【登販向け】ドラッグストアのスーパーバイザー(SV)とは?仕事内容や年収を紹介

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者がキャリアアップを考えたとき、スーパーバイザー(SV)が候補の一つとしてあがります。しかし、スーパーバイザー(SV)の仕事内容がどのようなものか、年収はどれくらいか、詳しく知らない方も多いでしょう。
本記事では、ドラッグストアのスーパーバイザー(SV)が担う仕事内容や年収相場、求められるスキル、向いている人の特徴などを紹介します。登録販売者としてのキャリアアップにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- ・スーパーバイザー(SV)とは
- ・ドラッグストアのスーパーバイザーの仕事内容
- ・ドラッグストアのスーパーバイザーの1日の流れ
- ・スーパーバイザーまでのキャリアパス
- ・ドラッグストアのスーパーバイザーに求められるスキル
- ・ドラッグストアのスーパーバイザーが向いている人
- ・まとめ|スーパーバイザーになるには資格よりも経験
スーパーバイザー(SV)とは

スーパーバイザーとは、一般的に管理者や監督者として働く人を指します。スーパーバイザーは、一つの店舗だけを管理するのではなく、自身が担当するエリア全体の統率をおこなう仕事です。
エリアマネージャーとどう違う?
スーパーバイザーとエリアマネージャーは混同されやすい職種で、実際に同じ意味で使われていることがほとんどです。どちらも担当するエリア全体の売上や経営の改善に責任を持つ仕事で、エリア内の複数店舗を統括し、売上アップや店舗管理、在庫管理など、経営戦略を実行するための広範なマネジメントをおこないます。
一方で、エリアマネージャーは、経営改善のために店舗経営のサポートをするのに対して、スーパーバイザーは、目的を達成するために現場作業のサポートや管理をおこなうといったように、目的に多少の違いがあります。
登録販売者からスーパーバイザーになれる?
登録販売者としてドラッグストア店舗で働いている人も、スーパーバイザーを目指すことは可能です。ただし、スーパーバイザーはエリア全体の管理を担う職種のため、転勤を伴う異動が発生しやすくなります。地域をまたいで仕事をする可能性があることを視野に入れてキャリアアップを目指すのがおすすめです。
年収は400万円~500万円が相場
ドラッグストアのスーパーバイザーの年収は、おおよそ410万円~520万円です。経験やスキル、企業によっては500万円スタートも可能であり、さらに高い実績をあげることで、年収600万円を目指せる職種といえます。
一般社員である登録販売者の平均年収が320~400万円ほど、店長クラスが350~450万円ほどであるのと比較すると、スーパーバイザーの年収は高めであり、キャリアアップとともに年収アップが期待できるポジションです。スーパーバイザーはエリアの店舗運営のサポートをおこない、本社と店舗の橋渡し役を担うことから、その重要性が年収に反映されているといえます。
ドラッグストアのスーパーバイザーの仕事内容

ここでは、ドラッグストアのスーパーバイザーの主な仕事内容を3つ紹介します。登録販売者として働いている人の中で、キャリアアップしてスーパーバイザーを目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
担当店舗やエリアの管理
ドラッグストアのスーパーバイザーは、担当するそれぞれの店舗が効率的に運営されるよう管理・指導をおこなう役割を担っています。スーパーバイザーが担当する店舗やエリアの管理業務は、売上目標の達成、スタッフの育成、商品陳列や在庫管理、接客サービスの質の向上などです。
スーパーバイザーは単なる監督者ではなく、現場のリーダーとして、担当エリアの店舗が一貫したサービス品質を提供し、地域のお客さまから信頼される店舗づくりを目指す重要な役割を果たしています。
売上管理・マーケティング
ドラッグストアのスーパーバイザーは、担当エリア内の売上管理やマーケティング戦略の立案・実行を担当します。スーパーバイザーの役割は、各店舗の売上目標を設定し、その目標達成に向けた具体的な対応方法を考えることです。例えば、商品の販売動向を分析し、売上を最大化するための販売促進策やキャンペーンの企画なども含まれます。
人材管理・育成
ドラッグストアのスーパーバイザーの重要な役割の一つに、人材管理と育成があります。スーパーバイザーは、担当エリア内の各店舗のスタッフが効率的かつ効果的に業務を進められるよう、適切な指導やサポートをおこないます。店舗の運営が円滑に進み、売上やサービスの質が向上するために欠かせない業務です。
人材管理や育成は、従業員一人ひとりが自分の役割を理解し、やりがいを感じながら働ける職場環境を作り出すことにつながります。うまく管理ができれば店舗全体の士気が高まり、顧客満足度の向上や売上の拡大が期待できるでしょう。
ドラッグストアのスーパーバイザーの1日の流れ

