登録販売者の年収、給与はどのくらい?業態別、大手企業の例を解説

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者が転職活動をおこなう際、気になる点に年収や給与があげられます。せっかく転職するのだから、今よりもよい待遇を目指したいと考える方も多いでしょう。また、年収の高いところを目指す場合「大手企業の方がよいのでは」と考えることもあります。
今回は、ドラッグストアの平均年収や転職するメリットを紹介します。年収アップを目指せる転職のコツも紹介するため、これから転職を検討する方は参考にしてください。
目次
- ・登録販売者の年収はどれくらい?
- ・大手ドラッグストアのメリットや特徴
- ・登録販売者が年収アップを目指すコツ
- ・登録販売者が年収アップを目指す際の不安
- ・登録販売者が転職で悩んだときの相談先
- ・まとめ|登録販売者の年収アップは求人の吟味が大切
登録販売者の年収はどれくらい?

ここでは、登録販売所の年収を大手ドラッグストア3社の例をもとに確認していきましょう。登録販売者の年収は勤務形態によりさまざまですが、大手企業の年収は1つの目安となります。
大手ドラッグストアの年収
今回は、全国展開する大手ドラッグストア3社の給与や賞与の回数、福利厚生を比較してみます。具体的な金額や項目は下記のとおりです。
項目 | ウエルシア | マツモトキヨシ | スギ薬局 |
---|---|---|---|
月収 (年収) |
19.5〜27.0万円 (264〜480万円) ※2022年時点 |
18.2〜20.7万円 (〜450万円) ※2023年時点 |
20.8万円〜 (249.6万〜) ※2024年現在 |
賞与の回数 | 年2回 | 年2回 | 年2回 |
福利厚生 | 教育研修 産前・産後休業制度 育児・介護休業制度 従業員割引制度 従業員持株会制度 定期健康診断 社宅 退職金 労働組合など |
従業員買物割引制度 転勤借上社宅 企業型確定拠出年金 処方箋調剤負担金補助制度 労働組合など |
公的資格手当 子ども手当 勤務地限定制度 社宅制度 赴任手当 産休育休制度 介護休職 退職金 確定拠出年金 社員割引制度など |
賞与の回数は違いが見られないものの、給与や福利厚生で各企業の特色が出ているとわかります。
※アポプラス登販ナビのウエルシア求人情報、Indeedのマツモトキヨシ求人情報、スギ薬局の公式HPより参照
大手ドラッグストアのメリットや特徴

ここからは大手ドラッグストアに転職するメリットや特徴を紹介します。大手の場合、店舗を展開するエリアが広く店舗数が多いことから勤務地の選択肢が豊富であり、独自の評価制度を設けていることから、納得したうえで昇給やキャリアアップを目指せる傾向があります。
福利厚生が充実している
大手ドラッグストアの場合、福利厚生が充実していたり、独自の制度を設けたりしているところが多く見られます。近年は、労働人口の減少から自社を魅力的に見せるために福利厚生を充実させ、応募者を募る企業が多い傾向です。
とくに、ドラッグストアの福利厚生としては「社割で店内商品が◯割引」といったものが特徴的です。また、商品だけでなく処方箋が半額になったり外部講師から格安で研修を受けられたりする制度も見られます。
勤務地の選択肢が豊富
小規模の企業の場合、地域密着を強みとしていることから転勤が少ない傾向にあります。しかし、大手ドラッグストアの場合は総合職(全国職)として全国転勤を経験できます。
勤務地の選択肢が多いと、これまで住んだことのない都道府県での生活を楽しめ、より多くの店舗で経験を積めます。ドラッグストアは都道府県や店舗ごとに特色が大きく異なるため、より多様な経験を積んでキャリアアップを目指したいという方に適しているでしょう。
昇給の可能性が高まる
大手では従業員が多いことから「昇給が難しいのでは」と考える方も多く見られます。しかし、実際は昇給昇格の制度がしっかりと設けられており、場合によっては入社1年目の終わりから店長を任せてもらえることもあります。
また、従業員の数が多い分、自分が思い描いているキャリアパスを実際に歩んでいる先輩もいるはずです。そうした人の話を聞き、アドバイスをもらうことで、自分の将来をイメージしやすくなるというメリットもあります。
昇給制度が明確であるのに加え、周囲の人の話を聞くことでキャリアの見通しを持ちやすい点は、大手ならではのメリットです。
転職にも有利になる
大手で働いた経験があると、転職においても有利にはたらきます。大手企業は店舗数が多く、転勤することでさまざまな経験を積めます。また、従業員数が多いことから切磋琢磨する機会が多いのに加え、社員向けの研修制度が整っている企業が多いため、基礎的な能力が一通り身についているとみなされます。
そのため、規模が小さな企業からすると「経験が豊富だろう」と捉えられる可能性が高くなります。登録販売者の転職において、大手で働いた経験や身につけたスキルは必ず武器となるでしょう。
登録販売者が年収アップを目指すコツ

