【登販向け】ドラッグストアの店長は若くてもなれる?経験年数や必要なスキルを解説

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者のキャリアパスとしてドラッグストアの店長があります。ドラッグストアの店長は店舗の円滑な運営やシフトの調整など様々な業務を担うため「若くても務まるのだろうか」と不安を感じる方もいます。しかし、結論としてある程度の経験やスキルを獲得すれば年齢が若くとも店長になることは可能です。
当記事では、ドラッグストアの店長について、おおよその就任までの年数や求められるスキルなどを紹介します。
目次
- ・ドラッグストアの店長は若くてもなれる?
- ・若くてもドラッグストアの店長を目指せる理由は?
- ・ドラッグストア店長の年収
- ・ドラッグストア店長に求められるスキル
- ・若い年齢でドラッグストアの店長に昇進する際の注意点
- ・ドラッグストアの店長経験は転職で有利?
- ・ドラッグストアの店長から先のキャリア
- ・まとめ|若くてもドラッグストアの店長になれる!仕事へ意欲的な人におすすめ
ドラッグストアの店長は若くてもなれる?

ドラッグストアの店長は20代半ばなど、比較的若い年齢でも就任可能です。一般的には、役職者はある程度年齢を重ねてから勤めるイメージがありますが、ドラッグストアでは、若くとも経験を積み店長として業務を問題なく遂行できる場合は活躍できるでしょう。
ドラッグストアの店長になれるまでの年数
ドラッグストアで店長を任せてもらえるまでは、5年から7年ぐらいの年数が必要だといわれています。企業のキャリアシステムや研修体制によって若干の違いは見られますが、この年数を目安にしてキャリアプランを構築するとよいでしょう。
企業側でも店長の育成を加速させる動きが
近年、従業員を採用する企業の側でも、早い段階から店長候補の育成を進める動きが見られます。
住友商事グループの事業会社であり、ドラッグストア「トモズ」や「アメリカンファーマシー」を展開する株式会社トモズでは、登録販売者の有資格者でマネジメント経験のある人に対して入社後半年~1年以内に店長に任命することが多いといいます。
また、店長になる前はリーダー育成研修が、店長になってからも新任店長研修があり、継続的にサポートをおこなう制度が整備されているそうです。
このような傾向からも、企業の求める条件さえ満たしていれば、20代などの若い年齢で店長に就任することは可能であるといえます。
株式会社トモズについては、以下もご参照ください。
若くてもドラッグストアの店長を目指せる理由は?

ドラッグストアの店長は比較的若い年齢で就任することが可能です。その理由としては、ドラッグストアの需要が高まっていること、そして退職する人が多いことがあげられます。ここからは若くしてドラッグストアの店長を目指せる理由を詳しく解説します。
ドラッグストアの店舗数が増えており需要が高い
近年、セルフメディケーションの推進からドラッグストアの需要が高まっています。これまでちょっとした症状で病院にかかっていた方が、ドラッグストアでOTC(一般用医薬品)を買い求め、できる限り自分で症状の改善を目指す動きが見られます。
そのため、OTC(一般用医薬品)を扱い、かつ対面で相談できる登録販売者およびドラッグストアは重宝されています。また、どの企業も各地域に複数店舗をドミナント戦略で出店する形をとっていることから、店舗数が増加し従業員数が不足することも理由の一つです。需要が高まっているからこそ、若くして戦力として求められるのでしょう。
なお、実際にドラッグストアの店長を目指して転職する場合の求人や年収などは、下記のコラムで紹介しています。あわせてご覧ください。
【登録販売者必見】ウエルシアの店長候補に転職!求人内容・年収を解説
激務で辞める人が多い
ドラッグストアは土日祝日や特売日などに来店客数が多くなり、従業員にとっては負担になることもあります。登録販売者としての相談業務だけでなく、次々と売れていく商品の補充やレジ業務など様々なことを並行して進める必要があるため、疲弊して退職を検討する方も見られます。需要が高まり忙しくなる、そして人手不足が進むことで若年層でも店長になれる可能性が高まるのです。
ドラッグストアの店長が気になる店長職の実情については、下記のコラムで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
ドラッグストアの店長職は激務?登録販売者に必要なスキルも解説
ドラッグストア店長の年収