ここでは、ドラッグストアのスーパーバイザーが、具体的にどのような仕事をしているのか把握するために、一般的な1日の流れを紹介します。
以下は、スーパーバイザーのある日のスケジュールの一例です。
- 9:00 -始業
- 9:30 -店舗訪問(1店舗目)商品の陳列や在庫状況の確認・サポート
- 11:00 -店舗訪問(2店舗目)新しい販売促進活動のヒアリング
- 12:30 -昼食
- 13:30 -事務処理(メール確認・報告書作成・エリア内の数値データ確認など)
- 14:30 -店舗訪問(3店舗目)新任店長との面談・アドバイス
- 16:00 -事務処理(エリア内の各店舗の売上や在庫状況などの数値確認・展開指示)
- 17:00 -終業
スーパーバイザーまでのキャリアパス

登録販売者として働いている人がスーパーバイザーにキャリアアップする場合、店舗管理者の条件をクリアするとともに、店長になり店舗経営の経験を積む必要があります。
①実務経験を積んで管理者要件を満たす
まず、ドラッグストアの店長になるためにも店舗管理者としての条件をクリアする必要があります。店舗管理者は、医薬品販売の責任者として他の登録販売者の指導や監督を担う仕事です。また、店舗管理者になると売上管理や在庫管理、従業員の教育など、より店舗経営に近い管理業務に携わることにもなります。
店舗管理者の要件をクリアするためには、過去5年以内に通算して1年以上かつ累計1920時間以上の実務経験が求められます。
②店長へ昇進
スーパーバイザーへのキャリアアップを目指すなら、まずは店長を目指します。店長は、店舗の全体的な管理をおこない、売上目標の達成やスタッフの指導・育成を担当します。店長としての経験は、エリアの店舗を管理するスーパーバイザーになるための重要なステップといえるでしょう。店長経験を通じて、より広範な視点で店舗運営を考える力が養われます。
③スーパーバイザーへ昇進
店長としての経験を積み、成果をあげていけばスーパーバイザーへの昇進がみえてきます。スーパーバイザーは、担当エリアの複数店舗を統括し、各店舗が効率的に運営されるようサポートを担っており、具体的な役割は、売上管理、スタッフの育成、マーケティング戦略の実施など、店舗運営全般にかかわる広範囲な業務を含みます。
ドラッグストアのスーパーバイザーに求められるスキル

