深夜勤務の登録販売者は何をする?夜勤の仕事内容や時給を紹介

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
近年、深夜勤務の登録販売者求人は増加傾向にあり、自分に合った働き方を探している方々からの関心が高まっています。日勤よりも条件がよいという理由で深夜勤務を選ぶ方もいますが、その具体的なメリットや仕事内容について、詳しくはわからないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、深夜勤務の登録販売者がどのような仕事をしているかを紹介し、登録販売者が深夜勤務するメリット・デメリットについても解説します。
目次
登録販売者の夜勤の状況

近年では、24時間営業のドラッグストアが一般的になり、セルフメディケーションを推奨する風潮もあり、深夜勤務の登録販売者に対する求人が増加しています。とくに都市部においては深夜帯の需要が高く、夜間に対応できるスタッフが非常に貴重です。
深夜勤務は一般的に日中勤務よりも時給が高いため、日勤から夜勤に切り替えたいという方もいるかもしれません。
ここでは、深夜帯における登録販売者の仕事内容と、夜勤した場合の一般的な給与額について紹介します。
深夜帯の登録販売者の仕事内容
深夜帯の仕事内容といっても、基本的には日勤の場合と変わりません。登録販売者の具体的な仕事内容は以下のような業務が挙げられます。
- 第2類と第3類のOTC(一般用医薬品)の販売
- 顧客への相談対応
- 医薬品の在庫管理
- 商品の陳列
- レジ業務
- 店舗の清掃
など
日中と業務内容はほぼ同じですが、防犯対策の徹底や急病人への対応など深夜勤務特有の注意点もあります。安全管理の意識を高めておくことや、緊急時の対応に関して日頃から意識しておくことが大切です。
登録販売者は薬剤師と異なり、第1類のOTC(一般用医薬品)の販売と処方箋に基づく調剤ができないため、第2類と第3類のOTC(一般用医薬品)の販売や相談対応、売り場づくり、在庫管理などそれ以外の業務全般をおこないます。OTC(一般用医薬品)の9割ほどは第2類と第3類であるため、登録販売者はほとんどのOTC(一般用医薬品)を販売することができます。
登録販売者が夜勤で働いた場合の給与
登録販売者が夜勤で働いた場合の時給は、日勤よりも高めに設定されるのが一般的です。これは、深夜(22時から5時)には夜間労働に対して割増賃金が適用されるからであり、25%以上時給が高くなります。
登録販売者が夜勤で働いた場合の給与は、地域や勤務先企業によっても変動しますが、正社員の場合には年収400万円ほどになるとされています。パートやアルバイトの場合には、深夜手当や資格手当を含んで、時給1,500円〜2,500円程度です。
例えば、登録販売者のパートとして、週5で22時から5時まで7時間(そのうち1時間は休憩時間)の深夜勤務(時給1,500円)をした場合の月収は以下のようになります。
1,500円×6時間×5日×4週間=180,000円
時給2,500円とした場合は、月収300,000円です。
登録販売者が深夜帯に働くメリット

登録販売者が深夜帯に働くことには、数々のメリットがあります。現在は日勤で働いていたとしても、メリットを知ることにより、深夜勤務を検討したいと感じるかもしれません。ここでは、登録販売者が深夜帯に働くことの具体的なメリットを紹介します。
日勤よりも収入が高くなる
深夜帯に勤務する最大のメリットは、日勤と比較してほぼ確実に高い収入を得られる点です。深夜手当が支給されるため、通常の時給に対して25%以上の割増が適用されます。職場によってはさらに高い割増率になることもあるでしょう。
例えば、日勤の時給が1,500円であるとすると、25%増しでは時給1,875円です。時給にして375円の差ですが、1日6時間・週5勤務とすると1カ月で給与の差は45,000円にもなります。
このように、同じ時間勤務するとしても、収入が大幅にアップするため、効率よく収入を得たい人にとっては魅力的な選択肢だと言えるでしょう。
夜勤のみなら生活リズムが崩れにくい
夜勤に対するネガティブなイメージの一つに、体調やメンタルに不調が生じやすいというものがありますが、夜勤だけで働くのであれば、むしろ生活リズムは一定で崩れにくくなります。
日によって日勤と夜勤を織り交ぜて働いている場合には、生活リズムが崩れやすく、様々な不調の原因になってしまうでしょう。しかし、毎日夜勤に固定して働くのであれば、心身に不調をきたすことも多くはありません。
夜勤に切り替えて間もない時期には、一時的に寝つきが悪くなったり深夜に眠くなったりと、不調が生じることがありますが、夜勤を続けることですぐにそのリズムに順応できます。
日中の時間を自由に使える
夜勤で働く場合には、日中で自由に使える時間が確保できるため、銀行や病院、役所の手続き関連などのために時間を調整しやすくなるメリットがあります。
例えば、5時に勤務が終わった場合、6時から13時まで7時間程度の睡眠を取れば、午後の時間を有効に使えるでしょう。
また、家族が学校や仕事に行っている時間に睡眠を取るという生活リズムになり、家庭生活の時間確保もしやすくなります。多くの人が働いている時間に自由な活動ができるため、日中に様々なことをしたい人にとっては、最適な働き方になり得るでしょう。
接客に時間をかけやすい
深夜帯は日中よりも来客数が減少するため、それぞれの顧客にしっかりと時間をかけて対応できる点もメリットです。来客数の多い日中では丁寧な接客が難しい場合がありますが、深夜の落ち着いた時間には1人の顧客に時間をかけられるため、より個人に合った商品やサービスを提供できるでしょう。
とくに医薬品に関する相談に時間をかけられるのは大切なことであり、顧客が抱える健康上の悩みや症状について詳細に話を聞けるため、最適な商品を提案しやすくなります。接客に集中できることで、顧客との信頼構築がスムーズになる点もメリットです。
登録販売者が深夜帯に働くデメリット

