登録販売者は要チェック!ドラッグストアのバイヤーとは?仕事内容や年収を紹介

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者としてドラッグストアで働いている方の中には、キャリアアップしてバイヤーになりたいと考えている方もいるでしょう。しかし、バイヤーがどのような仕事を担っているのか、どのようにキャリアを重ねていけばなれるのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ドラッグストアのバイヤーの主な仕事内容を紹介するとともにバイヤーになるまでのキャリアパスを紹介します。登録販売者として経験を積みキャリアアップを目指している方はぜひ参考にしてください。
目次
- ・【登録販売者】バイヤーの仕事は主に4つ
- ・登録販売者のバイヤーまでのキャリアパス
- ・バイヤーの年収はどれくらい?
- ・登録販売者がバイヤーを目指すためのキャリアパスの進め方
- ・バイヤーを目指して転職するならエージェントの活用がおすすめ
- ・まとめ|バイヤーは昇格か転職で目指そう
【登録販売者】バイヤーの仕事は主に4つ

ここでは、ドラッグストアに勤めるバイヤーの主な仕事を4つ紹介します。
バイヤーとは、店舗で取り扱う商品の仕入れや管理をおこなう職種のことを指し、店舗に並ぶ商品を決定する重要な役割を担っています。企業によって違いはありますが、基本的に各店舗ではなく本社・本部の商品部に所属し、複数の店舗で取り扱う商品の管理をします。そのため、各店舗の店長や複数店舗を管理するエリアマネージャーよりも上の職位です。
自分の決断が会社と店舗に影響を与え、数字として結果がでるやりがいのある仕事といえるでしょう。
商品の選定
バイヤーにとって商品の選定は、店舗の売上を左右する重要な仕事の一つです。市場のトレンドやドラッグストアを利用するお客さまのニーズを意識し、潜在的な需要を探るために、さまざまな情報を収集・分析する必要があります。バイヤーが決めた商品は、店舗の売上だけではなく、会社全体の利益にも大きな影響を与えるでしょう。
責任が伴う一方で、大きなやりがいのある仕事ともいえます。消費者が必要とする魅力的な商品ラインナップを提供できることは、バイヤーの仕事の醍醐味でもあるでしょう。
商品の価格交渉
バイヤーは、商品の価格交渉もおこないます。どの商品をどのくらいの数量で仕入れて、いくらで販売するかを決定するのもバイヤーの仕事の一つです。価格交渉の結果次第で仕入れコストの削減や利益率の向上、売上目標の達成状況などに影響を与えます。
店舗の成功は、商品一つひとつの販売実績の積み重ねにより成り立っています。そのため、バイヤーが選定した商品によって売上が伸びれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。
PBの企画・制作
バイヤーは、PB(プライベートブランド)商品の企画・制作も担います。PB商品の企画・制作は、単に商品を作るだけではなく、市場のトレンドを分析して消費者の潜在的なニーズを探ることから始める必要があります。
また、企画した商品が技術的に実現できるのか、採算性があるのかなどをビジネス目線で考えることも大切です。PBの企画・制作には柔軟な発想力と高いコミュニケーション能力が求められ、社内外の関係者と調整をおこないながらバランスの取れた商品の企画・制作が求められます。
商品の計画
バイヤーは商品の計画も担っています。企業の商品開発では、単に自分が作りたい商品を作るのではなく、市場のニーズを把握してお客さまが求める商品を立案する必要があります。
具体的には、どのようなターゲット層を狙うか、ターゲット層に向けてどのような機能をもった商品を提供するか、どのようなデザインにするかなど、細かなコンセプトや仕様を企画書にまとめていくのも仕事の一環です。
さらに、よい商品であってもお客さまが認知しなければヒット商品にはなりません。そのため、販売戦略や広告戦略の立案も重要な業務の一つです。
登録販売者のバイヤーまでのキャリアパス