ここでは、ドラッグストアのスーパーバイザーとして活躍するために必要なスキルを5つ紹介します。
コミュニケーション能力
ドラッグストアのスーパーバイザーに求められるもっとも重要なスキルの一つは、コミュニケーション能力です。スーパーバイザーは、店舗運営をスムーズに進めるために、さまざまな立場の人々と連携をとる必要があります。
本社や本部の経営陣と連絡をとる機会も発生し、経営戦略や方針を理解して現場に適切に伝える役割を担います。また、経営戦略を現場で実施する際には、各店舗の店長やスタッフに納得してもらうことが大切です。そのため、スーパーバイザーには相手の話をよく聞き、的確に伝える能力が求められるでしょう。
マネジメントスキル
ドラッグストアのスーパーバイザーにとって、マネジメントスキルは欠かせないスキルの一つです。スーパーバイザーは複数の店舗やチームの管理を担当し、全体の生産性と効率性を高める役割を担っています。効果的なマネジメントをおこなうことで、店舗運営を改善し、売上目標の達成や業務のスムーズな運営の実現が求められるでしょう。
豊富な実務経験
ドラッグストアのスーパーバイザーは、店舗の運営やスタッフの管理、売上の向上など多岐にわたる業務を担当するため、実務経験が豊富であることが、成功するための重要な要素となります。豊富な実務経験は、現場での具体的な問題解決能力を育て、スタッフの指導や店舗の改善に役立つでしょう。
リーダーシップ
ドラッグストアのスーパーバイザーには、強いリーダーシップが求められます。スーパーバイザーは店舗経営や運営において大きな責任を持ち、組織の方向性を示しながらチームを導く役割を担っています。単に指示を出すだけでなく、スタッフとの信頼関係を築き、効果的なチームワークを実現することが大切です。
指導力
ドラッグストアのスーパーバイザーには、高い指導力が求められます。スーパーバイザーは複数の店舗やエリアを統括し、各店舗の店長やスタッフに対して指導をおこなう役割を担っています。そのため、効果的な指導を通じて、スタッフのスキル向上や業務の改善を実現することが求められるでしょう。
ドラッグストアのスーパーバイザーが向いている人

ここでは、ドラッグストアのスーパーバイザーに適している人の特徴を3つ紹介します。登録販売者の方で、スーパーバイザーへキャリアアップしたいと考えている方は、自分にあった職種であるか判断するための参考にしてください。
責任を力に変えられる人
ドラッグストアのスーパーバイザーは、強い責任感を持ち、責任を力に変えられる人が向いています。複数の店舗やエリアの管理を担うスーパーバイザーは、時に高いプレッシャーに直面する場合があるでしょう。責任感が強い人は、このプレッシャーをポジティブなエネルギーに変え、冷静に対応しながら問題解決に取り組めるといえます。
人を束ねるのが得意な人
ドラッグストアのスーパーバイザーは、人を束ねるのが得意な人に向いています。スーパーバイザーは、店舗のスタッフや店長と協力しながら、チームを一つの目標に向かって動かさなければなりません。人を束ねる能力が高い人は、チーム全体の協力を得るために効果的な方法を見つけ、チームメンバーそれぞれの強みを活かしながら、一体感を持って店舗運営を進めていけるでしょう。
売上アップや人の成長を楽しめる人
ドラッグストアのスーパーバイザーとして活躍するためには、売上の向上や従業員の成長に対する情熱を持つことが重要です。スーパーバイザーは、店舗やエリアの売上目標を設定し、その達成に向けて戦略を立てる役割を担っています。売上が伸びたときの達成感を楽しめる人は、大きなやりがいを感じられるでしょう。
また、スーパーバイザーは、従業員の教育や育成を担当し、スキル向上をサポートします。従業員が成長し、成果をあげる姿を見て喜びを感じられる人は、スーパーバイザーに向いているといえるでしょう。
まとめ|スーパーバイザーになるには資格よりも経験
ドラッグストアで登録販売者として働いている人が、スーパーバイザーへのキャリアアップを目指すとき、特別な資格は必要ありません。スーパーバイザーに求められるのは、豊富な現場経験です。そのため、登録販売者としての経験を積みながら、店舗運営やお客さま対応、マネジメントなどのスキルを磨くことが大切といえるでしょう。
ドラッグストアでスーパーバイザー職に就きたいと考えている方で、今の職場では実現が難しい場合は、転職してステップアップが可能な職場に移るのも一つの手段です。アポプラス登販ナビでは、登録販売者の転職をサポートしています。転職活動でお悩みの方は、専門のコンサルティングからのアドバイスやサポートを受けられるアポプラス登販ナビへお気軽にご相談ください。
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