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【2024年最新ニュース】「医薬品の販売制度に関する検討会」で医薬品販売制度が見直しへ。登販への影響は?

【2024年最新ニュース】「医薬品の販売制度に関する検討会」で医薬品販売制度が見直しへ。登販への影響は?

【2024年最新ニュース】「医薬品の販売制度に関する検討会」で医薬品販売制度が見直しへ。登販への影響は?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

医薬品販売制度は、医薬品の販売制度に関する検討会をきっかけに見直しになると予想されています。現状では、ドラッグストアの医薬品販売方法にはどのような課題があるかを把握し、ドラッグストアで働く登録販売者の在り方を考えていく必要があるでしょう。

今回は、医薬品の販売制度に関する検討会の概要から、検討会によって洗い出されたドラッグストアと医薬品の課題、登録販売者として意識するべきことなどを紹介します。その他の議題としてあがっている問題についても触れていくため、ドラッグストアで登録販売者として働く方は、今後の働き方の参考にしてください。

目次

【登販必見】医薬品の販売制度に関する検討会とは?

【登販必見】医薬品の販売制度に関する検討会とは?

定期的に開催されている医薬品の販売制度に関する検討会が、どのようなものなのか知らない方もいるでしょう。こちらでは、医薬品の販売制度に関する検討会の概要や、どのような議論が交わされてきたかを紹介します。登録販売者として働くうえで必要な情報も議論されているため、検討会が開催されたときはチェックするようにしましょう。

厚生労働省主催の検討会で定例実施

医薬品の販売制度に関する検討会は、厚生労働省が主催している医薬品販売に関する定例議会です。2023年に実施された検討会の日程は以下のとおりです。

回数開催日程議題の内容
第1回 2023年2月22日 (1)本検討会について
(2)処方箋医薬品以外の医療用医薬品の販売について
(3)その他
第2回 2023年3月8日 (1)濫用等のおそれのある医薬品について
(2)要指導医薬品のあり方について
(3)その他
第3回 2023年4月10日 (1)デジタル技術を活用した店舗販売業の在り方について
(2)その他
第4回 2023年5月17日 (1)デジタル技術を活用した店舗販売業の在り方について
(2)その他
第5回 2023年6月12日 (1)医薬品の販売区分及び販売方法について
(2)その他
第6回 2023年7月14日 (1)デジタル技術を活用した店舗販売業の在り方について
(2)その他
第7回 2023年8月4日 (1)追加の議論について
(2)その他
第8回 2023年9月4日 (1)検討会における主な議論について
(2)追加の議論について
(3)その他
第9回 2023年10月30日 (1)検討会における主な議論について
(2)追加の議論について
(3)その他
第10回 2023年11月30日 (1)追加の議論について
(2)とりまとめ(案)について
(3)その他
第11回 2023年12月18日 (1)とりまとめ(案)について
(2)その他

およそ1カ月に1回の頻度で開催されていたとわかります。

医薬品の販売制度について議論を交わす場

医薬品の販売制度に関する検討会では、医薬品の販売制度についての見直しや在り方についての議論がおこなわれます。たとえば、要指導医薬品とOTC(一般用医薬品)の区分についてや、要指導医薬品のオンライン服薬指導について、管理者による遠隔での店舗管理の可能性など、今の時代ならではの課題を取りあげて、議論しています。

これまでは医薬品2類と3類を統合する議論も交わされた

これまでの医薬品の販売制度に関する検討会では、医薬品2類と3類を統合する話題についても議論されました。現在は、1・2・3類とわかれている医薬品区分を、薬剤師が販売する「第1類」、薬剤師もしくは登録販売者が販売する「第2類」「第3類」の2つの区分に変更するというものです。現在区分されている2類と3類を統合することでシンプルな制度設計にしようという試みです。

医薬品2類と3類の統合について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。

参考:医薬品2類と3類が統合へ?「医薬品の販売制度に関する検討会」をわかりやすく解説【登販が知っておきたい最新ニュース】

検討会から見えてきたドラッグストアと医薬品の課題

検討会から見えてきたドラッグストアと医薬品の課題

検討会の回数を重ねていくことで、ドラッグストアと医薬品が抱える課題が明確になってきました。こちらでは、具体的にどのような課題を抱えているかを紹介します。

ドラッグストアの医薬品販売方法に課題が

課題の一つに、ドラッグストアでの医薬品販売方法があげられます。多くのドラッグストアでは、医薬品だけではなく、日用品や食料品なども販売しています。お客さまはすべて同じカゴに入れてレジに持ってくるでしょう。

そのような状態で、レジで薬の相談をするのは難しいといえます。レジを担当している従業員には、登録販売者の資格を持っていない人もいるでしょう。また、他にもお客さまがレジに並んでいる状況では、薬の相談をしたくてもできないと考える人もいます。

将来的に幅広い医薬品をドラッグストアで販売したいと考えていても、レジの動線があるために、登録販売者への相談が進まない可能性があるでしょう。

レジを医薬品とわけたほうがよいのではという意見も

お客さまが医薬品の相談を登録販売者にしやすいよう、レジを医薬品とその他でわけたほうがよいという意見も議会であがっています。また、現在ドラッグストアで処方箋を受け付けている店舗は多くありますが、ドラッグストア内の買い物と処方箋のレジはわかれています。

