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【登販向け】変形労働時間制はきつい?通し勤務がない8時間勤務の企業ってあるの?

【登販向け】変形労働時間制はきつい?通し勤務がない8時間勤務の企業ってあるの?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

変形労働時間制は、一定期間での労働時間を調整できる制度を指します。ドラッグストアや調剤薬局など登録販売者が働く店舗には閑散期と繁忙期があり、繁忙期には労働時間が増加し負担が重くなる可能性もあるでしょう。

しかし、変形労働時間制を導入することで、1日8時間や週40時間などのきまりにとらわれず、柔軟に働けるようになります。

今回は変形労働時間制の特徴を紹介し、向いている人と向いていない人についても解説します。これから転職を考える際は変形労働時間制の採用の有無についても確認しておきましょう。

目次

登録販売者の求人は、変形労働時間制が多い?

登録販売者の求人は、変形労働時間制が多い?

「変形労働時間制」は、人によっては耳慣れない言葉かもしれません。しかし、登録販売者が働くドラッグストアやスーパー、ホームセンターやコンビニといった小売業においては求人に記載がある場合が見られます。

小売店では営業時間が勤務時間よりも長くなるパターンもあるでしょう。たとえば、「9時から24時まで営業」という店舗の場合、通しで働くと明らかに労働時間を超過してしまいます。

また、長期連休や年末年始は来店客数が多くなることから、従来の労働時間では業務を終えられない可能性もあるでしょう。そこで変形労働時間制を活用し、労働時間の適正化を図ることが求められています。

参考までに、厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」によると、変形労働時間制を採用している企業の割合は59.3%です。およそ、2店舗に1つの店舗が変形労働時間制を採用しているといえます。

参照:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概要」

変形労働時間制の勤務は大変?

変形労働時間制の勤務は大変?

変形労働時間制の勤務は繁忙期や店舗の形態に柔軟に対応し、従業員の労働時間超過を抑えるといわれています。しかし、人によっては「できれば変形労働時間制の勤務は避けたい」と考えることもあるでしょう。

参考までに、変形労働時間制とは繁忙期の労働時間を長く、閑散期の労働時間を短く設定することで、全体として法定労働時間を超えないように調整できる制度のことです。この変形労働の対象期間は一週間単位、一カ月単位、一年単位と定められています。

なお、変形労働時間制はいずれも企業側が一方的に定めるのでなく、労働者と労使協定を締結したあと、労働基準監督署にしかるべき手続きをおこなうことではじめて採用できるのです

なお、変形労働時間制については下記のコラムで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

【登録販売者】変形労働時間制をわかりやすく解説!薬局の求人などに多い働き方

変形労働時間制できついと感じる理由

変形労働時間制できついと感じる理由

ここからは変形労働時間制を「きつい」と感じる理由を3つ紹介します。変形労働時間制はその特徴から、人によっては辛さを感じることもあるでしょう。

繁忙期の労働時間が長くなる

変形労働時間制を採用する企業では、繁忙期の労働時間が長くなります。もちろん閑散期で調整が入るものの、繁忙期の忙しさや労働時間の長さから「きつい」と感じることがあります

とくに、登録販売者が働く小売店の繁忙期は来店者数が多くなるため、接客対応の負担も増加する傾向にありきついと感じることもあるでしょう。また、商品の発注量が増えて品出しの負担が増えることもきつさを感じる理由の1つです。

労働時間が不規則で生活リズムが崩れやすい

変形労働時間制では繁忙期の労働時間が長くなり、これまでの生活リズムが崩れることもあるでしょう。たとえば、繁忙期は10時間勤務、閑散期は6時間勤務の場合、6時間から10時間に切り替わってしばらくは生活リズムが安定しません。

食事の時間がずれたり睡眠時間を調整する必要があったりするため、きついと感じることもあります。また、家族がいる場合はお互いの生活リズムの調整も必要になるでしょう

通し勤務でも残業とみなされないケースがある

変形労働時間制を導入している場合、残業とみなされないケースに注意が必要です。繁忙期の勤務が12時間勤務であっても、事前に定められておりかつ週に40時間と条件を満たしているなら8時間を超えた労働でも残業代が発生しないこともあります。

そのため、一般的な労働時間に慣れている場合、「長時間労働なのに残業代がもらえないのはきつい」と感じることもあるでしょう

変形労働時間制の勤務が向いている人、向いていない人

変形労働時間制の勤務が向いている人、向いていない人

ここからは、変形労働時間制の働き方が向いている人、そして向いていない人について解説します。自分に適しているかを知ることで、登録販売者の求人選びの際に役立つでしょう。

向いている人

変形労働時間制の働き方が向いている人は、メリハリをつけて働きたいタイプの人です。「働く店舗の繁忙期と閑散期に合わせて効率的に働きたい」と考える人に適しているでしょう。

たとえば、閑散期は来店客が少なく「社員の仕事は発注業務のみで済む」といった場合、店舗の改善活動をおこなったとしても、時間を持て余してしまうこともあります。しかし、変形労働時間制ではそのゆとりを繁忙期に当てられるため、社員の業務にメリハリがつくだけでなくパート・アルバイトの負担を軽減することにもつながります。

向いていない人

登録販売者の中でも、生活リズムを保って労働したい人や想定以上の残業発生を避けたい人は、変形労働時間制が向いていないでしょう。たとえば、小さな子どもがおり保育園の送迎時間が決まっている人や、仕事終わりに習い事を入れている人などがあげられます。労働時間をある程度定めたい場合は、変形労働時間制を設けていない企業を選択しましょう。

変形労働時間制で通し勤務はある?

