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【登販が知っておきたい】ドラッグストアの万引き防止策まとめ。万引きされやすい店舗の特徴とは?

【登販が知っておきたい】ドラッグストアの万引き防止策まとめ。万引きされやすい店舗の特徴とは?

【登販が知っておきたい】ドラッグストアの万引き防止策まとめ。万引きされやすい店舗の特徴とは?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

ドラッグストアでは、化粧品や医薬品など小さくて価格の高い商品を多く取り扱っています。そのため、万引きが発生すると売上に大きな影響を与えてしまうでしょう。万引きの認知件数は、平成30年で5,120件あったものが、令和元年では4,320件まで減少しています。しかし、令和4年では4,948件と徐々に増加傾向にあります。

今回は、店舗販売で発生する万引きの特徴や、万引きされやすいドラッグストアの特徴を紹介します。登録販売者がおこなえる対策や、万引きされにくい店舗づくりなども紹介するため、登録販売者として店舗づくりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

【登録販売者必見】小売店で起こる万引きの特徴

【登録販売者必見】小売店で起こる万引きの特徴

こちらでは、小売店で発生する万引きの特徴を紹介します。万引きは、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなど、さまざまな場所で発生します。被害を減らすためには、発生する万引きの特徴を知ったうえでの対策が欠かせません。

万引きをおこなった人の属性

こちらでは、万引きをおこなった人の属性と割合を紹介します。「万引きに関する調査研究報告書」によると、性別でわけると男性が58.5%、女性が41.5%です。男性が6割近くと高い傾向です。年齢別に確認すると、19歳以下の少年が15%、65歳未満の成人が48%、65歳以上の高齢者が37%という結果になりました。

成人による万引き率がもっとも高い傾向ですが、高齢者によるものも4割近くにのぼっており、とくに75歳以上の割合が高いとわかります。無収入者の割合を見てみると、少年で81%、成人で40%、高齢者で37%でした。成人より高齢者で無収入者が少ないのは、年金受給者が多いためです。

また、生活保護受給者は、全体で13%です。万引き犯のうち、4割ほどが無収入者である点から、生活に困って万引きを実行してしまう人もいるのではないかと考えられるでしょう。前科ありは全体で22%、非行歴ありは12%、補導歴ありは24%と、目立って高いわけではないとわかります。

犯行の時間帯

万引きの犯行時刻は、全体としては12:00と16:00の2つの時間帯がピークです。人が少なくなるであろう深夜や早朝は、発生率が少ないとわかります。年代によっても犯行時刻に差があり、高齢者では11:00がピークで午前中に多い傾向です。成人では幅広い時間帯で、少年では15:00~16:00ごろが多いようです。

年齢ごとに活発に活動できる時間帯が異なるため、万引き発生時刻にも変化がみられると考えられます。また、少年は他の年代に比べると深夜帯の犯行も多い傾向です。ただし、深夜帯の犯行は、非行歴・補導歴のある13歳以上に限られています。

万引きをおこなう人の心情

万引き犯の犯行の動機で一番多いのが「お金を払いたくなかったから」で、55%と過半数を占めています。次の動機が「どうしても欲しかったから」で、39%とこちらも割合が高い傾向です。その他の理由としては「スリル・好奇心(ゲーム感覚)」「盗んだものを換金したかった」「他人に誘われた(命令された)から」「買うのが恥ずかしかった」などが挙げられています。

ただし、その他の理由は合計しても1割にも達しません。年齢別に心情を確認してみると、12歳以下では「どうしても欲しかったから」の割合がほとんどです。一方、45歳以上では「お金を払いたくなかった」が多くなる傾向でした。

登販が気をつけたい!万引きされやすいドラッグストアの特徴

登販が気をつけたい!万引きされやすいドラッグストアの特徴

こちらでは、万引きされやすいドラッグストアの特徴を紹介します。同じ小売店でも店舗によって発生率が異なるのは、お店の特徴が関係しています。登録販売者として万引きの発生率を減らしたいと考えている方は、まずは万引きされやすい店舗の特徴を把握して、自店が該当していないかを確認しましょう。

警備員の巡回がない

店内の警備員の巡回が少ないと、万引きが発生しやすい傾向にあります。警備員の姿が見えていると、一定の抑制効果があると考えられています。近年では、スーパーやドラッグストアでも警備員を配置する店舗が増えています。万引き犯は、警備員のいる店舗を避けて、いない店舗を探すでしょう。そのため、警備員を配置していないと万引きが発生しやすくなる可能性があります。

店員数が少ない

店舗の広さや品数に対して店員数が少ないと、万引き発生のリスクが高まるでしょう。店舗の規模に対して店員数が合っていないと、フロア全体に目が行き届きにくくなってしまいます。防犯カメラを設置していても死角が生まれるため、万引きが起こりやすくなると考えられます。

店内の見通しが悪い

商品の陳列状況や配置により、店内の見通しが悪い状態だと万引きが発生しやすくなるでしょう。背の高い棚やPOPが死角を作ってしまい、万引きがしやすい状況になるケースもあります。

店内の見通しが悪いと、店員がフロア全体を素早く把握できません。店員だけではなく、他のお客さまの目にも留まりにくい状況ができてしまうため、見通しの悪い店内は、万引きの発生が高まりやすいといえるでしょう。

万引き対策が見られない

万引き対策をしていることがわからない店舗では、万引きのリスクが高まります。たとえば、注意喚起のポスターや防犯カメラなどは、犯行を思いとどまらせるために有効なアイデアです。

