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登録販売者は時短勤務でも管理者要件を満たせる?月80時間未満で実務経験を積む方法と注意点

登録販売者は時短勤務でも管理者要件を満たせる?月80時間未満で実務経験を積む方法と注意点

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

登録販売者として店舗管理者を目指す場合、管理者要件を満たすために計画的に働くことが重要です。しかし、子育てや介護、自身の健康と両立しながらキャリアを諦めたくないと考えていても、月80時間に満たない時短勤務で要件を満たせるのか不安に感じる方もいるでしょう。

本記事では、2023年4月の制度改正を踏まえ、管理者要件の基本から80時間未満で管理者要件を満たせるかどうかを解説します。さらに、追加研修の必要性についても解説しているため、ライフスタイルを考慮しながら店舗管理者を目指す際の計画立てにお役立てください。

【この記事で得られること】

  • 登録販売者が店舗の管理者になるには、管理者要件を満たす必要がある
  • 月80時間未満で働く時短勤務やパート勤務であっても5年以内で1,920時間という要件を満たすことができる
  • 実務経験を積むために長く働き続ける職場選びには、登録販売者・薬剤師やパートの人数、シフトの柔軟性の高さが重要

目次

登録販売者の管理者要件とは?【2023年制度改正】

登録販売者の管理者要件とは?【2023年制度改正】

登録販売者が店舗を統括する責任者になるには、一定の実務経験が求められます。なぜなら、薬事法に基づき、管理者は医薬品を適正に取り扱い、来店者へ適切な情報提供をおこなわなくてはならないためです。

そのため、登録販売者資格を取得してすぐに管理者になれるわけではありません。現場で勤務し、一定の経験を積むことが条件です。従来は2年以上の勤務が必要とされていました。

しかし、2023年の改正によって要件が見直され、過去5年間のうち1年以上かつ1,920時間以上の実務経験があり、継続的研修・追加的研修を修了すれば店舗管理者等になれるという要件が追加されました。つまり、登録販売者の店舗管理者を目指す人にとって、働き方に柔軟性が生まれたのです。

とくに、時短勤務や短時間シフトで働く方にとっては、管理者要件を満たせるかどうかが現実的な課題であるため、制度変更の内容を正しく理解しておきましょう。

管理者要件についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下のコラムも参考にしてください。
【最新】登録販売者の管理者要件とは?実務経験や実務従事証明書の提出が必要

登録販売者の管理者要件は80時間未満でも大丈夫?改正後の条件と仕組み

登録販売者の管理者要件は80時間未満でも大丈夫?改正後の条件と仕組み

登録販売者が管理者を目指すうえで、多くの方が不安に感じるのが勤務時間の条件です。以前は月80時間以上の勤務がなければ実務経験として認められませんでしたが、繰り返される法改正によって基準が緩和されました。

これにより、時短勤務やパート勤務であっても勤務実績が積み重なれば要件を満たせるようになったのです。ここでは、改正後の具体的な条件や、短時間勤務でも管理者を目指せる仕組みについて解説します。

2023年4月の改正による現在の要件

2023年4月に施行された改正により、登録販売者が店舗管理者等になるための実務経験要件に、「過去5年間で1年以上かつ累計1,920時間以上」が追加されました。

1年以上2年未満の実務経験しかない場合には、「継続的研修」と「店舗管理および法令遵守に関する追加的研修」の修了、あるいは過去に店舗管理者または区域管理者としての経験があれば、要件を満たせるようになったのです。

参考:厚生労働省「登録販売者制度の取扱い等について」

また、従来は月80時間以上の勤務が実務経験として認められていましたが、2020年3月の改正時点で廃止されており、短時間勤務者でも要件を満たしやすくなっています。

この改正は、子育てや介護と両立する方や、パートタイム勤務を希望する人にとって非常に大きなメリットです。これにより、多様な働き方を実現しつつ、管理者へのキャリアアップを目指すことが現実的になったといえるでしょう。

月80時間未満でも実務経験としてカウントされる

これまでの制度では、実務経験として認められるのは月80時間以上の勤務に限られていたため、短時間シフトで働く人は要件を満たせないケースも多くありました。しかし、改正後は80時間未満であっても、勤務時間が積算され、5年以内で1,920時間に到達すれば要件を満たすことができます。

これにより、週に10時間程度の勤務でも要件を満たせる可能性が広がったのです。例えば、育児や介護で週数日の勤務しかできない場合でも、コツコツと勤務を重ねていけば、将来的に管理者要件を満たせる道が開かれます。

