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【現役ドラッグストア店長直伝】登録販売者の実力を高める考え方<登録販売者のキャリア>

【現役ドラッグストア店長直伝】登録販売者の実力を高める考え方<登録販売者のキャリア>

【現役ドラッグストア店長直伝】登録販売者の実力を高める考え方<登録販売者のキャリア>

登録販売者の皆さんには「目標」はありますか?
『あの人みたいになりたい!』という目標がある方や「毎月〇個(円)売りたい」という数値目標がある方もいるでしょう。「評価で〇を取りたい!」という方もいるのではないでしょうか。
今回は「登録販売者の実力を高める考え方」を分析しつつ考えていきます。
登録販売者として成長したい方、仕事の考え方で悩んでいる方、皆さんの頑張る方向を明確にします!

目次

明確な目標をもつ

明確な目標をもつ

まず大前提として自分がどう成長したいかが重要です。
必ず意識して目標を定め、それを達成するための道筋を意識しないといけません。

ただこの目標設定の根本を見誤ると自分の成長に全くつながらないのです。
よくあるパターンから見ていきましょう。

よくあるパターン

私も昔はそうでしたが、会社からの指示や目標を達成するために必死でした。

「〇〇の販売目標を達成しなければいけない」
「評価で〇を取るには今月△△をしなければ」

このパターンはよくあるのですが、自分の成長にはつながりにくい行動なのです。

「「そんなことはない、実際に評価も上がるし実績を上げる力も身につく」

こう言われる方も多いはずですが、果たしてそうでしょうか?

先ほどの課題を解決できたとして、他の仕事の結果に波及していますか?
登録販売者として薬の販売実績を上げるスキルを身には付けても、他のことに応用できますか?

そのスキルが化粧品部門や雑貨部門に活かせますか?
もっと踏み込むと、例えばドラッグストアからスーパーの薬売場に転職して応用が効きますか?

「〇〇の販売目標を達成しなければいけない」
「評価で〇を取るには今月△△をしなければ」

この問題を解決できたとしてもそれは枝葉の話であって、幹ではないのです。
今回は「幹」を頑丈にして伸ばす方法を考えていきます。

目標は「数」、目的は「人」

「目標」と「目的」の違いはご存じですか?
同じような意味合いですが、大きく違います。

  • 目標とは「ゴールまでの道筋」のこと
  • 目的とは「ゴール」のこと

つまり、私たちがよく会社から提示される販売目標とは「ゴールまでの道筋のためにこれだけ販売しましょう」という数字なのです。

そしてその「ゴール」とは「売上・粗利額の向上」となります。

つまり「〇〇の販売目標を達成しなければいけない」というミッションをクリアしても、それはあくまで手段を実行できたにすぎず、本来の最終目的である「売上・粗利額の向上」まで足を突っ込んではいない、ということなのです。

「〇〇の販売目標」のような目標はあくまでも数字上クリアしただけなので、本質的な意味でのスキルの向上ではありません
では登録販売者として売上と利益を最大化させる、という目標を達成するためにはどうしたら良いのでしょうか。

最も簡単なのは「目的に最も近い人のコピーになる」ことです。

尊敬する人がいたら、あなたがその人のコピーとなるのです。
「尊敬する人を参考にする」のは甘いです。『完コピ』してください。

なぜ参考程度ではダメなのか、少し考察します。

目的の人になりきる

なぜ参考程度ではダメなのか?

結論からいえば「その通りにできない」からです。

人は今までの経験から必ずストップをかけたり情報を取捨選択してしまいます。
そのつもりがなくても、無意識に行っているのです。

尊敬する人の行動をみて、参考にできる点とできない点を取捨選択しているからです。

その行動のひとつひとつに成功へのヒントがあるかもしれないのに、人は今までの経験から捨ててしまうのです。
だから「その通りにできない」のです。

あなたの実力は今の自身の経験と思考から成り立っています。
いつまでも自分の檻の中で戦っているわけです。

それでは伸びるものも伸びないので、その檻の扉を開ける必要があります。
自分の常識や固定観念を捨てて尊敬する人のコピーになるのです。

例えばイチロー選手が憧れならバッティングや守備走塁だけではなく、わかる限りの試合前ルーチンもすべてコピーしなければいけません。
何故なら食生活や筋トレが活きている可能性もありますし、酒やタバコなどの欲望を律することが結果につながっているのかもしれません。

