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【登販必見】夏のドラッグストアの売り場づくり。効果的な陳列のコツは?

【登販必見】夏のドラッグストアの売り場づくり。効果的な陳列のコツは?

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

ドラッグストアは季節に合わせた売り場づくりが求められますが、夏はとくにイベントが多いことから「どのように陳列をすると、お客さまの購買意欲を高められるだろう」と悩むことが多いでしょう。

ドラッグストアでは、OTC(一般用医薬品)だけでなく、アウトドアや各種イベントに適したアイテムの陳列も求められるため「どこに何を置けばいいか」と迷う登録販売者も多く見られます。

今回は、夏のドラッグストアの売り場に近接して陳列したい商品の組み合わせや、売り場づくりで意識したいポイントについて解説します。お客さまにとって見やすく、かつ買いやすい売り場づくりの参考にしてください。

目次

登録販売者は季節に合わせた売り場づくりを意識しよう

登録販売者は季節に合わせた売り場づくりを意識しよう

ドラッグストアの売り場は1年中同じものにするのではなく、季節に合わせた変更が必要です。本社から陳列に関する指示を受けることも多くありますが、場合によってはイベントの直前に登録販売者が自ら売り場づくりをおこなうこともあるでしょう。ここでは夏の売り場づくりで意識したい、3つのポイントを紹介します。

ついで買いを狙う陳列

夏の売場づくりにおいては「ついで買い」を狙う陳列がおすすめです。夏のアイテムだけをドラッグストアに買いに来るのではなく、OTC(一般用医薬品)や食品、生活用品を購入するついでに買っておこうと考えるお客さまが多く見られます。

そのため、ついで買いができるよう、メインの商品の隣に季節品を設置したり、入り口に特集を組んだりする方法がおすすめです。

イベントで確実な売上

ついで買いだけでなく、お祭りなどのイベント直前にまとまった数を仕入れ、確実な売上を目指す方法もあります。イベントの場合は、1日や数日など限られた日に購買を目指す必要があるため、チャンスロスに注意が必要です。事前に店舗の周辺でおこなわれる夏のイベントを確認したうえで、購買につながるようタイミングを見計らうことが欠かせません。

冷房や熱中症など困りごとにアプローチ

近年、酷暑が続いており、ドラッグストアでは熱中症や暑さ対策のアイテムに注目が集まっています。また、冷房を使用することから咳止めや冷えから体を守るアイテムも需要が見込まれるでしょう。

その他にも、夏ならではのお客さまの悩みにアプローチできるアイテムの選定が求められます。ニーズを適切に把握するには、本社からの情報提供だけでなく、普段のお客さまとのコミュニケーションから見いだす必要もあります。

夏に合わせた売り場づくりのヒント

夏に合わせた売り場づくりのヒント

ここからは夏の売り場づくりで活用できる5つのヒントを紹介します。夏ならではの悩みごとやイベントを把握し、売場づくりに活用していきましょう。

暑さ対策

お客さまが暑さ対策で使うアイテムの販売は、もっとも売上確保に効果的です。具体的には下記のアイテムがあげられます。

  • 冷却シート
  • クールタオル
  • 保冷剤
  • 制汗剤
  • 経口補水液

また、コスメコーナーでは、汗による化粧崩れを防ぐアイテムや、日焼け止めなどがよく売れる傾向も見られます。

なお、暑さ対策のコーナーを設ける場合は、アイテムの陳列だけでなく暑さを凌ぐ方法や注意点などをポップで記載するとより親切です。お客さまにとってはアイテムを効果的に使うコツが把握でき、かつ登録販売者にとってはお客さまから質問される機会を減らし、業務効率を高める効果も期待できます

お祭り

7月や8月はお祭りを開催する自治体が多いため、お祭りで必要なアイテムをドラッグストアで販売するのもおすすめです。お祭りで暑さをしのぐためのうちわや扇子、暑い時にさっと取り出して使える制汗シートなどがあげられます。

花火

夏は家庭で花火を楽しむ機会が多くなるため、店頭に花火を置くのもよいでしょう。家族で使えるバリューパックはもちろん、打ち上げ花火が入ったものも用意しておくとさまざまなニーズに応えられます。さらに、花火の横にマッチや虫除け、着火剤などを合わせて用意しておくと、お客さまは購入しやすいでしょう

音楽フェス

近隣で音楽フェスが実施される店舗の場合、下記のようなアイテムを店頭で取り揃えておくと重宝されるでしょう。

  • タオル
  • ティッシュ
  • ウェットティッシュ
  • 制汗剤
  • 保冷剤

音楽フェスでは暑さをしのぐアイテムや、食事を屋外で楽しんだ際に使えるアイテムが重宝されます。音楽フェスで重宝されるアイテムは、暑さ対策のものと共通点が多いため、暑さ対策の特設コーナーに併設するのもよいでしょう

夏休み

夏休みに必要になるアイテムや食品をドラッグストアで充実させるのも1つの手です。具体的には下記があげられます。

  • 冷凍食品
  • インスタント麺
  • お惣菜
  • カット野菜
  • アイスクリーム
  • お菓子
  • 自由研究用のアイテム
  • 文房具
  • 雑巾

夏休みは子どもが自宅で食事をとることから、簡単に昼食を作れる食品を充実させると喜ばれるでしょう。また、アイスクリームやお菓子などを特設コーナーで充実させておくと、ついで買いが叶います。さらに、子どもが自由研究で使うアイテム、新学期に必要になる雑巾や文房具も揃えておくと、お客さまはまとめて必要なものを購入しやすくなります。

