするのが難しいのでは」と考え、異業種への転職を検討する方も多く見られます。
先を見据えるからこそ、登録販売者としてではなく別の業種で上を目指したいと考える方も多いようです。
3.体力の問題
登録販売者として働く中で、体力に限界を感じ異業種への転職を目指す方も見られます。登録販売者は主にドラッグストアの店舗で働くことになるため、1日中立ち仕事です。そのため、「体力が続かない」「腰痛がひどくなった」という方も見られます。
とくに、年齢を重ねると体力の低下は顕著になるため、退職理由としてあげられることが多くなります。忙しいポイントデーや、土日などは疲労を感じやすく「仕事が終わった後は何もできない」といったこともあるでしょう。
4.人間関係
職場での人間関係も登録販売者が転職を検討する理由の1つです。どのような職場においても人間関係の悩みは尽きないもので、多くの方がぶつかる壁です。そのため、人間関係をきっかけに転職を検討する方は少なくないでしょう。
正社員として働くなら転勤がありますが、赴任先によってはアルバイトやパートの人間関係が悪く、トラブルに巻き込まれてしまうこともあります。毎日働く職場だからこそ、人間関係で少しでもストレスを抱えると「辞めたい」と考えるようになり、異業種への転職を検討する方も見られます。
5.給料の問題
給与が低く、昇給も見込めないため転職を希望する方も多く見られます。とくに、「自分のスキルや経験に見合った給料をもらえていない」「売上が多い店舗だが、給料には反映されていない」と感じてしまうと、モチベーションを維持することが難しくなってしまうでしょう。
また、結婚や出産などライフステージの変化を見据えて、より待遇のよい職場で安定して働き続けるために転職を希望する方も少なくありません。
なお、登録販売者が転職を考えるきっかけは、下記の記事でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
【年代別】登録販売者が転職を考えるきっかけ10パターン。転職すべきか迷ったときの判断基準とは
登録販売者の転職理由は同業種でも解決できる

これまで紹介した登録販売者の転職理由は、多くの業界・業種にも当てはまるものがほとんどです。そのため、異業種に転職しても状況が変わらないこともあります。一方で、登録販売者として別の会社に転職することで問題を解決できる可能性もあるでしょう。
ここからは、登録販売者としての転職で今抱えている問題を解決する方法を紹介します。まずは登録販売者としてのスキルや経験を維持したまま働く方法を模索しましょう。
フレキシブルに働ける職場を選ぶ
1つ目は、登録販売者として働く中でも勤務形態が自由な職場を選ぶことです。具体的には地域限定社員や夜勤、変形労働時間制といった働き方を採用している職場などです。
たとえば、結婚して家庭を持ち、都道府県をまたぐ転勤が難しくなった場合は、地域限定社員として働く方法があげられます。また、自分の予定に合わせて柔軟にシフトを組みたい場合は、変形労働時間制を採用している会社を選択するのもよいでしょう。
自分が希望する働き方に対応している会社を選ぶと、登録販売者として引き続き働ける可能性が高まります。
小さな会社を選ぶ
2つ目は会社の規模を変えることです。現在、規模が大きい会社で働いている場合、キャリアアップができず、異業種の転職を検討することもあるでしょう。その場合は小さな会社を選ぶと、キャリアアップが目指しやすい可能性があります。
大きな会社の場合、自分が目指すキャリアまでの道のりが長く、また評価制度も複雑な傾向があります。しかし、小さな会社の場合は役職や従業員数が少ないことから、上の役職を目指しやすいでしょう。
所属する会社よりも従業員数が少ないところや、評価制度が明確なところを選択すると、登録販売者としてキャリアアップを目指せるでしょう。
勤務時間を短くする
体力面の不安から転職を考えている場合、今の会社で勤務時間を短縮できないか相談してみるのも一つの手です。とくに、待遇や人間関係は良好で体力面以外に不安がない場合は、わざわざ転職しなくとも問題を解決できる可能性が高いです。
もし、今の会社で勤務時間を短縮できなければ、登録販売者としてワークライフバランスを保てる職場に転職するという選択肢もあります。異業種に転職する場合と比べ、今までの経験を生かして慣れている業務をおこなえるため、体力的にも精神的にも負担は少ないでしょう。