ドラッグストアの店長を目指す際に気になるのが年収です。「一般社員と比較して責任が重いことから年収も高くなるのでは」と考える方もいるでしょう。
ドラッグストア店長の年収は、企業や担当する店舗の規模などによって異なりますが350万円から500万円程度といわれています。具体的な店長の年収を知りたい場合は、求人を確認するほか、転職エージェントに確認してみるのもよいでしょう。
なお、ドラッグストアにおける店長の平均年収については下記のコラムで詳しく解説しています。実際に受け取れるお金について気になる場合はぜひご覧ください。
【登録販売者向け】地域限定社員の店長の年収は400万円台?収入をあげるには?
ドラッグストア店長に求められるスキル

ここからは、若くとも店長に就任する際に必要な3つのスキルを紹介します。ドラッグストアの店長では従業員をとりまとめるマネジメントスキルやコミュニケーション能力のほか、店舗の売上目標を達成するためのマーケティングスキルも不可欠です。
マネジメントスキル
ドラッグストアでは社員だけでなく、パート・アルバイトと一緒に働くことになります。パートやアルバイトは様々な属性の方がいるため、一人ひとりにあわせたシフトの組み方や業務の依頼が必要です。
また、従業員の強み、苦手なところをカバーするための人に対するマネジメントスキルが求められるでしょう。なお、マネジメントスキルについては独自に研修体制を設けている企業がほとんどです。
マーケティングスキル
店長の重要な業務の一つとして、売上目標の達成や数値改善が求められます。本部から指示される売上目標を達成するために売り場づくりを考え、従業員に指示したり自ら売り場づくりをおこなったりする必要があるでしょう。また、数字が思うように伸びていない場合は、原因を追求し、改善活動も求められます。
これらの利益を追求するためには、お客さまの傾向を把握した後にアプローチをおこなうマーケティング能力が不可欠です。ただあるものを工夫して並べるのではなく「お客さまが何を求めているか」「どの程度の価格帯が適切か」などと具体的なアプローチが求められるでしょう。マーケティングスキルについては研修に参加したり、読書で知識をつけたりすることで獲得できます。
コミュニケーション能力
ドラッグストアは店長1人で運営するのではなく、従業員が協力して業務を遂行し利益を生み出していきます。そのため、常に従業員とコミュニケーションをとりながら、よい雰囲気の店舗を作りあげていく必要があるでしょう。
コミュニケーションはただ自分が命令するのではなく、相手の考えを聞いたうえで会社の方向性を店長が代弁し、従業員の事情を考慮しながら伝える必要があります。また、絶えず従業員の言動に気を配り、困っている場合は声をかけるコミュニケーションも店長業務の一つです。
若い年齢でドラッグストアの店長に昇進する際の注意点

