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【2026年最新】登録販売者試験の手引き改訂部分の学習法について徹底解説

【2026年最新】登録販売者試験の手引き改訂部分の学習法について徹底解説

こんにちは、薬剤師・登録販売者講師の村松 早織です。

登録販売者試験の問題は、厚生労働省が公表している「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」(以下、手引き)をもとに作成されています。この手引きは数年に一度、近年ではほぼ毎年のペースで改訂されているため、受験を考えている方は改訂の有無やその内容をしっかり把握しておく必要があります。

そこで本コラムでは、2026年の手引き改訂におけるポイントと、その内容をどのように学習に取り入れていけばよいかを解説します。これから受験を予定している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそも「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」とは?

そもそも「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」とは?

「手引き」は、登録販売者試験の問題を作成する際に使われる、厚生労働省の公式資料です。全国各ブロックの試験問題は、すべてこの手引きをもとに作られています。

市販のテキストは、手引きの内容から重要なポイントを抜き出し、わかりやすくまとめたものです。そのため、テキストに載っていない内容でも、もとになっている手引きを確認すると詳しく書かれている場合があります。

まずは、手引きをしっかり理解することが、試験合格への大きなカギになると覚えておきましょう。

参考:厚生労働省 登録販売者試験問題の作成に関する手引き
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

手引きは第1章~第5章の5つに分かれている

手引きの目次を確認すると、5つの章にわかれていることがわかります。各章の概要は次の通りです。

【各章の概要】

試験項目 内容 問題数 難易度
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 ・医薬品とは?という話から入り、薬の予備知識を学ぶ
・一般知識で解ける問題がほとんど
20問 ★☆☆
第2章 人体の働きと医薬品 ・臓器の働きや、薬の吸収・代謝・排泄過程を学ぶ
・過去問演習で攻略しやすい章である
20問 ★★☆
第3章 主な医薬品とその作用 ・市販薬の成分と薬理作用、副作用を学ぶ
・膨大な量の成分を覚える必要があり、問題数も多いため、試験攻略の要となっている
40問 ★★★
第4章 薬事に関する法規と制度 ・薬局・店舗運営のための法律を学ぶ
・法律特有の難解な言い回しに慣れることが重要
20問 ★★☆
第5章 医薬品の適正使用と安全対策 ・添付文書の読み方や接客時のリスク管理を学ぶ
・「使用上の注意」の攻略がやや難しい
20問 ★★☆

改訂の頻度と発表時期

手引きは、ここ数年、毎年のように改訂されています。改訂内容は例年3月末~4月ごろに発表されますが、試験が最も早いブロックでも8月に行われるため、対策する時間は十分にあります。試験対策を行う企業などからも順次情報が発信されるので、焦らず対応しましょう。

試験勉強で押さえるべき2026年度の重要な手引き改訂内容

2026年におこなわれた手引き改訂のうち、最重要ポイントを3つにわけて解説します。
ここからは、株式会社東京マキアが運営する「ドラッグストアノートドットコム」の手引き改訂資料をあわせてご覧いただくとより理解が深まります。資料は無料でダウンロードできるので、「令和8年4月」と記載されたものを参考にしてください。

参考:ドラッグストアノートドットコム 「試験問題作成に関する手引き」改正情報
https://drugstorenote.com/youtube/kaisei/

①指定濫用防止医薬品の区分の新設

「濫用等のおそれのある医薬品」は「指定濫用防止医薬品」として法律上定義され、販売ルールが強化されました。
法律の文面は難解ですが、改訂ポイントをまとめると以下の通りになります。

  • 書面やタブレットなどでの情報提供が義務化
  • 年齢、氏名(18歳未満の場合)、購入理由などの確認が必須事項に
  • 容器への表示事項も追加され、小容量の薬は「要確認」、大容量の薬は「要」を丸囲み・四角囲みにした字句を記載
  • 指定濫用防止医薬品販売等手順書の作成・運用が義務化
  • 「ジフェンヒドラミン」と「デキストロメトルファン」が新たに指定濫用防止医薬品へ

これらの大枠を捉えてから、「確認事項」の詳細など、細かい内容を頭に入れていきましょう。

②要指導医薬品の特定販売の解禁と特定要指導医薬品の区分の新設

「特定販売」とは、インターネットなどを通じて、店舗に来店していない人に医薬品を販売することです。これまでは、要指導医薬品の特定販売は全面的に禁止されていました。しかし、法改正により、「ビデオ通話等のオンラインで、対面と同等の情報提供・指導をおこなうこと」を条件に、特定販売ができるようになりました。

一方で、新たに「特定要指導医薬品」という区分が設けられました。緊急避妊薬の「ノルレボ」など、特に慎重な対応が必要な医薬品が該当します。特定要指導医薬品は、これまでどおり対面での販売が必要です。
つまり、特定販売ができるようになったのは、「特定要指導医薬品」に該当しない要指導医薬品です。

③健康食品の説明の変更

近年、健康食品の安全対策が強化されたことを受け、保健機能食品に関する説明の一部が見直されました。
ただし、内容そのものに大きな変更はありません。現在の法律や制度に合わせて、より正確な表現に改められたと理解しておきましょう。

健康食品については、第1章と第4章の両方から出題されます。改訂内容はどちらもほぼ同じなので、一度目を通して理解しておきましょう。

手引き改訂部分の効率的な学習方法4ステップ

ここでは改訂があった場合の具体的な学習ステップをご紹介します。

①その時点での「最新版」のテキストで勉強する

手引きの改訂は、例年春におこなわれます。出版社はそこから改訂版テキストの制作に取りかかるため、最新の手引きを反映したテキストは、その年の試験日までに発売が間に合わないことがほとんどです。