登録販売者の深夜勤務には、収入アップや日中の時間確保、接客の質の向上など様々なメリットがありますが、日勤にはないデメリットも考慮する必要があります。
日勤では気にすることがないような、夜勤特有のデメリットとは何でしょうか。ここでは、登録販売者が深夜に働くデメリットについて解説します。
場所によっては客層に注意が必要
深夜帯にドラッグストアなどで働く登録販売者は、日中との客層の変化に注意する必要があります。とくに都市部や繁華街周辺では、深夜にお酒に酔った顧客とのトラブルに巻き込まれることも想定しなくてはなりません。
深夜は来店者が減るため、酔った顧客が店内で嘔吐したり寝てしまったりしたときに、助けてくれる人が少ないことも想定しておかなければなりません。警察に通報するタイミングや、対処する際の役割分担、対応方法を事前に共有、確認しておき、実際にそのようなトラブルが起こったときに適切な対応を取れるように準備しておきましょう。
公共交通機関が営業を終了してしまう地域もある
深夜勤務の注意点として、公共交通機関が営業を終了してしまう場合があるという点があげられます。とくに郊外や地方都市の店舗に勤める場合には、出勤や退勤のタイミングで適当な交通機関がない可能性があるため注意が必要です。
公共交通機関以外に、自家用車や自転車などの手段がある場合には問題ありませんが、深夜はとくに安全に気をつけて運転しなければなりません。タクシーの利用などが頻発すると、無駄な出費となるため、勤務する店舗を選ぶ段階で、交通機関はよく調べておきましょう。
パートナーと生活サイクルのすれ違いが起きやすい
夜勤に慣れると、自分の生活サイクルが崩れることは減りますが、パートナーや家族との生活サイクルのすれ違いが起きやすいというデメリットがあります。
そのため、家族と異なるリズムで生活するのであれば、コミュニケーションの時間を積極的に確保することが大切です。日中活動しているパートナーに家事の負担が寄ってしまわないように家事を引き受けたり、休日は一緒に同じ体験をして過ごしたりするなど、不満やすれ違いによるストレスを溜め込まないための工夫をしましょう。
また、お互いに最低限守りたいルールをあらかじめ決めておくと、後でトラブルになることを防げます。日中ではなく夜勤でお金を稼がなければならない事情や将来の目標を共有しておき、夜勤に対してパートナーや家族の理解を得ておくことも重要です。
まとめ|登録販売者の夜勤求人は増えてきている
本記事では、登録販売者の深夜勤務について、その業務内容や給与、深夜勤務のメリット・デメリットについて解説しました。
夜勤を選んだ場合でも仕事内容は日勤とほとんど変わらず、日勤よりも収入が高くなることや、日中の時間を自由に使えることなどのメリットがあります。
一方で勤務先の立地によっては客層に注意が必要であることや、生活リズムの違いによるパートナーとのすれ違いが起こりやすいことなどがデメリットといえます。
あらかじめデメリットをよく理解し、これらを受け入れられるかどうかよく検討してから夜勤を始めるのがおすすめです。
深夜営業や24時間営業のドラッグストア等が増加するにつれて、夜勤の登録販売者に対する需要も増大しています。自分に合った働き方を考える際に、深夜勤務の登録販売者を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
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