【登録販売者の採用担当者へアンケート!】面接で採用しようと感じた発言や人柄を教えちゃいます
【登録販売者の採用担当者へアンケート!】面接で採用しようと感じた発言や人柄を教えちゃいます
こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
面接は、就職活動や転職活動に欠かせないものです。店舗や企業担当者と直接話す機会のため、「書類選考は通過する自信があるけれど、面接は緊張するから不安」と考える登録販売者の方も多いのではないでしょうか。
そこで編集部では、ドラッグストアの採用担当に携わる方を対象にアンケートを実施して、登録販売者の採用面接時にチェックしている要素を調査しました。
採用担当者が「この人を採用したい」と考えるポイント、アンケートから見えてきた面接の秘訣もご紹介しますので、面接対策を講じる際の参考にしてください。
目次
- ・登録販売者の転職活動でも採用面接は必須
- ・【アンケートまとめ】登録販売者の採用面接では「マッチ度」が合否を左右
- ・【アンケートまとめ】店舗見学をした感想と登録販売者観点の意見を面接時に伝える
- ・【アンケートまとめ】登録販売者の採用面接では具体的なエピソードもアピールポイントに
- ・まとめ|登録販売者の採用面接は自分の魅力をアピールするチャンスと心得よう
登録販売者の転職活動でも採用面接は必須
採用活動は、応募書類(履歴書と職務経歴書)による書類選考と、面接官による採用面接を実施します。どちらか片方のみということはなく、ほぼすべての面接で書類選考をしたのちに採用面接を実施します。
面接が重視される理由
就職活動や転職活動に際して採用面接が欠かせないのは、大きく分けて2つの理由があります。
1つ目は、企業が求職者のことをより詳しく知るためです。企業の採用担当者は、履歴書と職務経歴書の内容から一緒に働きたいと思える求職者を選び、採用面接を実施します。面接時、採用担当者は求職者に対していくつか質問をして、回答内容から求職者の性格、今回の応募と採用後の業務に対する意欲、企業や応募した業務への適性などを見極め、次の面接に進んでもらうか、あるいは採用の可否を判断します。
2つ目は、求職者が採用担当者に対して自身をアピールしたり質問をしたりするためです。求職者にとって採用面接は、企業の理念と自身の価値観がマッチしていることと、履歴書や職務経歴書では伝えきれない内容を採用担当者に直接伝えることができる、まさに絶好の機会です。同時に、就業条件など求人票からはわからない情報を確認するなど、採用後を想定した質問ができる機会でもあります。
つまり採用面接とは、企業と求職者が相互理解を深めるための場であるとも言えるでしょう。
一般的な面接の流れ
就職活動と転職活動ともに、採用面接は複数回実施します。面接官とチェックポイントは、面接の段階によって異なるため注意しましょう。
一般的に、一次面接は現場で働く社員が面接官役を務め、一緒に仕事をしたいか、企業風土にマッチするかを見ています。社会人としての基本的なマナー、応募書類の内容と矛盾点はないかなども確認していますが、あまり踏み込んだ質問はしない傾向です。
二次面接は、求職者の人物像、採用後どのようなシーンでの活躍が期待できるか、採用リスクなどをより具体的に知るための質問をします。面接官を納得させつつ自身をアピールするために、仕事に対する価値観と入社後のビジョン、トラブルや目標をどのように捉えて対処したのか、対応や行動を選択した理由も含めて具体的に伝えることが求められるでしょう。
最終面接は、これまでの面接内容を深堀りしながら、応募者は企業のビジョンと方針にマッチした人材か最終的に判断します。ここで重要なポイントになるのが、回答内容に一貫性を持たせることです。
【アンケートまとめ】登録販売者の採用面接では「マッチ度」が合否を左右
登録販売者の採用活動時、何が重視されているのか把握するため、編集部ではアンケートを実施しました。
- 採用時に重視しているポイント
- 店舗見学や入社後の展望などに対する面接官の注目ポイント
- 採用担当者が面接で重視する求職者のエピソード
などをご紹介します。
【アンケート実施詳細】
調査期間:2023/1/12〜1/17
対象者:ドラッグストアで採用業務に携わっている方
対象者数:106人
調査方法:ウェブ上での募集