転勤がある会社を選ぶ
人間関係で悩みを抱え、登録販売者として働き続けることを諦めようとしている場合は、転勤がある会社を意図的に選ぶ方法もおすすめです。人間関係の悩みは、転勤して新しい環境に身を置くことで解消される可能性が高いです。
たとえば、長くても3年に1回異動を命じられる会社の場合は、人間関係で悩んでいても3年間我慢すれば他の職場に移れます。どれくらい我慢すればいいかという見通しが持てる分、モチベーションを維持しやすいでしょう。
場合によっては1年など短いスパンで転勤するケースも見られます。もしも、転職の理由が人間関係の場合は、転勤できる会社を選ぶのも1つの手です。
研修制度や昇給制度が整備されている会社を選ぶ
キャリアアップや給与で不満があり、異業種への転職を考えているなら、登録販売者の中でも待遇に注目して求人を探すのがおすすめです。
研修や昇給に関する制度は会社ごとにさまざまです。会社によっては従業員向けの研修を充実させているところ、外部の研修を用意しているところなど、従業員のキャリアアップやスキルアップに力を入れているところも多く見られます。
また、従業員の資格取得や自己研鑽により昇給において有利になるシステムを取り入れている会社も見られます。自分の頑張りがキャリアや給与に反映される会社を選ぶと、不満を抱える機会も減るでしょう。
登録販売者が業界にとどまるほうがおすすめな理由は?

ここからは、登録販売者にとって、異業種に転職するのではなく同業種で転職する方がおすすめである理由を4つ紹介します。登録販売者は薬のエキスパートであるため、その資格やキャリアを活かせるフィールドで新しい職場を見つけるのがよいでしょう。
資格やキャリアを活かせる
引き続き登録販売者として働く場合、これまでの経験を無駄にすることなく活躍できます。登録販売者といっても働く先はさまざまです。そのため、ドラッグストアや薬局だけにこだわらず「登録販売者としての資格やキャリアを活かせるところはどこだろうか」と広く考えてみるのもよいでしょう。
なお、登録販売者としての資格を活かしたいものの「どこで働けばいいかわからない」といった場合は、転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。
フィールドが多彩
登録販売者としての資格を活かしながら働けるフィールドは非常に多くあります。具体的には下記があげられます。
- ドラッグストア
- スーパー
- コンビニ
- 製薬会社
- 病院
- 家電量販店など
近年はセルフメディケーションに対する関心の高まりから、OTC(一般用医薬品)をさまざまな場所で販売しています。しかし、OTC(一般用医薬品)を販売するには、登録販売者や薬剤師の存在が不可欠です。登録販売者の活躍できるフィールドが増えているからこそ、現在の職場にとどまらず他のフィールドを探してみるのもよいでしょう。
会社によって待遇は様々
一口に登録販売者といっても各会社で待遇はさまざまです。同じ年齢や経験だとしても、会社によって給与が異なるため、いくつかの求人をチェックしてみるのがよいでしょう。また給与だけでなく、研修の有無や福利厚生などもあわせて比較してみましょう。
現在の職場が自分に合わないからといって、登録販売者の仕事がすべて合わないと考えると、転職後に後悔してしまう可能性もあります。
まとめ|登録販売者の転職成功は業界内でも叶う
登録販売者として働く中で不満を抱えた場合、異業種への転職を検討する方が多いでしょう。しかし、登録販売者として働く中での不満や悩みは、どの業界で働いていても生じうるものがほとんどであるため、異業種へ転職できたとしても、また似たような悩みに突き当たる可能性があります。一度「次も登録販売者として働けないか」といった観点で求人をチェックしてみるのもよいでしょう。
アポプラス登販ナビでは、登録販売者の転職をサポートします。現在の職場でうまくいかず転職を検討している場合や、働き方に悩んだ際はぜひご相談ください。今後も登録販売者としてストレスフリーに働いていくお手伝いをします。
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