つまり、この法改正は働く時間が制限される登録販売者にとって非常に大きな前進であり、キャリア継続の支えとなっています。

追加研修の受講について

2023年の法改正では、勤務時間の緩和とあわせて、追加研修の受講も要件として設けられています。短時間勤務者が管理者要件を満たす場合、従来の実務経験だけでは足りないため、実務を補うための研修を受講する必要があるのです。

追加研修では、OTC(一般用医薬品)の販売知識やリスク対応、店舗運営に関する内容を学び、管理者に求められる実践的な力を身につけられます。これにより、月80時間未満の勤務でも管理者を目指せるだけでなく、知識と実務能力を保証する仕組みも整いました。

そのため、短時間勤務でキャリアを積む登録販売者にとっては、この研修を計画的に受講しておくことが重要です。

時短勤務でも管理者要件をクリア!1,920時間に到達する働き方シミュレーション

時短勤務でも管理者要件をクリア!1,920時間に到達する働き方シミュレーション

登録販売者が管理者要件を満たすには、累計1,920時間以上の実務経験が必要とされています。そのため、フルタイム勤務が難しい場合でも、働き方を工夫すれば要件をクリアできる可能性があります。

ここでは、週5日6時間勤務、週4日5時間勤務、週3日4時間勤務のシミュレーションに分類し、それぞれがどのくらいの期間で要件を達成できるかを解説します。

週5日・1日6時間勤務(月120時間)の場合

週5日勤務で1日6時間働くと、1カ月あたりの勤務時間は120時間です。累計1,920時間をこのペースで積みあげると、16カ月で到達できる計算になります。およそ1年4カ月で条件を満たせるため、比較的短期間で管理者要件をクリアできる働き方といえるでしょう。

とくに、フルタイム勤務は難しいものの、週5日の勤務が可能な方にとっては効率的な方法です。この働き方なら、子育てや家庭の都合で1日の勤務時間を抑えながらも、キャリア形成を順調に進められます。

ただし、フルタイム勤務と比べて健康や生活リズムも維持しやすい点はメリットですが、時短勤務の中では負担の大きい働き方です。柔軟なシフト調整の相談ができる勤務先選びや、離職した場合の職場復帰の計画をしておくと安心です。

週4日・1日5時間勤務(月80時間)の場合

週4日の勤務で1日5時間働くと、1カ月の勤務時間は80時間です。このペースで累計1,920時間を積むには、24カ月、つまり2年間を要します。フルタイム勤務に比べると期間はやや長くなりますが、週4日の出勤に抑えることで家庭との両立がしやすいのが大きなメリットです。

とくに、子育て世代や介護を担う方にとって、週4日勤務は柔軟で現実的な選択肢です。勤務日数を減らすことで体力的な負担を軽減しつつ、2年という期間を見据えて着実に経験を積み重ねていけば、無理なく管理者要件を達成できます。持続可能な働き方を続けることで、安心してキャリアアップを目指せるでしょう。

週3日・1日4時間勤務(月48時間)の場合

週3日の勤務で1日4時間働く場合、1カ月の勤務時間は48時間です。このペースで累計1,920時間を積み重ねると、達成までに40カ月、すなわち約3年4カ月が必要です。

短時間勤務の場合は要件到達まで時間がかかりますが、勤務を続ければ、確実に要件を満たせます。とくに、家庭の事情で長時間勤務が難しい場合や、他の仕事と両立する方にとって現実的な働き方の1つといえるでしょう。

時間はかかるものの、無理なく働き続けられるのは大きなメリットです。ライフステージにあわせて柔軟に勤務しながら管理者を目指していきましょう。

登録販売者が時短・パートで働きやすい職場選びのポイント

登録販売者が時短・パートで働きやすい職場選びのポイント

登録販売者として時短勤務やパート勤務を希望する場合、職場選びは非常に重要です。なぜなら、勤務条件が合わなければ長く働き続けることが困難になり、実務経験を積む前に離職してしまうおそれもあるためです。

ここでは、登録販売者が無理なく時短・パートで勤務できる職場を見つけるために注目すべきポイントを3つ紹介します。

登録販売者や薬剤師の人数が多い

登録販売者や薬剤師の人数が多い職場は、時短勤務やパート勤務を希望する人にとって働きやすい環境といえます。なぜなら、人員が十分に配置されていれば、急な欠勤や短時間勤務によるシフトの調整がしやすく、無理な負担をかけずに勤務を続けられるためです。