同様に、一部のスーパーでは、医薬品を別で購入する仕組みを作っていることから、正しく医薬品を購入してもらうためにも、レジをわける体制が必要ではないかと考えられるでしょう。

オーバードーズへの言及も

薬剤師や登録販売者が、お客さまへ医薬品に関する説明をおこなえる体制が整っていないと、オーバードーズの危険性があるとの指摘も議論の中でされています。とくに10代や20代では、オーバードーズの危険性に対する認識が低いため、一般医薬品であってもリスクについて説明する機会を設ける必要があると考えられます。

検討会の議論から意識したい、登録販売者の在り方

検討会の議論から意識したい、登録販売者の在り方

検討会であげられている課題をふまえて、ドラッグストアで働く登録販売者がおこなえる取り組みを紹介します。

薬を選んでいるお客さまへ積極的に声かけをおこなう

店内で薬を探している・選んでいるお客さまがいる場合は、積極的に声かけをおこないましょう。登録販売者がお客さまへ医薬品の説明をおこなうのは努力義務であり、必須ではありません。しかし、オーバードーズをはじめとした医薬品のリスクを正しく理解してもらうためには、登録販売者からの説明が必要といえるでしょう。

お客さまによっては、なかなか自分から声をかけにくいと感じている方もいます。そのため、登録販売者側から積極的に声をかけて医薬品に関する知識を提供できるようにしましょう。

レジ業務では医薬品に注意を払う

レジ業務の中で医薬品を購入されるお客さまがいた場合は、内容をチェックするようにしましょう。同じ薬を何個も購入している場合、オーバードーズの危険性についての周知が必要な場合があります。登録販売者がレジにいない場合でも、確認がおこなえるようチェックリストを作成して従業員に周知しておくとよいでしょう。

登録販売者以外の従業員への声かけ

登録販売者以外の従業員も、お客さまへ積極的に声かけをおこなうようにしましょう。店内全体が、コミュニケーションを取りやすい環境であるとお客さまに認識してもらうことが大切です。コミュニケーションを密に取ることで、お客さまに適切な薬を購入してもらえたり、病状の早期発見や受診を勧めたりすることにつながります。

登録販売者自体がより薬に対する知見を深める

お客さまに対して医薬品の正しい知識を積極的に伝えるためには、登録販売者自身が薬に対する知見を深める必要があります。ドラッグストア店舗の研修制度を利用したり、セミナーや講習会に参加したりして、医薬品に対する知識を常にアップデートしておくことが大切です。

【登販必見】今後の動向をチェック!医薬品濫用について

【登販必見】今後の動向をチェック!医薬品濫用について

医薬品の販売制度に関する検討会では、医薬品濫用についても議論がおこなわれています。こちらでは、医薬品濫用がどのようなものか、濫用のおそれがある医薬品は何かなどについて紹介します。登録販売者としておこなえる取り組みも紹介するため、店舗で働く登録販売者はぜひ参考にしてください。

医薬品濫用とは

医薬品濫用とは、本来の用法・用量以外の服用をしてしまう状況を指します。一般医薬品でも乱用から中毒に陥るケースはあります。そのようなリスクを避けるためにも、濫用等のおそれのある医薬品が指定されているのです。

濫用のおそれがある医薬品

濫用のおそれがある医薬品として指定されている成分は、以下のとおりです。

  • エフェドリン
  • コデイン
  • ジヒドロコデイン
  • ブロムワレリル尿素
  • プソイドエフェドリン
  • メチルエフェドリン

これまでは指定範囲があった医薬品も、令和5年4月1日からは指定範囲が拡大されています。

登録販売者はレジ業務や品出し中に確認しよう

登録販売者が、濫用のおそれがある医薬品に指定されている成分を把握するためには、レジ業務や品出し中に、製品の成分をチェックするようにしましょう。常に更新されていく薬の知識をアップデートしていくためには、店舗の医薬品を実際に見て確認する方法がおすすめです。

まとめ|登録販売者は医薬品の販売制度に関する検討会について理解を深めよう

医薬品の販売制度に関する検討会の議題や課題をチェックすると、今後のドラッグストアの課題が見えてきます。登録販売者としてドラッグストアで働き続けたいと考えている方は、これからの見通しを立てるためにも、医薬品の販売制度に関する検討会をチェックするとよいでしょう。

ドラッグストアの登録販売者として転職を考えている方は、アポプラス登販ナビをご利用ください。業界に詳しい専門のコンサルタントが在籍しているため、現在のドラッグストア業界の状況を見たうえでのサポートを実施いたします。登録販売者として転職によるキャリアアップを考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考:厚生労働省「第9回医薬品の販売制度に関する検討会」
参考:厚生労働省「第2回 医薬品の販売制度に関する検討会 濫用等のおそれのある医薬品について」

過去の記事 【登販必見】受賞作品から学ぶ。店舗で役立つ受診勧奨・セルフメディケーションの取り組み例