「採用面接時に重視していることは何ですか」
- 志望動機(47.2%)
- 話し方(45.3%)
- 質問に対する受け答え(41.5%)
- 身だしなみ(39.6%)
を特に重視している採用担当者が多いことがわかりました。
登録販売者はドラッグストアや調剤薬局などで接客業に従事するため、話し方と受け答えなど会話によるコミュニケーションや身だしなみを重視するという回答が多かったのは、ごく自然な結果といえます。
他にも、「出勤可能日」「出勤できる自由度」を重視する採用担当者もいるようです。
「面接時に履歴書の内容で特に重視している部分は何ですか」
面接時に履歴書の内容で特に重視している部分は何ですか。以下からお選びください。(n=106)
- 志望動機(56.6%)
- 経歴・職歴(57.5%)
- 資格・スキル(41.5%)
- 自己PR(26.4%)
履歴書の内容では、志望動機と経歴・職歴はどちらも同じくらい重視していることが分かる結果となりました。その他の項目では、「シフト関連」を重視しているという回答もありました。
面接対策を講じる際は、志望動機と経歴・職歴について、何をどう話すか考えるのがよさそうです。
「経歴やスキルは魅力的に感じるものの採用面接で『不合格』にすることがある場合、その理由をお聞かせください」
経歴やスキルは魅力的に感じるものの採用面接で「不合格」にすることがある場合、その理由をお聞かせください。(n=106)
- 求める人物像とずれがあるため(55.7%)
- 勤務の希望条件が合わないため(57.9%)
- 長期的な雇用が見込めないため(50.0%)
企業と求職者のミスマッチは、不合格に直結することを裏付ける結果が出ました。特に勤務に対する希望条件のミスマッチは致命的です。
求職者の面接態度に思うところがあって不合格にしたという回答もありました。採用面接は、相手に失礼のない態度で臨みましょう。
「経歴やスキルに物足りなさを感じるものの採用面接で『合格』にすることがある場合、その理由をお聞かせください」
経歴やスキルに物足りなさを感じるものの採用面接で「合格」にすることがある場合、その理由を下記からお選びください。(n=106)
- 求める人物像と一致するため(57.5%)
- スキル習得への意欲があるため(45.3%)
- 勤務の希望条件が合うため(44.3%)
採用担当者が思い描く人物像とマッチしていると、合格が近づきそうです。
スキルについても、面接時は低い状態であっても今後積極的に学んでいく姿勢を見せることが、転職活動で自己アピールになりうるようです。
勤務条件は、給与面、休暇、出勤可能日時などの複数の要素があります。採用面接は採用担当者と直接話せる機会ですので、現状の自分に合わない条件が先方から提示されても、一度は交渉を試みてもよいかもしれません。
【アンケートまとめ】店舗見学をした感想と登録販売者観点の意見を面接時に伝える
特に登録販売者の場合、ドラッグストアの売場管理などを任されることが多いです。採用担当者は、店舗見学に関連した話題への回答内容をどう受け止めているのでしょう。
入社後を想定した質問の一環として、店長やマネージャーなど管理職への意欲も必ずというくらい聞かれます。
ここでは、それぞれの回答結果を解説します。
「採用において、店舗見学の有無や見学した感想、応募者が考える問題点・改善策はどの程度重視しますか」
採用において、店舗見学の有無や見学した感想、応募者が考える問題点・改善策はどの程度重視しますか。(n=106)
「とても重視する」「重視する」と回答した方の合算値が、いずれも過半数を超える結果となりました。
店舗見学をした感想、自分なら店舗や売り場をどのように改善したり盛り上げたりしていくのかより具体的にシミュレーションしておくと、面接時に話が進みそうです。
「採用において、店長やマネージャーなど管理職経験の有無、入社後の管理職への意欲はどの程度重視しますか」
採用において、店長やマネージャーなど管理職経験の有無、入社後の管理職への意欲はどの程度重視しますか。(n=106)
採用面接を受ける登録販売者に対して、「ゆくゆくは店長やエリアマネージャーを担う人材に成長してほしい」と期待を寄せる採用担当者は、全体の半数を超えるようです。
管理職経験がある方は経験者であること、管理職経験はないものの将来的に挑戦したいと考えている方は、面接時にアピールするとよさそうです。