バイヤー未経験で、いきなりバイヤー職に就くのは難しいといえます。バイヤーに求められる店舗運営能力や市場ニーズを把握する能力、商品知識を身につけるためには、店舗で現場経験を積む必要があるでしょう。
多くのドラッグストアでは、登録販売者として店舗で経験を積み、店長、マネージャーとキャリアアップしながら商品知識を身につけていき、バイヤーになる流れが一般的です。
正社員として経験を積む
ドラッグストアの正社員として店舗に配属された場合、まずは販売担当者として現場の業務を幅広く経験することになるでしょう。具体的な業務内容は以下の通りです。
- 接客・レジ打ち
- 品出し・検品
- 商品の棚卸し
- 売り場作り・店内の掃除
- 商品の発注・返品対応
現場での作業を通して経験を積んでいくと、昇進の機会を得られるでしょう。登録販売者の資格を所有していると、店舗での昇進が有利になるといわれています。登録販売者が要件を満たすと、医薬品販売の責任者である店舗管理者になれるためです。
店舗管理者は、店舗に勤務する薬剤師や登録販売者、その他の従業員の監督や医薬品・医療機器などの管理業務をおこなう重要な役割を担っています。
店長としてキャリアを積む
登録販売者として店舗で経験を積んでいくと、店舗管理者や店長に昇進できる可能性がでてきます。店長は、企業から提示されている予算や目標にもとづいて利益をあげることが求められます。
利益をあげるためには、季節や地域性にあわせて販促方法や販売戦略を立案し、実行することが大切です。また、売上を増やすための施策だけではなく、人件費や消耗品費などの経費の管理もおこなう必要があり、総合的に収益を確保するための能力が求められます。
また、店長は店舗全体をまとめるリーダーのような役割も担っているため、店舗で働く社員やパート・アルバイトの従業員を管理する立場にあります。そのため、スタッフのシフト管理や教育、モチベーション向上のための取り組み、評価、フィードバックなども業務の一環です。
店長としての経験を積むことで、店舗経営の知識やリーダーシップが養われ、バイヤーとしてのキャリアアップを図る際にも役立ちます。バイヤーは商品の選定や価格交渉、PB商品の企画・制作などを担うため、店長として身につけた市場の知識やチームマネジメントスキルは、バイヤーでも活かせるでしょう。
エリアマネージャーを務める
店長からバイヤーにキャリアアップする前に、エリアマネージャーを経験する流れもドラッグストアのキャリアアップにおいて一般的です。エリアマネージャーは、特定のエリア内にある複数の店舗を管理する業務を担います。
現場の状況を把握しつつ本社と店舗の橋渡し役を務める役割があります。バイヤーの業務は、店舗の利益向上に直結するため、売上目標の達成に向けた戦略的な判断も求められるでしょう。エリアマネージャーとして複数の店舗を管理するスキルは、バイヤーになった際の商品選定や販売戦略の策定にも役立つと考えられます。
バイヤーの年収はどれくらい?

ここでは、ドラッグストアで働くバイヤーの年収について紹介します。
年収は500万円程度といわれている
企業によって差はありますが、インターネット上で掲載されている求人情報を参照すると、ドラッグストアのバイヤーの年収は約500万円になるといわれています。
バイヤーとしての経験を積んでいけば、将来的に、バイヤーを管理するバイヤーマネージャーや商品部長、本部の役員職など、さらに高いポジションへの昇進や年収アップも見込めるでしょう。登録販売者からバイヤーへのキャリアパスは、安定した収入と成長の機会が得られる魅力的なキャリアアップといえます。
登録販売者がバイヤーになるためのキャリアパスの進め方

ここでは、登録販売者がバイヤーを目指すためのキャリアアップの方向性として、現在の職場で昇進を目指す方法と転職してバイヤーになる方法の2つを紹介します。
現在の職場で昇進を目指して経験を積む
登録販売者がバイヤーを目指す場合、現在の職場で昇進する方法があります。必要な経験を積み重ねていくことでバイヤーへのキャリアアップが期待できるでしょう。
昇進するには、従業員たちを束ねる立場を任せても問題のない力が身についていると判断してもらわなければなりません。そのためには、一介の従業員としての業務はもちろん、他の従業員に対する指導・教育を積極的におこなったり、シフトや在庫の管理など店舗マネジメントをサポートしたりするなど、さらに上の働きをすることが求められます。
こうした働きは、商品や業界に関する知識、マーケティング理論が身についているのに加え、財務や経営の観点からも物事を考える力を身につけ、どうすれば店舗全体、会社全体で利益をあげられるのか考えられるようになってはじめて可能になります。
転職してバイヤーを目指す
すでに店長として店舗を管理した経験のある登録販売者や、エリアマネージャーとしての業務経験を積んでいる人は、転職によりバイヤーへキャリアアップするのも一つの手段です。
また、経験を積みたくても上のポストが埋まっていて空くのを待たなければならない場合は、店長やエリアマネージャー候補の求人を探して転職し、その後バイヤーを目指せば、効率よくキャリアアップできます。
店舗販売員からキャリアアップを図り、各役職にて店舗経営や人材管理、営業戦略などのスキルを身につけていれば、バイヤーとしての業務にも直結します。
転職先を選ぶ際は、企業が目指すものや文化と自分の価値観がマッチしているかをよく確認しましょう。自分の強みを最大限に発揮できる環境に転職できれば、バイヤーとしての成長も期待できるとともに、長期的なキャリアを築いていけると考えられます。
バイヤーを目指して転職するならエージェントの活用がおすすめ

ドラッグストアのバイヤーになるために転職するなら、専門分野に特化したエージェントの利用がおすすめです。アポプラス登販ナビでは、登録販売者専門チームに所属するコンサルタントが、求職者一人ひとりの適性や希望をしっかりと把握し、希望に沿った企業をご紹介します。
面接対策をはじめとした選考のサポートもおこなうため、転職活動が初めての方でも安心してご利用いただけます。登録販売者としてドラッグストアに勤務している方で、バイヤーを目指して転職をしたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。
まとめ|バイヤーは昇格か転職で目指そう
登録販売者としてドラッグストアで働く方がバイヤーを目指す際は、現職で昇格を目指すか、転職してバイヤーになるかの2つの方法が一般的です。店長やエリアマネージャー、他業種でのバイヤーとしての経験がない方は、現職で経験を積むのがよいでしょう。すでに経験を積んでいる方は、転職によってバイヤー職に就くのも一つの手段です。
アポプラス登販ナビでは、専門の担当者による転職支援をおこなっているため、キャリアアップのための転職を検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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