そのため、「学習を始めよう」と思ったタイミングで手に入る最新版のテキストを購入しましょう。改訂で変更があった部分は出版社から「正誤表」が公開されるので、それを確認しながら学習すれば問題ありません。

特に注意したいのが、中古テキストの購入です。近年は毎年のように手引きが改訂されているため、購入前に古い内容のものでないかを必ず確認してください。

②3月末~4月に改訂の有無をチェックする

手引きは、例年3月末から4月ごろに改訂されます。最新情報は厚生労働省の公式サイトで確認できますが、何度もチェックするのは大変です。試験対策の情報を発信している講師や企業のYouTube、X、Instagramなどをフォローしておくと、改訂情報を見逃しにくくなります。

改訂がなければ、手元のテキストでそのまま学習を続けましょう。改訂があった場合は、変更された内容を確認して学習に取り入れてください。

③変更点はネットで確認し、テキストに書き込む

手引きが改訂された場合は、①で説明したように、出版社が公開する正誤表を使って学習を進めましょう。

変更が少ない部分は、テキストに直接書き込んだり、付箋を貼ったりすると確認しやすくなります。変更が多い部分は、資料をファイルにまとめ、いつでも見直せるようにしておくのがおすすめです。

なお、株式会社東京マキアではオリジナルテキストを販売しており、運営サイトである「ドラッグストアノートドットコム」では、改訂前後の違いをまとめた正誤表を公開しています。同社のテキストを持っていない方でも活用できる内容なので、以下のリンクから確認してみてください。

参考:ドラッグストアノートドットコム 「試験問題作成に関する手引き」改正情報
https://drugstorenote.com/youtube/kaisei/#text1

④不安な場合はオンライン講座を活用する

手引きが改訂される範囲は、年によって異なります。特に法改正があった年は、第4章の内容が大きく変わることもあり、一人で理解するのが難しい場合も少なくありません。そのようなときは、オンライン講座を活用するのも一つの方法です。

アポプラスキャリアの登録販売者試験対策講座でも、手引きの改訂箇所を詳しく解説しています。独学に不安がある方は、受講を検討してみてください。

参考:アポプラスキャリア 登録販売者 試験対策講座
https://touhan.ap-c.co.jp/touhantaisaku/

手引き改訂部分の学習で注意すべきポイント

手引き改訂部分の学習で注意すべきポイント

改訂部分の把握は大事なことですが、試験ではそこばかりが出題されるわけではありません。そのため、手引き改訂部分の学習に偏りすぎず、バランスよく対策することが合格への近道です。ここでは手引き改訂部分の学習で注意すべきポイントについて解説します。

改訂部分ばかりに時間を割きすぎない

手引きの改訂箇所は、多い年でも全体の5%程度です。試験問題の9割以上は従来の内容から出題されるため、改訂のたびにテキストを買い直す必要はありません。また、改訂箇所の学習に時間をかけすぎないようにしましょう。

ただし、2026年は「指定濫用防止医薬品」「特定販売」「健康食品」など、第4章を中心とした重要な分野が改訂されています。そのため、試験に出題される可能性は高いと考えられます。本試験の1カ月ほど前を目安に改訂箇所へ一度目を通し、変更点を意識しながら過去問を解くのがおすすめです。

改訂年はむしろ「対策しやすい」と捉える

これまでの傾向では、手引きの改訂箇所がその年の試験に出題されることは、あまり多くありません。出題された場合も、複雑な問題は少なく、内容を理解していれば初めて見る問題でも解きやすい傾向があります。

ただし、2026年は試験で重要となる内容が多く改訂されています。そのため、例年よりも改訂箇所から多く出題される可能性があります。改訂された内容は、しっかり確認しておきましょう。

まとめ 手引きの改訂部分は効率的に学習しよう

手引きは、登録販売者試験の問題を作るもとになる重要な資料です。2026年度の主な改訂ポイントは、「指定濫用防止医薬品の区分の新設」「要指導医薬品の特定販売の解禁」「健康食品に関する説明の変更」です。

手引きが改訂されたら、出版社の公式サイトで正誤表を確認し、変更点を手持ちのテキストに書き込んでおきましょう。試験当日に初めて見る内容が出て焦らないよう、事前にしっかり対策することが大切です。

執筆者:村松 早織(薬剤師・登録販売者講師)

執筆者:村松 早織(薬剤師・登録販売者講師)

株式会社東京マキア 代表取締役
登録販売者や受験生向けの講義を中心に事業を展開
X(旧:Twitter)、YouTube等のSNSでは、のべ2万人を超えるフォロワー・チャンネル登録者に向けて、OTC(一般用医薬品)についての情報発信をおこなっている。

■著書
・医薬品暗記帳 医薬品登録販売者試験絶対合格! 「試験問題作成に関する手引き 第3章」徹底攻略(金芳堂)
・薬機法暗記帳 医薬品登録販売者試験絶対合格! 「試験問題作成に関する手引き 第4章」(金芳堂)
・これで完成! 登録販売者 全国過去問題集 2025年度版(KADOKAWA)
・村松早織の登録販売者 合格のオキテ100(KADOKAWA)
・やさしくわかる! 登録販売者1年目の教科書(ナツメ社)
過去の記事 登録販売者試験の難易度・合格率40%台は本当?独学合格の勉強法を徹底解説