つまり成長するには成功者のルーチンをすべてコピーするのが最も確率が高く効率的なのです。

極端な例ですが、昔の職人がいう「技は見て盗め」という言葉はまさにこの事なのです。
その人になりきって「演じる」ことで、すべてがつながり目的へと近づきます。

これが「幹」となり、これからお話しする「枝葉」が付いてくるのです。

クリティカルシンキングで考える

クリティカルシンキングで考える

「批判的思考」という言葉をご存じでしょうか。
実はこの思考が仕事においては重要であり、登録販売者の実力を上げるのにも重要な役割を果たします。

批判的思考とは

批判的思考とは、英語で「クリティカルシンキング」と呼ばれるものです。
「批判的」という言葉から相手を批判したり粗探しをするようにも聞こえますがそうではなく「本当に正しいのか?」「自分の考えは合っているのか?」論理的かつ構造的に考える、という意味なのです。

この考え方は様々な分野で用いられていますが、実は登録販売者も活用すべき考え方です。

ドラッグストアを例にとれば
「棚替え作業はこれが最も効率的なのか?」
「この症状には他の切り口で提案できないのか?」
「会社指示の本当の意味は何だろう」

こういった事を考察するのが「クリティカルシンキング」です。

先ほど「目的の人になりきる」という項目でお話した内容と違うのでは?と思われた方もいるはずですが、この考え方には順序があります。

「目的の人になりきった上でクリティカルシンキングを使う」というのが正解なのです。

どういう事か、解説していきます。

クリティカルシンキングの順序

まず先に行うのは「こうなりたい!」という目的の設定です。
「○○さんみたいになりたい」というのは会社内でもいいですし、著名人でも構いません。

例えばこんな考えの方もいるはずです。
「成長して店長になりたい」
「今回はB評価だったから次はA評価を目指す」

どうでしょう、具体的でしょうか?
これは目標ですか? 目的ですか? 次回の勤務で何をするのですか?

このような目標を立てると一見具体的に見えますが行動ベースで考えると非常に抽象的 なのです。

先ほど挙げた通り、オススメはこの順序です。

  1. ①目的の人になりきった上で
  2. ②クリティカルシンキングを使う

例えば目標を上長でもある店長とします。
「自分が店長のコピーになる」

これだけで
「成長して店長になりたい」
「今回はB評価だったから次はA評価を目指す」
これらの目標はカバーできます。

そして店長のコピーをします。
自分の固定観念を捨てて何も考えずに店長の行動や考えをできる限りコピーしてください。

品出しの時の動きはどうでしょう、片手ですか? 両手ですか?
棚替えの時は棚一枚ずつ行っていますか? 全体的に行っていますか?
発注の時は補充をしてから発注していますか? 補充しながら発注していますか?
休憩の時は何をしていますか?

自分の手順と違っていて自分のやり方が正しいと思っていても、一旦考えを捨てて必ず店長をコピーしてください。
思考や行動を寄せることで、目標に近づけるのです。

自分の成長を妨げているのは才能がないのではなく、余計な固定観念や過去の経験なのです。

基本は「聞く」こと

目標とすべき人を設定したら、会話ができるのならとにかく聞きましょう。
聞くことで思考がわかりますし、会話でインプットも進みます

会話ができないのなら、他の人に聞きましょう。
他の人にその人のことを聞くことで、他人目線でも知ることができます。

例えばこんな事もあります。
A「〇〇選手って打席に入る前の動きって一緒ですよね」
B「でもチャンスの時は違うんだよ、知ってた?」

聞くことでコミュニケーションがとれますし、聞かれた側もあなたから成長したいという意欲を感じられれば必ず教えてくれます。

これはどんなことにも言えるのですが、わからなかったら必ず聞いてください

  

