サポートを受ける

お電話でのご登録・ご相談も承っております。

フリーコール 0120-959-755

月~金曜(祝・祭日を除く) 9:00~18:00

  1. 登録販売者 求人・転職TOP
  2. お役立ち情報
  3. 業界コラム
  4. 基礎知識
  5. 【ドラッグストアで働く登録販売者必見】ポップの効果的な書き方を解説!
業界コラム 基礎知識

【ドラッグストアで働く登録販売者必見】ポップの効果的な書き方を解説!

【ドラッグストアで働く登録販売者必見】ポップの効果的な書き方を解説!

【ドラッグストアで働く登録販売者必見】ポップの効果的な書き方を解説!

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。

ドラッグストアで働く登録販売者の業務内容にポップの作成があります。ポップは商品の価格だけでなく、効能や特長を伝える大切なツールのため作成方法にコツが必要です。当記事では、ドラッグストアのポップ作成におけるコツや注意点を紹介します。後半では薬機法や景品表示法についても触れるため、効果的かつ決まりを守ったポップ作成ができるようにしましょう。

目次

登録販売者注目!ドラッグストアのポップを工夫するとどうなる?

登録販売者注目!ドラッグストアのポップを工夫するとどうなる?

ここではドラッグストアのポップ作成を工夫した際に起こる変化を2つ紹介します。登録販売者に代わりお客さまに商品情報を提供し、購買意欲を高める効果が期待できます。

商品説明を助ける

ポップは登録販売者に代わり商品説明をサポートします。商品のパッケージに書かれている説明は文字が細かったり表現が難しかったり、敬遠されることがあります。しかし、お客さまが見やすいポップを設置するとお客さまは理解を深め、購入につながったり前提知識を元に登録販売者に質問したりできます。

ポップはお客さまだけでなく、忙しく働く登録販売者の業務サポートの役割も果たします。

購買意欲を高められる

適切なポップはお客さまの購買意欲を高めたり背中を押したりします。ポップに「使用感は〇〇でした」「〇〇のシーンで使ってみました」など、使用イメージを彷彿させる内容を盛り込んだり、価格に対してポジティブなコメントを入れたりすると購買意欲を高められます。後述する表記方法に注意が必要ですが、表現方法によってはお客さまを惹きつける効果が期待できるでしょう。

効果を高めるポップの作成方法は3つのポイントを守ろう

効果を高めるポップの作成方法は3つのポイントを守ろう

ここからは商品説明や購買意欲向上に効果的なポップの作成方法を紹介します。配色や説明方法を工夫し、理解しやすいポップ作成を意識しましょう。

※ポップ例

※ポップ例。①②③と作成する上でのポイントに番号を振ったので、下記の作成ポイント詳細を参考に、ポップを作成してみてください。

ポイント①カラーを取り入れる

第一に、適切な配色を意識してポップを作成します。配色は色相や明度、彩度や分量によってバランスが細かく調整できますが、知識がなくとも「見やすいか」を意識して色を決めるだけでも大きく印象が異なります。

ポップ作成に活用できる具体的な手法としては「ドミナントカラー配色」「アクセントカラー配色」が挙げられます。ドミナントカラー配色は、青なら青の類似した色を使い統一感を持たせる方法です。多少の濃淡のみのため単調さが見られますが統一感がでる特長があります。誰もが知っている商品が陳列されている場合や、売り場全体に統一感を持たせたい場合に適しています。

一方、アクセントカラー配色は統一感がある色合いの中にアクセントとなる目立った色を追加する手法です。たとえば、ポップ全体は淡いピンクと白で統一している中、目立たせたい文言を緑色で際立たせる方法があります。また、特売の場合は赤ベースの用紙に黄色で価格表示をおこなうパターンもよく見られる例です。

ポイント②商品説明を取り入れる

ポップの設置スペースにゆとりがある場合は、商品説明を入れることがおすすめです。商品説明はパッケージに記載してありますが、ポップに商品説明があるとより端的に概要を理解でき購入までの判断時間を減らせます

とくに、医薬品は説明書きが難しいと感じているお客さまに対して、表記方法を守りながらも噛み砕いて説明した一文を添えると親切な印象を与えます。

ポイント③数字を含む

ポップに数値を含めるとお客さまの目を引き、説得力を持たせられます。価格や内容量、などはもちろん、これまでどれくらいの販売数があったかや、直近数カ月でどれくらい売れているかを記載すると効果が期待できるでしょう。また、自社で価格を抑えて販売している商品は「定価より◯◯%お得」などの文言がおすすめです。

また、数字の効果として知られている「アンカリング効果」の活用もおすすめです。アンカリング効果は心理学における認知バイアスの一種で、最初に見た数字を元に後で提示された別の数字への認識が異なる現象を指します。

