【登録販売者向け】地域限定社員の店長の年収は400万円台?収入をあげるには?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者の中には、異動の範囲が決まっている地域限定社員として働いている方もいます。本記事では、地域限定社員として働く登録販売者がさらに年収をアップさせるためのポイントを紹介します。地域限定社員のメリットやデメリットも紹介しますので、どの働き方が自分に合っているか再確認するための参考にしてください。
目次
- ・地域限定社員とは
- ・登録販売者が地域限定社員で働くメリット
- ・登録販売者が地域限定社員で働くデメリット
- ・地域限定社員の登録販売者が年収をアップさせるためには?
- ・【登販向け】地域限定社員がキャリアアップするためのポイント
- ・まとめ|地域限定社員で年収をあげるなら転職を検討しよう
地域限定社員とは

地域限定社員とは、勤務可能な地域や転勤できる範囲などを限定して働く社員で、一般的に引っ越しを伴う異動がないのが特徴です。派遣社員や契約社員、アルバイト・パートなどの非正規雇用は、地域限定社員に該当しません。基本的に、正社員の中の働き方の一つという認識です。
地域限定社員とは異なり、全国各地への転勤を伴う働き方の社員を一般的に全国社員と呼びます。ドラッグストア業界でも、全国社員と地域限定社員を選べる会社が多くあり、登録販売者は自分で働き方を選べます。
登録販売者の方で、転勤なく一定の地域で働きたいと考えている方は、以下の求人特集から働き場所を探してみましょう。
転勤なし!地元で働く!地域限定求人特集正社員や契約社員との違い
地域限定社員と正社員では、基本的に勤務地の範囲が限定されるかどうか以外の待遇は同じと考えてよいでしょう。一方、地域限定社員と契約社員では、労働契約期間の定めに違いがあります。契約社員は非正規雇用のため、勤続期間が設定されています。契約が満了すると更新が必要となる点が、地域限定社員との大きな違いです。
また、契約社員の業務内容や休日といった待遇も、契約に準じて決まるため、正社員や地域限定社員とは条件が異なるケースもあります。
地域限定社員は待遇が変わる?
地域限定社員の待遇は企業によって異なります。全国社員と条件に違いを持たせる企業も多くあります。例えば、基本給は同じ業務やポジションの正社員を参考に、労働条件にあわせて金額を下げていくのが一般的です。賞与については、全国社員と同じ基準で支給をおこないます。
退職金については、勤続年数を考慮して支給額を決める際に、全国社員としての勤務期間、地域限定社員としての勤務期間の年数で区別されるケースもあります。地域限定社員は、全国社員の正社員とは待遇面での違いが出やすい点を押さえておくとよいでしょう。
登録販売者が地域限定社員で働くメリット

地域限定社員の働き方は、アパレル業界やIT業界などさまざまな業界で取り入れられています。ドラッグストア業界でも、地域限定社員制度を導入する企業は増えていて、登録販売者も働き方を柔軟に選択できるようになってきました。
ここでは、登録販売者が地域限定社員として働くメリットを3つ紹介します。引っ越しを伴う転勤のない働き方を検討している方は、地域限定社員にどのような魅力があるのか、ぜひ参考にしてください。
転勤や引っ越しの心配がない
地域限定社員として勤務する登録販売者は、働く地域の範囲が限定されるため、転勤や引っ越しの心配がありません。店舗の異動があったとしても、現在の住居から通える範囲に限定されているため、通勤の負担もあまり増えないと考えられるでしょう。
引っ越しを伴う店舗異動があると、慣れ親しんだ街や友人、家族などと別れなければなりませんが、地域限定社員であれば引っ越しをする必要がないため、生活面でトラブルがあった際も、周りからのサポートを受けやすい環境で働けます。
福利厚生は正社員と同様に充実している
地域限定社員は、正社員の一種であるため、アルバイトや非正規雇用よりも福利厚生が充実している傾向にあります。正社員と同様の通勤手当や資格手当などが支給されたり、社員食堂を利用できたりと、正社員と同じ待遇を受けられるのもメリットの一つです。
充実した福利厚生が受けられるうえに、引っ越しを伴わない働き方ができるため、これまで正社員として働けずにいた人も、正社員の登録販売者として勤務できるようになると期待できます。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
地域限定社員は、引っ越しを伴う異動がないため、ライフスタイルの変化に対応しやすい働き方ができます。例えば、出産や育児、親の介護などが必要となったとき、引っ越しの多い全国社員では対応が難しくなり、離職してしまうケースもあります。地域限定社員であれば、親の近くで仕事をしながら介護をしたり、慣れ親しんだ土地で育児を進めたりできるでしょう。
地域限定社員は、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるため、結婚や妊娠、出産、育児などの変化があった際も、正社員を辞めずに登録販売者として働き続けたい方におすすめの制度です。
登録販売者が地域限定社員で働くデメリット