ここからは登録販売者が年収アップを目指して転職活動をおこなうコツを紹介します。大手企業を目指すのはもちろんのこと、各種手当が充実した企業や転勤のある働き方を選択すると年収アップを目指せます。また、チェックする求人数も重要です。
手当が充実した企業を選ぶ
年収アップを目指すには、基本給が高い企業だけでなく、手当が充実したところを探すのもおすすめです。たとえば、家族手当や住宅の補助があるところを選択すると恩恵を受けられます。
全国職を選択する
全国展開している企業を選ぶのも、年収アップを目指す方法として有効です。転勤があると、その分の手当がつき、他の職種と比較して給与が高くなる傾向が見られます。たとえば、企業によっては「都道府県内の転勤のみの一般職」と「全国で転勤がある総合職」の場合で、給与に数万円程度の差を設けているところもあります。もしも転勤が嫌でない場合は、全国職を選ぶのも1つの手です。
豊富な求人を見比べる
年収アップを目指したい場合は、チェックする求人数を増やしましょう。転職する際は「早く次の職場を決めたい」と、数件の求人から選ぶ方も多く見られます。しかし、より年収が高い求人を見つけるためには、10社程度の求人を確認するのがおすすめです。
また、求人を見る際は基本的な給与だけでなく、手当も含んだ額が満足できるものかを確認しましょう。もしも希望に合う求人数が少なかったり、自分で求人を見極める自信がなかったりするなら、転職エージェントの利用も検討しましょう。
登録販売者が年収アップを目指す際の不安

ここからは登録販売者が年収アップを目指す際に抱える不安を3つ紹介します。年収がアップすると生活が豊かになるものの、業務量の多さや責任の増大が懸念点としてあげられるようです。
仕事の責任は重くならないか
年収が高くなると「仕事の責任も重くなるのでは」と懸念することもあるでしょう。たとえば、転勤のある総合職を選択した場合、前の店舗での引き継ぎはもちろん、新しい店舗での業務に慣れるのに負担がかかり、辛いと感じる方がいるのも確かです。
しかし、給与が高いからといって、必ずしも責務が重くなるとは限りません。業務内容の責務が気になる場合は、面接のタイミングで確認したり、退職エージェントに求人について問い合わせたりしておくのが安心です。
ワークライフバランスは取れるか
高い年収の求人は「責務が重くワークライフバランスも維持できないのでは」と考える方も見られます。しかし、給与が高くとも有給休暇を積極的に取得させたり、残業を減らす取り組みをおこなったりしている企業は多く見られます。
そのため、一概に「年収が高いからプライベートの時間が取れない」とはいえません。もしも不安を抱える場合は、店舗見学をおこなって実際の従業員の働き方を確認したり、面接時に平均的な残業時間を確認したりするのがおすすめです。
自分の理想の働き方はできるのか
大手で年収が高い場合、業務がマニュアルで固められていて自分のやり方で仕事ができないのではと悩むこともあります。
マニュアルや資料が充実していると、業務の進め方が企業内で統一され、他の店舗に転勤しても新しく業務を覚える負担が少ないというメリットがあります。一方で、自分の経験を活かした売り場作りや売上管理がしにくくなります。
マニュアルの充実度や遵守する項目などは企業によりさまざまであるため、面接時に「売り場作りや業務の裁量はどこまであるか」と確認しておくのがよいでしょう。
登録販売者が転職で悩んだときの相談先