変形労働時間制で通し勤務はある?

変形労働時間制では、通し勤務での働き方が気になるものです。一日の勤務時間が長い場合「休憩はどうなるのだろう」と不安を抱えます。ここでは通し勤務の概要や注意点を紹介します。

通し勤務とは

通し勤務とは、休憩時間を設けながら長時間連続で働くことを指します。たとえば、繁忙期の勤務時間が10時間だった場合に一時間の休憩をとり、中抜けをしないで働くことを指します。なお、休憩時間は労働基準法第34条で定められており、6時間を超えるかつ8時間以下の場合は45分の休憩が必要です。8時間以上勤務する場合は少なくとも1時間の休憩が必要です。

参考までに、中抜けは休憩でなく一時的に業務を中断するものです。医療業界や飲食業界で多く見られる働き方です。なお、休憩時間は賃金が発生する一方で、中抜けは賃金は発生しません。

時間外労働協定が認められていれば通し勤務は可能

通し勤務は事前に時間外労働協定が締結されていることで、勤務が可能になります。一般的に労働基準法では、労働時間を一日8時間、週に40時間と定めています。ここを超えて働くのであれば、労働基準法第36条に基づいて、労使協定(通称36協定)を締結し、さらに企業の管轄である労働基準監督署への届け出が欠かせません。

しかるべき手続きを踏んでいる企業でのみ、通し勤務が可能になるのです。なお、通し勤務をおこなう場合、企業は労働者に対して働き過ぎや怪我などに配慮する必要があります。

人員不足で規定の労働時間が守られていない場所は多い

法律では通し勤務についてきまりが設けられているものの、実際に各企業が完全にそのきまりを遵守しているとは言い切れません。とくに、ドラッグストアは人員不足のところが多く、労働条件と実際の労働時間が合っていない場合があるでしょう。求人には「36協定に準ずる」などと記載があるにもかかわらず、実際に入社してから労働時間が長いといった可能性もあります。

通し勤務のない求人の見分け方

通し勤務のない求人の見分け方

最後に、ここからは登録販売者が転職時にチェックしたい求人の見分け方について解説します。通し勤務があるとどうしても労働時間が長くなったり負担が重くなったりする可能性は否めません。応募前に、求人を入念にチェックして働きやすい職場を探しましょう。

求人票の内容が充実している

1つ目は求人票の内容の充実です。求人票に記載されている情報が多ければ実際に働くイメージを明確にしやすいでしょう

とくに、始業・終業の時間や法定・所定労働時間を超える労働の有無などについてきちんと明記されていている企業は、信頼できる可能性が高まります。また、記載されている情報を元に、面接で「どの時期に労働時間が変わりますか」「繁忙期はどのような働き方になりますか」と具体的な質問ができ、ミスマッチを防げるでしょう。

人員が充実している

人材不足が顕著な企業は、相対的に労働時間が長くなる傾向があります。そのため、人員が充実している企業を選択しましょう。人員が充実しているかは、実際の店舗を確認するのがおすすめです。自分が応募したい企業の最寄り店舗に行き、パート・アルバイトの数や動きを見てみましょう。また、選考前に店舗見学をおこない実際に働く人から現状を聞くのもおすすめです。

転職エージェントを利用する

自分で求人の見極めが難しい場合、転職エージェントに頼る方法も有効です。転職エージェントでは求人票に記載がない企業の情報や、店舗見学の調整などをおこなってもらえます

また、転職エージェントは多くの人の転職サポート経験があることから、自分の要望を伝えたうえで適切な求人を案内してもらうことも可能です。さらに、転職エージェントでは履歴書や職務経歴書の添削や、面接対策もサポートしてもらえます。

「転職後に労働時間でミスマッチを感じたくない」「転職活動が不安」という場合は、転職エージェントの活用も検討しましょう。

まとめ|採用後は労働条件通知書をよく確認しよう

変形労働時間制や通し勤務は労働時間が通常と異なることから、きついと感じる人もいるでしょう。その場合は、求人をチェックする際に労働条件を確認することがおすすめです。また、面接時に質問したり採用後に労働条件通知書を確認したりして、実際の働くスタイルを把握することも欠かせません。不明点を解消し、長く働ける職場選びをおこないましょう。

なお、登録販売者の転職に不安を抱える場合はアポプラス登販ナビにご相談ください。自身の働き方に適した求人のご案内やアドバイスをおこないます。

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