サポートを受ける

お電話でのご登録・ご相談も承っております。

フリーコール 0120-959-755

月~金曜(祝・祭日を除く) 9:00~18:00

  1. 登録販売者 求人・転職TOP
  2. お役立ち情報
  3. 業界コラム
  4. 基礎知識
  5. 登録販売者のブランクはどの程度まで許される?資格だけ取るのはアリ?
業界コラム 基礎知識

登録販売者のブランクはどの程度まで許される?資格だけ取るのはアリ?

公開日:2018年11月06日
更新日:2023年08月04日

登録販売者のブランクはどの程度まで許される?資格だけ取るのはアリ?

登録販売者のブランクはどの程度まで許される?資格だけ取るのはアリ?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

登録販売者は商品知識を積みあげるためにも、実務経験が大切な職業です。また、実務経験が管理者要件にかかわるため、ブランクがどの程度まで許されるか気になる人もいるでしょう。2023年度の法改正で変わった管理者要件とあわせて、注意すべきブランク期間について解説します。

目次

登録販売者の資格はブランクによってなくなることはない

登録販売者の資格はブランクによってなくなることはない

登録販売者試験の受験資格は学歴や実務経験といった要件がなく、誰でも受けられる資格です。以前は学歴や実務経験が受験要件にありましたが、2015年の制度改定以降、学歴や実務経験の要件が撤廃されました。そのため、登録販売者試験は未経験の人でも資格だけ取ることができるようになりました。
試験の合格通知書に有効期限はないので、資格取得後に就職をしないブランクがある状態でも資格が失効されることはありません。
ただし、正規の登録販売者として登録するには、管理者要件を満たす実務経験が必要になります。直近5年以内に管理者要件に求められる実務経験を有していないと研修中の登録販売者となります。そのため、正規の登録販売者からブランクがある人は研修中の登録販売者に戻らないように直近の実務経験に注意をする必要があります。

資格を取得するだけでは正式な登録販売者にはなれない!

1人でOTC(一般用医薬品)の販売をおこなうには、管理者要件を満たす正式な登録販売者にならないといけません。資格を取得しただけや、研修中の登録販売者の場合は、2年以上実務経験のある登録販売者もしくは薬剤師の管理・指導のもとでなければ、OTC(一般用医薬品)を販売することはできません。そのため、就職には管理者要件を満たす正式な登録販売者のほうが有利になると考えられます。
しかし、2021年8月にOTC(一般用医薬品)における「2分の1ルール」が撤廃されました。店舗は営業時間の半分以上を薬剤師もしくは登録販売者を配置しなければならない、「2分の1ルール」が撤廃されたことにより、OTC(一般用医薬品)を取り扱う店舗が増え、管理者要件を満たさない未経験の登録販売者であっても採用されやすくなりました。

参考:薬事日報 「2分の1ルール」8月1日に撤廃

登録販売者の実務経験とは?

正式な登録販売者となるためには、管理者要件を満たす実務経験を積むことが必要です。管理者要件として、直近5年以内で最低でも1年以上の実務経験が必要です。※
そのため、育児による離職や他職種への転職をしてブランクがある場合は、登録販売者として就業しなおした際に、どの実務経験としてカウントされる年数や時間があるかを把握するようにしましょう。
なお、実務経験時間のカウント方法は2020年4月の法改正で緩和され、2023年4月の法改正では管理者要件の実務経験が条件付きで緩和されました。これらにより、ブランクがあっても管理者要件を満たす登録販売者になりやすくなりました。

※直近5年間での実務経験が通算2年に満たない場合、加えて継続的研修と追加的研修の修了が条件となります。

参考:厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令の施行等について」

実務経験時間のカウント方法が緩和された

登録販売者の実務経験時間のカウント方法が2020年4月以降に変更となったことは、未経験からパートで就業する人やブランクがある人にとってはよいことでしょう。
2020年度の法改正前は月に80時間以上の勤務ではない場合、月の実務経験としてカウントされませんでした。そのため、勤務時間が短いパートタイムでの働き方では実務経験のカウントがされにくかったのです。
2020年4月の法改正からは実務経験時間のカウント要件が月80時間以上から実務経験の累計時間が1,920時間に変更されました。

  • ・2020年4月の法改正前:実務経験2年以上かつ月80時間以上
  • ・2020年4月の法改正後:実務経験2年以上かつ累計1,920時間以上

そのため、パートタイムで就業してその後正社員になった場合や、正社員で働いてその後パートタイムに切り替えた場合でも、管理者要件である累積の実務経験を維持しやすくなりました。

なお、登録販売者の試験に合格しただけの人で、これから就業する人は今後、登録販売者販売従事登録が必要になります。登録販売者販売従事登録とは、登録販売者としてOTC(一般用医薬品)の販売をおこなうために必要な登録制度です。販売従事登録をおこなわなければ、登録販売者試験に合格していても登録販売者として業務に従事することはできません。
販売従事登録をする際には、雇用証明書が必要です。そのため、就職が決まっていない人は申請することができません。