さらに、同じ資格を持つスタッフが複数在籍していることで、疑問点や不安な場面において相談しやすく、スキルの向上にもつながります。また、薬剤師が多く在籍している店舗では、医薬品の管理や販売に関してサポートを受けやすいため、安心して実務を積めるのもうれしいポイントです。

このように、登録販売者としてキャリアを積み重ねたい方にとって、資格を持つスタッフ数の充実度は見逃せない条件の1つなのです。

シフトの柔軟性が高い

シフトの柔軟性が高い職場は、時短勤務やパート勤務を希望する登録販売者にとって非常に働きやすい環境といえます。なぜなら、家庭の事情や子育て、介護などにより勤務できる曜日や時間が限られる方でも、柔軟なシフト体制があれば安心して働けるためです。

例えば、平日中心の勤務や午前中のみの勤務を希望する場合でも、柔軟に対応してくれる店舗なら継続的に勤務を続けやすくなります。また、シフト変更の相談がしやすい環境は、急な体調不良や家庭の予定にも対応でき、結果として長期的に勤務を継続することにつながるのです。

登録販売者として実務経験を積むためには継続が大切であるため、シフトの柔軟性は重要な要素といえるでしょう。

パートスタッフが多い

パートスタッフが多い職場は、登録販売者にとって働きやすい環境であることが多いといわれています。なぜなら、同じように短時間勤務や限られたシフトで働く人が多いことで、職場全体に柔軟な働き方を尊重する雰囲気が生まれやすくなるためです。

さらに、勤務時間や日数に対する理解が深いため、無理なく自分のペースで勤務を続けられます。また、パートスタッフが多い職場では、勤務の調整もしやすく、突発的なシフト変更にも協力し合える体制が整っているケースも少なくありません。

つまり、同じ立場の仲間が多いことで働きやすさや安心感が増し、結果として長期的に勤務を継続できる可能性が高まるのです。そのため、登録販売者として時短勤務を考える方は、パートスタッフの人数にも注目しましょう。

登録販売者の働き方についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下のコラムも参考にしてください。
【登録販売者の働き方】自分に合った職場と雇用形態を見つけるには?

登録販売者の管理者要件に関するよくある質問(FAQ)

登録販売者の管理者要件に関するよくある質問(FAQ)

登録販売者として時短勤務やパート勤務を選ぶ際には、管理者要件に関する疑問を抱く方も多いことでしょう。とくに、勤務時間の扱いや過去の経験の有効性については誤解が生じやすいため、制度改正を踏まえた正しい理解が必要です。

ここではよくある質問とその回答を紹介します。

月80時間未満の勤務でも管理者要件の時間にカウントされますか?

以前は月80時間以上が必要とされていましたが、法改正により80時間未満の勤務も累計に加算されるようになりました。そのため、短時間勤務でも継続すれば要件を満たせます。

時短やパートでも将来的に管理者を目指すことはできますか?

はい、可能です。勤務時間が少なくても積み重ねれば累計で必要時間に到達するため、フルタイムでなくても管理者要件を満たせます。2020年・2023年の法改正により、自分のペースでキャリアを築けるようになりました。

以前の職場での経験は、退職していてもカウントされますか?

はい、過去の勤務でも証明書があれば実務経験として認められます。その際は、実務従事証明書や業務従事証明書の取得が必要になるため、あらかじめ取得・保管しておきましょう。

まとめ|登録販売者は時短勤務でも管理者要件をクリアしキャリアを築ける

登録販売者は制度改正によって、時短勤務やパート勤務であっても実務経験を積み重ねることで管理者要件を満たせるようになりました。累計1,920時間の到達には時間がかかる場合もありますが、シミュレーションを参考に計画的に勤務を重ねれば十分に実現可能です。

さらに、追加研修を受講することで短時間勤務でもスキルを補い、安心してキャリアアップを目指せます。大切なのは自分に合った働き方を選び、無理なく働き続けられる職場環境を探すことです。

そのためには、登録販売者の求人に特化した「アポプラス登販ナビ」を活用するのがおすすめです。「アポプラス登販ナビ」では、時短勤務やパート勤務に対応した求人情報が豊富に掲載されているため、シフトの柔軟性やスタッフ体制など、自分の希望に合った条件で探せます。理想の職場を見つけながら、管理者要件のクリアを目指しましょう。

過去の記事 登録販売者は割に合わない?考えられる理由や実情、将来のキャリアについて徹底解説