万引きへの対策がなされていると周知すると、犯行を実施しにくくなるでしょう。人の目の行き届きにくい環境下では、どうしても万引きのリスクが高くなってしまうため、他のアイデアを駆使して、万引きを踏みとどまらせる仕組みづくりが大切です。

登録販売者が意識したい万引き対策は7つ

登録販売者が意識したい万引き対策は7つ

こちらでは、登録販売者が実践できる万引き対策を7つ紹介します。万引きを防ぐためには、店舗の環境を変えるのも一つの手段です。自店に足りていないものを確認して、一つずつ実行していきましょう。

従業員が手直しをかねて店内を巡回

店内フロアの隅々まで目を行き届かせるために、従業員が定期的に店内を巡回するようにしましょう。売り場や陳列棚の手直しをかねて巡回すると、一石二鳥です。人員が不足していると、レジから離れられず売り場を見回りできない場合もあります。その場合は勤務体制を見直して、売り場に従業員を配置できるシフト調整をおこないましょう。

お客さまへ積極的に声かけをする

店員からお客さまへ積極的に声かけすると、万引きの抑止力になると期待できます。声かけをすると、店員が店内を巡回し、各所まで目を行き届かせていると伝えることが可能です。万引き犯は、死角を見つけにくくなるため、万引きを防ぐ効果があるでしょう。

今すぐできる声かけは、お客さまが来店したときに「いらっしゃいませ」と目を見てあいさつすることです。また、大きな荷物を持って長時間滞在しているお客さまに対しては、「何かお困りでしょうか?」「お探しのものは何でしょうか?」など声かけするのもおすすめです。

店内レイアウトの見直し

店内レイアウトの見直しも、万引きを防ぐために役立ちます。売り場の見通しが悪くなるほど陳列を高くしていると、死角が生まれてしまいます。店内を巡回するときも周囲を確認しにくくなってしまうため、陳列の高さに気を配りましょう。また、高額商品はレジ周りや人の目が届きやすい位置に配置するのも一つの手段です。

レイアウトの見直しをおこなうとともに、死角になりやすい場所をチェックするとよいでしょう。死角をなくすレイアウト変更ができれば、万引きを実行しにくくなるため、発生率の減少に貢献できます。

陳列ボリュームの見直し

陳列ボリュームが大きいと死角が生まれやすくなるため、調整をおこないましょう。調整が難しい場合は、防犯カメラやミラーの設置をしてもらえるよう本部に打診したり、ダミーのカメラを設置したりするのも一つの手です。

万引き対策の警告

万引き対策に関連したポスターやPOPを設置すると、万引き犯が警戒し犯行を実施しにくくなると考えられます。たとえば、「万引きを発見したら必ず通報すること」「然るべきところに連絡すること」など、万引きを発見した際の対応方法を掲載します。万引きの対処法が従業員に周知されているとわかれば、抑止につながるでしょう。

適切な店内放送

定期的な店内放送で、万引き対策をおこなっている店舗であるとアピールしましょう。警備員や従業員が常に巡回していると店内放送で伝えると、万引き犯に警戒してもらいやすくなります。店内放送にあわせて巡回をおこない、お客さまに対して声かけをすると、より万引き防止対策がなされていることを周知できるでしょう。

従業員への万引き対策の周知・教育

店舗の対策だけではなく、従業員全体に万引き対策の周知や教育をおこないましょう。万引きは、一度成功すると繰り返される傾向があります。限られた従業員のみが対策をおこなっていても、他の従業員がシフトに入っているときに万引きがおこなわれてしまえば、発生を助長してしまいます。

どの従業員がシフトに入っていても万引き対策を実践できるよう、必ず店舗全体で万引き対策の内容を共有しましょう。

今日から心がけたい!万引きをさせないドラッグストアの作り方

今日から心がけたい!万引きをさせないドラッグストアの作り方

こちらでは、万引きされにくいドラッグストアの作り方を紹介します。万引きの発生率を減らすためには、従業員一人ひとりの心がけが大切です。

お客さまに明るい声かけをおこなう

店内に入ってきたお客さまや、商品を探しているお客さまに対して、明るい声かけをおこないましょう。まずは、目を見てあいさつをします。しっかり視線をあわせると、万引き犯は従業員に見られているかもしれない、と意識し万引きを実行しにくくなるでしょう。

挙動不審なお客さまにはフレンドリーな声かけをおこなう

大きなカバンを持っていたり、カバンの口が開いていたりする状態で、長時間店内に滞在しているお客さまがいたら「何かお探しですか?」など、明るいトーンで声かけをおこないましょう。店内で声かけをおこなうと、従業員がフロアを巡回していると意識づける効果もあります。

今一度5Sを意識した業務をおこなう

基本の5Sを意識した売り場づくりも万引き対策に役立ちます。5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとった言葉です。従業員やお客さまが、見やすくきれいな売り場づくりができていると、万引きも実行しにくくなると考えられます。

まとめ|登販の万引き防止は店内環境から整えよう

今回、ドラッグストアにおける万引き対策について紹介しました。大規模な対策をせずとも、登録販売者一人ひとりが意識して店内環境を整えれば、万引き対策は実践できます。声かけや売り場づくりなどを工夫して、万引きのない店舗づくりを目指しましょう。

アポプラス登販ナビでは、登録販売者の転職を一貫してサポートします。ドラッグストアの登録販売者として転職を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

参考:警視庁生活安全総務課「万引きに関する調査研究報告書~小学生の万引きに着目した意識調査 及び万引き被疑者等に関する実態調査~」
参考:神奈川県警察「万引き防止のガイドライン」

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