【アンケートまとめ】登録販売者の採用面接では具体的なエピソードもアピールポイントに
「面接では独自性のあるエピソードがあると印象に残りやすい」とは言われますが、具体的に何を話せばよいのか困ることもあると思います。
そこで、採用面接で登場するエピソードについて、採用担当者に質問しました。
「採用において、過去に経験したトラブルとその対処法についてのエピソードはどの程度重視しますか?」
採用において、過去に経験したトラブルとその対処法についてのエピソードはどの程度重視しますか。(n=106)
求職者の業務に対する姿勢や対応を推察する材料として、トラブルをどのように受け止めて対処したのかに注目する採用担当者は多いようです。
面接前には、過去のエピソードを振り返って話す内容を整理しましょう。
「採用において、売上アップに関するエピソードはどの程度重視しますか?」
採用において、売上アップに関するエピソードはどの程度重視しますか。(n=106)
店舗を維持するにあたり、売上アップは重要な課題です。そのため、採用担当者は求職者が過去に経験した売上アップに関するエピソードも聞きたいと推測できます。
「どちらでもない」と回答した方の割合も多いですが、売上アップのためにしたことは求められたら話せるよう事前に整理しておくのが良さそうです。
「採用において、トラブル対処や売上アップにまつわるエピソードで印象に残っているものがあればお聞かせください」
- 会社で開催した販売コンクールで全店1位を獲った
- 様々な工夫をこらした結果、販売キャンペーンで社内1位になった
など自己アピールにつながる内容や、
- クレーム処理関係
- 店舗に設置する防犯カメラ
- 作業効率改善のための取り組み
など、同業者だから特に刺さる話題をあげる回答が多かったです。
ところで、「少しでも好印象を与えたい」という気持ちから話を盛ってしまう求職者もいるようです。
- 売上アップのための取り組みについて話した応募者がいましたが、内容の整合性が取れなかったことから不合格にしたことがある
という回答もありました。自分をよりよく見せたい気持ちはわかりますが採用担当者に見抜かれてしまいますので、話を盛ったり嘘をついたりしないようにしましょう。
「採用面接時に、応募者から積極的にアピールしてほしいポイントなどがありましたらお聞かせください」
- コミュニケーションがとれること
- 熱意が伝われば良い
- やる気・誠実さ・協調性
- 協調性です。今いるスタッフと仲良くやっていけるか参考にしたいからです
など、仕事に対する前向きな姿勢や職場で円滑な人間関係を構築するのに欠かせない要素をあげる声が多かったです。どんな仕事も、一人で完結させることはできません。支え合うことの重要性を理解し、一緒に働くスタッフのために自分が協力できることや貢献できることを考えると、あなただけのアピールポイントが見つかりそうです。
- 1年後の自分
- 3年後の目標
をあげる意見もありました。毎日経験を積んでいくことで、できることも増えてきます。大それた目標でなくてもよいので、面接時にはキャリアプランや将来像について言及してもよさそうです。
- 自分の気持ちを飾らずに話して、面接とはいえ、会話を楽しんでほしい
という回答もありました。「この面接次第で就職先が決まる」と考えると緊張しますが、採用面接は面接官とのコミュニケーションの場でもあることを忘れないでください。履歴書や職務経歴書などの応募書類では伝えきれない「あなた」の人柄や魅力を、直接プレゼンテーションできる機会です。肩の力を抜いて採用面接に臨むようにしましょう。
まとめ|登録販売者の採用面接は自分の魅力をアピールするチャンスと心得よう
就職活動や転職活動は、書類選考と採用面接の両方を実施します。人によっては採用面接を高いハードルと感じてしまうこともあるかもしれません。
採用面接は、事前に提出した応募書類の内容を参考にしながら進めます。採用担当者が知りたいことや面接官が質問したい内容はある程度予測可能ですので、事前に入念な準備ができます。
「採用面接が不安」と感じる方は、この記事を読み返して面接対策の参考にしてください。
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