参考:厚生労働省 「登録販売者制度の取扱い等について」

管理者要件が1年に変更に

2023年3月までは管理者要件は直近の過去5年以内に2年以上かつ、累計1,920時間以上の実務経験があることが求められていました。しかし、2023年4月1日の法改正からは「2年以上」から「1年以上」に年数が変更となりました。なお「1,920時間以上」の時間数は変わりません。
2023年4月1日の法改正については、以下の2つのパターンで説明できます。

  1. 過去5年間のうち従事期間が
    通算して1年(1,920時間)以上
    継続的研修
    (外部研修)
    「店舗・区域の管理および法令遵守」
    に関する追加的な研修の修了
  2. 従事期間が通算して
    1年(1,920時間)以上
    過去に店舗管理者等として
    就業した経験がある場合
    (*期間に規定なし)
参考:厚生労働省 「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案について(概要)」

実務経験が2年以上ではなく1年の場合、実務経験年数が緩和されたことで懸念される管理者としての知識不足を補うべく、追加的な研修の修了が設けられています。「追加的な研修」と店舗・区域において毎年度受講する「継続的研修」は異なります。追加的な研修は法規やコンプライアンスに関する講義などを合計6時間以上実施します。

店舗管理者・管理代行者として復職するためにはブランクを4年未満に

2023年4月の法改正によって、店舗管理者として復職するブランク期間も以前に比べて緩和されました。以前は、直近5年以内で2年以上の実務経験が必要であったため、3年以上休職してしまうと管理者要件から外れてしまいました。累計1,920時間の実務経験が過去5年以内で1年必要になりますが、育児休暇や介護休暇といった復職の予定が見えにくい場合、ブランク期間が4年未満になるのはよいことでしょう。

登録販売者でブランクがある場合は外部研修も活用してみよう

登録販売者でブランクがある場合は外部研修も活用してみよう

登録販売者としてブランクがあり、再度就職を検討している人は外部研修を活用してみましょう。外部研修は個人でも申し込みができます。仕事内容の感覚を戻したり、新しい医薬品の知識をつけたりすることに役立ちます。

登録販売者の継続研修について

2012年には、厚生労働省から「登録販売者の資質の向上のための外部研修に関するガイドライン」が示され、登録販売者の質の向上を目的として、登録販売者に「継続研修」を受講する義務が課せられました。継続研修の目的は大きく以下の3つがあります。

  • ・登録販売者のサービスの質を向上させるため
  • ・消費者が医薬品を適正使用する安全対策の強化のため
  • ・日々変化する医薬品の新しい知識を身につけるため

なお、継続研修は都道府県が指定している企業がおこなう外部研修のみが対象となるため、ドラッグストアなどが店舗や企業独自で実施している勉強会に参加しても、継続研修に参加したとは認められません。ガイドラインの条件を満たしている外部研修機関を確認して、受講するようにしましょう。

アポプラスキャリアの外部研修について

アポプラスキャリアでは、厚生労働省の「登録販売者の資質の向上のための外部研修に関するガイドライン」に対応した登録販売者向けの継続研修(外部研修)を実施しています。
研修は年1日のみの集合研修6時間と、年6時間分(30分×12通信講座)の計12時間で成り立っており、ガイドラインに示されている必須研修内容を網羅しています。

⇒「継続研修(外部研修)割引サービス」を見る

アポプラスキャリアの外部研修ならではの3つの強み

アポプラスキャリアの外部研修には3つの強みがあります。
1つは、臨場感あふれる通信研修です。登録販売者に向けたOTC(一般用医薬品)講義をYouTubeで配信している講師がライブ感をもって講義をするため見飽きません。

2つ目は、ロールプレイ研修を導入していること。ドラッグストアでの現場経験が豊富な薬剤師を中心に制作チームを組み、企画・構成しています。そのため、実際のお客さまからの複雑な問い合わせ事例も用意しており、現場で活かせる内容となっています。

そして3つ目が、日頃感じる現場の悩みを解決する研修であること。「医療用医薬品を服用中の方への対応」や「デマ情報への対応」など、登録販売者から多く寄せられる悩みをテーマにしたコンテンツも用意しています。

知識の向上だけではなく、実践に結び付いた充実の研修内容が、通常価格3,080円(税込)のところ、アポプラスキャリアに登録するだけで受講料が半額で受けられるようになります。さらに、転職サポートにより転職が決定した場合は、受講料が無料になります。
これまでの受講者の満足度は98.8%と、高い評価もいただいていますので、ぜひご活用ください。

まとめ|登録販売者が再就職する際はブランクの期間に注意しよう

登録販売者の管理者要件は2023年4月1日施行の法改正により、過去5年以内で実務経験が1年以上かつ累計実務時間が1,920時間の場合も追加されました。ただし、実務経験が1年以上の場合は、継続研修と追加的な研修の受講が必要になります。実務経験2年以上の管理者要件からの緩和を考えると、ブランク期間が以前より空いてもよくなりましたが、登録販売者の仕事は新しい知識を積みあげていくことが大切な仕事です。管理者要件を満たすブランク期間か注意するとともに、必要に応じて外部の研修も取り入れるようにしましょう。

過去の記事 【登録販売者試験】受かる気がしない人へ。不安な気持ちの解消法&合格対策
新しい記事 登録販売者試験合格に必要な勉強時間は?勉強法別スケジュールの組み方