ライフスタイルの変化に対応しやすく、長く働き続けやすいメリットのある地域限定社員ですが、デメリットも少なからず存在します。正社員の登録販売者として働き続けたいと考えている方は、デメリットも把握したうえで、地域限定社員と全国社員のどちらの働き方が合っているかを判断しましょう。
給料が正社員よりも低い傾向がある
地域限定社員は、全国転勤を伴う正社員と比較すると、給与が低い傾向にあります。どこかの店舗でトラブルがあった際に、全国社員であればどこからでも異動が可能ですが、地域限定社員は限られた範囲内でしか異動ができません。全国社員の方が異動に伴う負担が大きくなるため、給与面で優遇するケースが多い傾向です。
また、地域限定社員は全国社員と比べると、経験や職務の幅が限定されてしまうため、賃金規程が別で定められている企業も多くあります。基本の年収が低かったり、昇給や退職金が少なかったりと、企業によって設定方法はさまざまです。
勤務エリアの事業撤退で解雇される可能性がある
働けるエリアが限定されている地域限定社員は、万が一、勤務可能エリアの事業撤退や縮小などにより、働ける店舗がなくなってしまうと、仕事を辞めざるを得なくなってしまう可能性があります。
企業によっては、他の地域の勤務先を提案してくれる場合もありますが、自分のライフスタイルによって異動が難しい場合は、別の仕事を探す必要があるでしょう。そのため、地域限定社員の登録販売者として働きたい方は、事前に自分が勤務可能なエリアにどのくらいの店舗数があるかの確認がおすすめです。
キャリアアップがしにくい
地域限定社員は、全国社員と比べてキャリアアップがしにくいというデメリットがあります。
全国社員は、それぞれの地域特有の販売方法を身につけるなかで販売促進のヒントを多く得られ、それをほかの地域でも実践していくことで売上のアップに貢献できます。転勤を重ねる中で実績を着実に積みあげられ、組織内での立場もあがっていくことが期待できます。
一方で、地域限定社員は勤務可能なエリアが限定されるため、そのエリアの販売方法しか身につけることができず、全国社員と比べて幅広い経験を積みにくい状況にあります。実績で劣る分、給与面でも差がつき、モチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。
もし、登録販売者としてキャリアアップしたいと考えている方や、現在は考えていなくても将来考え方が変わるかもしれないという方は、地域限定社員から正社員への転換ができる企業を選ぶのがおすすめです。
地域限定社員の登録販売者が年収をアップさせるためには?

地域限定社員の登録販売者は、全国社員として働く正社員よりも給料や年収が低い傾向にあるため、店長職でも年収が400万円ほどです。地域限定社員として働く登録販売者の中にも、もっと収入をあげたいと考えている人は多くいるでしょう。
ここでは、地域限定社員として働く登録販売者が年収をアップさせるための方法を3つ紹介します。地域限定社員の登録販売者はぜひ参考にしてください。
全国社員に変更する
異動できる範囲が限定されている地域限定社員から、異動の範囲が限定されない全国社員に転換すると、年収アップが期待できます。地域限定社員よりも全国社員の方が、幅広い地域で経験を積めるためキャリアアップしやすい傾向があります。
また、そもそもの基本給が地域限定社員と比べて高い傾向にあるため、すぐに年収をアップさせたいと考えている登録販売者は、全国社員への転換を検討しましょう。ただし、全国社員になると引っ越しを伴う異動が発生するため、自分のライフスタイルに合っているかを慎重に検討することをおすすめします。
会社が設定する昇格基準を満たす
会社が設定している昇格基準や管理者要件を満たすと、年収アップが望めます。昇格基準は会社によって異なりますが、例えば、店舗の売上実績や販売ノルマの達成状況、年齢などが関係してきます。一般的に、条件を満たしている登録販売者が面接や筆記試験を受けて合格すると昇給できるようです。
また、登録販売者の管理者要件を満たし、研修中から正式な登録販売者になり、店舗管理者として勤務できるようになれば、資格手当の金額がアップする可能性があります。店舗管理者になったときの資格手当の金額は会社によって異なるため、選考を受ける前の確認がおすすめです。
条件のよい会社への転職を検討する
登録販売者として年収をあげるためには、転職も一つの手段です。会社によっては地域限定社員の昇給額が全国社員と比較すると低く、なかなか年収アップを目指せないケースがあります。また、資格手当についても金額や条件は会社によって異なるため、今働いている会社でこれ以上条件を満たせるものがない場合は、別の会社への転職を検討しましょう。
【登販向け】地域限定社員がキャリアアップするためのポイント

地域限定社員の登録販売者がキャリアアップするためには、知識や経験を身につけるとともに資格の取得を目指すのも一つの手段です。中でも、将来管理職の立場として働きたいと考えているのであれば、マネジメント能力を身につけるのがおすすめです。
一般の登録販売者から店長やエリアマネージャーになると、接客以外に店舗やスタッフを管理する業務が増えます。スタッフをまとめ、店舗の売上を伸ばしていけば、マネジメント能力を評価してもらえるでしょう。
登録販売者の接客に必要な知識を常にアップデートすることもキャリアアップには欠かせません。適切な接客により売上がアップすれば、よい評価をうけてキャリアアップを目指せるでしょう。
また、接客スキルをあげるために資格の取得を目指すのもおすすめです。化粧品の知識を身につけるならコスメ薬機法管理者や日本化粧品検定、漢方の知識を身につけるなら薬膳コーディネーターなどがあります。接客スキルのアップにより顧客満足度が向上し、多くのお客さまに訪れてもらえるようになれば店舗の売上があがるため、キャリアアップも期待できるでしょう。
登録販売者に必要な資格や経験が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
登録販売者は正社員になるのが難しい?多くの求人では資格・経験が必要?
まとめ|地域限定社員で年収をあげるなら転職を検討しよう
地域限定社員は、働く地域が決まっていて異動による引っ越しが発生しないというメリットがありますが、その分全国へ異動が可能な正社員よりも年収が低くなる傾向にあります。もし、地域限定社員の働き方のまま年収をあげたい場合は、条件のよい企業への転職を検討しましょう。
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