ここからは、登録販売者が転職で悩んだ際に相談できる4つの選択肢を紹介します。転職活動で悩んだ際は1人で抱え込まず、有識者や先輩の意見を聞きましょう。
転職エージェント
もっとも気軽に問い合わせられる相談先として、転職エージェントがあげられます。転職エージェントは無料で利用できるところが多く、登録も簡単におこなえます。
年収アップを目指せる求人の検索はもちろん、選考にかかわるさまざまな相談をおこなえるため、一度問い合わせてみるのがおすすめです。なお、一口に転職エージェントといっても、さまざまな業界、業種の求人を紹介しているものや、登録販売者に特化しているものなど、それぞれ異なる特徴があります。
もしも、登録販売者の求人に特化したところを探したい場合は、アポプラス登販ナビがおすすめです。なお、転職エージェントのサポートを受けると、企業に対して年収アップの交渉もおこなってもらえます。
ハローワーク
自分が住む地域に根付いた企業で年収アップを目指したい場合は、ハローワークがおすすめです。ハローワークでは求人の検索のほか、退職時の雇用保険の手続き、職業訓練の申し込み、選考時のアドバイスなどさまざまなサービスを受けられます。
とくに、退職して失業給付金を受け取る場合はハローワークに通う必要があるため、あわせて転職の相談をしてみるのもよいでしょう。ただし、ハローワークの場合は全国転勤のある求人が少ない傾向があります。そのため、全国で活躍したいという場合は、転職エージェントの方が適しています。
同業他社の知人
かかわりのある同業他社の知人に転職の相談をするのも1つの手です。たとえば、かつて所属していたドラッグストアで親しくなった方から、転職について情報を得たり、アドバイスを受けたりする方法も効果的です。
しかし、あくまで1つの体験談のため、必ずしも自分に適しているとは限りません。また相談する際に、現在所属する企業の情報を漏らしてしまうと、情報漏洩や退職時のトラブルにつながるため注意しましょう。
上司や同僚
現在の職場で相談できる上司や同僚がいる場合は、思い切って相談してみるのも1つの手です。転職という観点ではなくても、現在の職場で年収アップを目指したり、仕事に関する悩みを解決したりするためのアドバイスがもらえるでしょう。
なお、上司や同僚が転職経験者の場合は、年収アップや退職の具体的なアドバイスを受けられるかもしれません。ただし、社内で転職の相談をすると周囲にばれてしまう可能性もあるため、慎重な選択がおすすめです。
年収アップや転職に関する相談先はさまざまですが、やはり転職エージェントやハローワークなど有識者への相談が効率的です。もしも知人や同僚に相談するのであれば、あくまで1つの意見として留めるのがおすすめです。
まとめ|登録販売者の年収アップは求人の吟味が大切
登録販売者が年収アップを目指すには、大手企業だけでなく、手当や福利厚生が充実した企業を規模を問わず確認するのがおすすめです。また、求人をチェックする際は、できる限り多くの求人をチェックして比較することも欠かせません。豊富な選択肢から自分に適した求人を選択しましょう。
アポプラス登販ナビは登録販売者の転職に特化したサービスです。専任の転職エージェントが、あなたのキャリアやスキルを確認したうえで適切な求人をご紹介いたします。面接対策もサポート可能なため、これから転職成功を目指す際はぜひご相談ください。
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