とくに、文房具や雑巾は夏休みの後半になり購入する人が多くなります。そのため、8月下旬あたりに在庫を充実させておくとよいでしょう。

ドラッグストアで働く従業員の中に子どもを持つスタッフがいる場合は、どのようなものがあったらうれしいか確認するのもおすすめです。当事者のニーズを聞いて、売り場に反映させましょう

【登録販売者】夏の売り場づくりで意識するポイント

【登録販売者】夏の売り場づくりで意識するポイント

ここからは、登録販売者が夏の売り場づくりをおこなう際に意識したい4つのポイントを紹介します。売り場づくりを効果的におこなうには、ターゲットや導線を定める必要があるでしょう。

ターゲットは誰か

まず、「誰」に商品を購入して欲しいかを明確にしましょう。さまざまなイベントに対して特設コーナーを設けたり、商品を用意したりする中で、それぞれ誰に購入して欲しいかを明確にすれば、適切なポップを作ったり売り場を展開したりできます。

たとえば、高齢者に対して暑さ対策のアイテムを勧める場合、ポップの文字の大きさに注意する必要があります。細かい文字の場合、うまく理解してもらえず「文字が小さすぎて読めない」とネガティブな声をかけられる可能性があります。ターゲットに合わせた情報提供は重要なポイントです。

どのような導線で購入するか

ターゲットを絞り込んだら、どのような動線でターゲットが商品を購入するかをイメージしてみましょう。たとえば、暑さ対策で冷却シートを購入する際に、同時に経口補水液を購入する場合も多く見られます。そのため、2つのアイテムを近くに配置しておくと、ついで買いが期待できるでしょう。

このように、商品を購入するにあたってターゲットがどのように動くかを想定することで効果的な売り場づくりができます。

どのような理由で購入するか

ターゲットが各商品をどのような理由で購入するかによって、特設コーナーを用意するのか、ついで買いを目指すのかが異なります。「その商品だけを求めてドラッグストアに来るのか」「ドラッグストアで購入する商品のついでに買うのか」といった視点で、商品の配置場所を決定しましょう

たとえば、日焼け止めや制汗剤は必要度が高く、使用しているものがなくなるとすぐに買いに来るお客さまが多い傾向にあります。その商品を買うという明確な目的をもって来店するため、店舗の入り口近くに特設コーナーとしてまとめて設置するのが効果的です。

一方で、経口補水液やスポーツドリンク、ウェットティッシュなどはすぐ消費でき、たくさんあっても困らないためついで買いしやすい商品です。これらの商品は、レジの横の棚やプロモーションラックに陳列すると、より買いやすくなります。

いつまで販売するのか

商品をどれくらいの期間販売するかも最初に決めておきたいポイントです。季節ものの場合、あまりにも多く発注しすぎると、旬を過ぎて在庫が残ってしまうという可能性も考えられます。とくに、食料品の場合は賞味期限があるため、適正な発注量が求められます。

登録販売者が夏に気をつけたい売り場づくり

登録販売者が夏に気をつけたい売り場づくり

ここからは登録販売者が夏に気をつけたい売り場づくりのポイントを4つ紹介します。売り場づくりは店舗の都合で進めても、売上の上昇につながりません。「お客さまが何を求めているか」「どのようなタイミングで買いたいか」を把握したうえで、進めていきましょう。

お客さまのニーズに沿った売り場を目指す

第一に、来店されるお客さまのニーズに沿った売り場づくりが重要です。たとえば、高齢者が多く住んでいる地域の場合、夏休みの特集を組んでもあまり売上の効果は見込めないでしょう。その場合は、熱中症対策の特設コーナーを設けた方が効果的です。来店者の属性を把握したうえで、売り場づくりをおこないましょう。

お客さまのニーズを把握するには、普段のコミュニケーションが重要になります。来店されるお客さまとコミュニケーションを取り、その中で求められていることを確認するのがよいでしょう。

季節商品はすぐに案内できる準備をする

季節品は売れるタイミングが限られているため、チャンスロスが発生しやすい商品です。毎年売れるタイミングを把握して事前に準備を整え、売れやすいタイミングで最大限販売数を伸ばせるようにしておきましょう

昨年や一昨年のデータをもとに「この週から季節商品が売れるため発注しておこう」「季節商品の問い合わせが増えるためアルバイトやパートに情報共有をしておこう」と心がけが欠かせません。

季節品の販売数量は各店舗によって大きく異なります。本社から指示されるものだけでなく、お客さまの流れを見ながら準備をおこないましょう。

発注は適正量を目指す

季節品は発注量の適正化も重要です。在庫が残ると値引きして販売したり最終的に処分したりしなければならないため、余分な費用が発生することもあるでしょう。いつまで販売するのかを明確にし、過去のデータをもとに必要な分量を発注しましょう。

とくに、異動になり初めて着任した店舗では季節商品の販売数量が読めず、1年目に発注量を誤ってしまうことが多い傾向にあります。前任者や長く勤めるアルバイト・パートに季節品の売れゆきを確認して発注をおこないましょう。

普段から発注数量が多めになってしまいロスが多い方の場合、「自分が思っているよりも少なめ」を意識するとよいでしょう。

まとめ|夏の売り場づくりは事前の計画が大切

夏の売り場づくりはチャンスを逃すと在庫過多になってしまう可能性が高いため、これまでの販売実績やタイミングの把握が欠かせません。確実に季節商品を販売するには、登録販売者はもちろんアルバイトやパートとの情報共有が大切です。これまでのデータを確認したり、近隣に住むパートの情報を聞いたりしながら夏の売り場づくりをおこないましょう。

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