ステップアップするための思考法

ステップアップするための思考法   

そうはいっても現実には自分の思考が邪魔をしたり周りの目が気になったりしてしまいますよね。
ここでは私がドラッグストア業界に入り20年、そして店長を15年以上続けてこられた思考を経験からお話しします。

他人との上手な比較法

ポジティブ思考になれない方がしてしまうのが「他人との比較」です。
「あの人と比べて自分は...」と考えてしまいがちなのは誰でも経験あると思います

この「他人との比較」は上手く使えばポジティブになり、使い方を失敗するとネガティブになってしまうのです。
私たちは人間なので必ず比較をします。
そこからは逃げられないので上手に「他人との比較」を行いましょう。

上手く他人との比較を行う方法は「失敗の比較」です。
これは下を見たり自分が優位に立つためではありません。
自分の失敗と他人の失敗を比較し、その失敗から学びを得るのです。

「失敗」は偉大です。
次から失敗を避ければ成功確率が上がる
のです。

この失敗」のサンプルを多く集めるのにはリスクがあるので、他人の失敗を拝借しましょう。

こうすることで「みんな失敗している」という意識が芽生えてネガティブな気持ちが晴れます。

しかしこればかりだとただの卑怯者なので、かならず「失敗メモ」を作成して反省をしましょう。

  • ルーチン業務を忘れたのなら「ルーチン業務を忘れない方法」
  • 発注を誤って過量発注を行ったのなら「発注するときに必ず行うチェック」
  • クレームを頂いたのなら「原因と対策」

これらは「活きた教材」です。
自分だけでなく、他の方からも失敗談を聞いておきましょう。

行動を改善することで前向きにもなれて一石二鳥な方法です。

過去の振り返りのコツ

失敗は即対策を行うのですが、過去の振り返りは成功だけに留めておきましょう。
これは心の平穏を保つための作業です。

ただ、これも表面上だけ行っていると
「3年前に地区で1位を取った!」
「5年前にお客様から感謝の手紙を頂き表彰された!」
などとなり、ただの自慢話や成功体験にすがるだけになってしまいます。

過去の成功体験は必ず分析と抽象化を行い「ノウハウ」として振り返ってください。

3年前に地区で1位を取ったのならこのような分析を行います。

どんな行動をした?
「その時の外的要因は?
どれだけの時間を確保できていた?

そして抽象化を行ってください。

前月から事前準備をしなければいけない
他の作業を減らし注力する必要がある
ルーチン作業を効率化して時間配分を変える

これがノウハウであり、あなたの実力となります。

繰り返すことで、悪い意味での「失敗」を思い出す癖から逃れられることができます。

成功体験を最大化する

そして成功体験は必ず最大化を行います。
最大化のコツは「横展開」です。

「この方法が良かったのなら、違うことにも使えるのでは?」
という思考で様々な作業に当てはめてみましょう。

この商品が試飲会で販売数が伸びるのなら違う商品も伸びるのでは?
このエンドに大展開したら伸びたということはここはボリュームを持たすべきなのでは?
高齢女性のお客さまによく売れるから似ているこの商品も売れるはず

作業でも人でも、多くのチャレンジをして試してみてください。
そうする事で成功が成功を呼ぶ好循環が生まれます。

失敗したらノウハウが増えるだけなので問題はありません。
積極的な失敗は責められるものではなく、逆に褒められるものです。
失敗例を分析し抽象化を行い、成功に近づければ良いだけなのですから。

余裕ができたら仕事仲間にも共有して好循環を生み出してください。
気が付けばポジティブ思考になり、周囲からの評価も上がりますよ!

ケイタ店長(登録販売者)

執筆者:ケイタ店長(登録販売者)
ドラッグストア勤務歴20年、一部上場企業2社で合計15年の店長経験を活かし、Twitterなどで登録販売者へのアドバイスや一般の方への生活改善情報の発信を行っている。Twitterフォロワー数約5,000人。

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