ここからは若い年齢で店長を目指す際に知っておきたい4つの注意点を紹介します。
責任が伴う
若くして店長に就任した場合、責任の重さからストレスを感じてしまう可能性もあります。責任は社会人としての経験を積んでいく中で少しずつ自覚していくものですが、あまりにも就任が早い場合は、「トラブルが起きた際にどのように対応してもよいのか」「自分は店長だからしっかりしなければいけないけれど振る舞い方がわからない」と悩むこともあるでしょう。
その結果、責任の重さから店長として自信をなくしてしまう方も見られます。しかし、店長になったからといってすべての責任を一人で抱え込む必要はありません。本部に相談したり周囲の従業員と一緒に考えながら問題解決したりと、頼る力が重要になります。
異動がある
正社員で働く店長や社員は異動も視野に入れておきましょう。ドラッグストアは全国展開している企業が多く、転居を伴う異動もあります。その場合、新しい家での生活と同時に店長としての職務を全うしなければいけないため、慣れないうちはストレスを抱えるかもしれません。しかし、異動には様々な店舗で働く中で新しい経験を積め、自分に自信がつくというメリットもあります。
販売ノルマがある
企業によっては店長にノルマが課されることもあります。たとえば、毎月の売上に対してノルマが設けられている、その月に集中して販売すべき商品の目標達成を求められるといったこともあるでしょう。その場合は売上を出すための取り組みはもちろん、成果が出なかった場合は報告業務が別途発生する可能性もあります。
これから店長を目指して転職を検討する場合は、販売ノルマの有無について事前に確認しておくことがおすすめです。
店舗によって労働量が違う
店長の労働量は配属された店舗によって大きく異なります。パートやアルバイトが充実している店舗の場合、人員にゆとりを持ってシフトを組めるため突発的な出勤などは少なくなる傾向です。
一方で、人材が不足している店舗の場合は少ない人員で日々の業務を回す必要があるため、おのずと店長の労働量も増加する傾向にあります。着任後は採用活動や業務効率化をおこない、自分の負担を減らす必要があるでしょう。
ドラッグストアの店長経験は転職で有利?

若くして店長になると苦労することももちろんありますが、その後の転職において有利に働きます。できる限り一つの企業で長く勤めることは重要ですが、転職する方も一定数見られることは確かです。
その際、店長として様々な業務経験を積んだ実績があれば、転職活動も自信を持っておこなえるでしょう。また、店長という責任者を経験した場合、複合的なスキルも培えます。そのため、異業職へ転職した際もマネジメントスキルをアピールできるでしょう。
ドラッグストアの店長から先のキャリア

若い年齢で店長に就任できた場合、店長だけでなくさらにそのうえのキャリアも視野に入れて業務に励みましょう。ここでは店長から先のキャリアについて3つ紹介します。
エリアマネージャー
店長を経験した後はエリアマネージャーに就任するというキャリアパスもあります。店長経験を活かしながら複数店舗を管理する仕事のため、よりやりがいを持って業務にあたれるでしょう。
一つの店舗に所属するのではなく、各エリアで数店舗から十数店舗を任されて店長へのアドバイスや店舗改善のサポートをおこないます。
バイヤー
店長として活躍した後に、バイヤーとして商品を調達したり新店舗出店の企画をおこなったりするキャリアパスもあります。店舗で商品を販売し、各種メーカーと情報交換をおこなった経験を活かせるでしょう。また、新店舗の出店をおこなう際もバイヤーとして一つ上の役職からかかわることも可能です。
本社(人事・採用)
店長として経験を積んだ後に、本社勤務をおこなうキャリアパスもあります。なかでも、人事や採用は店舗経験を活かしながら人材の採用や育成にかかわれるでしょう。人事や採用部門では、下記のような仕事を担います。
- ・採用活動
- ・研修
- ・人事評価制度の管理や改善など
店舗で様々な従業員とコミュニケーションをとりマネジメントをおこなった経験が役立つでしょう。
まとめ|若くてもドラッグストアの店長になれる!仕事へ意欲的な人におすすめ
ドラッグストアでは、若くとも経験を積むことで店長を目指せる傾向があります。そのため、早いうちに多くの経験を積み、その先のキャリアを視野にいれるとより自身のスキルを向上させたり年収をアップさせたりできるでしょう。
また、企業側でも研修などを通して店長を志す人を積極的に支援する動きが見られます。若いうちに店長になりたいという方は、店長候補者の研修が充実している企業を選ぶとよいでしょう。
アポプラス登販ナビでは、登録販売者に特化したコンサルタントが転職やキャリアアップのサポートをします。転職に不安がある方、キャリアアップしたいけど何をすればいいのか分からないという方は、お気軽にご相談ください。
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