この効果を利用し、定価を書いた横に実際の価格を記載すると「安いから買おう」と購入を促すことができるでしょう。

登録販売者がポップを作成する際の注意点

登録販売者がポップを作成する際の注意点

ここからは登録販売者がポップを作成する際に知っておきたい注意点を紹介します。色使いや読み手への配慮など自己満足ではなく、お客さまのためを意識して作成しましょう。

広告規制を遵守する

ドラッグストアで主に扱う医薬品はその特性からポップをはじめとした販促物に決まりがあります。「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」では、誇大広告の禁止を下記のとおり記載しています。

何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。

出典:薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(誇大広告等)第六十六条

そのため「絶対に痩せる」「必ず痛みが消える」など効果を保証するような文言は禁止されています。また、特定の医師が効果を保証する旨の記載やそう捉えられる表現も禁止されており、違反した場合は罰則を受ける可能性もあります。

色を使いすぎて見にくくないかを確認する

ポップは白地に黒文字だけでなく、さまざまな色を取り入れることがおすすめですが色使いに配慮が必要です。たとえば、全面が蛍光色の場合は見づらさを感じ、説明文まで読んでもらえない可能性があります。また、長文の箇所が黄色の場合も見づらさを感じます。

さまざまな色を取り入れる際は、スタッフに確認し見やすさを確保したうえでポップを貼り出しましょう。

全世代のお客さまに伝わる文章か

ドラッグストアのポップはさまざまな世代、性別の方に見られます。そのため、表現に偏りがないかを意識しましょう。たとえば、若者言葉を多用したポップは年配の方々の目線では理解しにくく、また不快感を与える可能性があります。

文章は相手を慮った内容か

ポップの文章には配慮も必要です。たとえば、若々しさを維持する商品のポップに対して「近所の高齢者と差をつけよう」など、誰かを貶める内容の場合はネガティブな印象を与えます。もし、対象のお客さまが購入に踏み切ったとしても、通りかかった他のお客さまが不快感を覚える可能性もあります。

ポップの文章は、対象のお客さまによりそうことはもちろん、いつ誰に見られても問題ない表記が求められます。

耐久性があるか

ポップには防水や衝撃への耐久性も求められます。ラミネートを施したりポップケースに収納したりして売り場に出しましょう。とくに下段にある商品は、カートや足で外れたり衝撃を与えられたりする機会が多くなりがちです。

どれだけよい内容が書かれていても見てもらえなかったり破れていたりしては効果がありません。ポップ自体の耐久性にも注意しましょう。

配置に適した大きさか

ポップは商品棚の幅に合わせてサイズを決めましょう。どれだけ売りたい商品でも下段の商品が隠れるサイズのポップを設置するとお客さまの迷惑になる可能性があります。注目してもらいたい場合や、期間を決めて押し出す商品は、特設売り場を設け、売り場づくりを工夫してバランスよく売り出しましょう。

登録販売者がポップ作成で気を付けたい!薬機法のNG文章とは?

登録販売者がポップ作成で気を付けたい!薬機法のNG文章とは?

登録販売者がポップを作成する際にもっとも注意したいのは薬機法です。先述したとおり、医薬品の販売は効果の過大表示や医師が監修している点をむやみにアピールすることを禁じています。そのため、下記のような文言は避けましょう。

NG例:ニキビがなくなります。赤みが無くなる効果があります。
OK例:ニキビを防ぎます。炎症を抑えて赤みを防ぎます。

具体的には下記4つのポイントをおさえて文章を作成しましょう。

  • 定められている範囲を超えた効能効果を表記すること
  • 安全性や効能効果を「絶対」など保証する文言
  • 効能効果や安全性について「なくなります」など最大規模で表記すること
  • 一般の方々の認識に大きく影響を与える団体などの推薦文言の記載(医師や研究機関等)

また、競合商品を批判する文章も避けましょう。対象商品の競合他社に迷惑をかけるだけでなく、ポップを作成した方の品格を損なう原因にもなります。

また、あわせて景品表示法も確認しましょう。景品表示法では、お客さまに誤った印象を与える下記のような文言に対して配慮を求めたり禁止したりする働きがあります。

  • 期間を定めずに「期間限定価格」と売り出し続ける
  • 痩身効果の根拠がないにも関わらず痩せる効果を期待させる文言がある

また、「【登販向け】薬機法に違反しない化粧品のポップの書き方」では薬機法に基づいた適切なポップの記載方法を詳しく解説しているためあわせてご覧ください。

関連記事:【登販向け】薬機法に違反しない化粧品のポップの書き方

まとめ|ポップ作成のコツをつかんで登録販売者の仕事に活かそう!

ドラッグストアをはじめとした小売店においてポップの効果はとても大きく、お客さまの購買意欲を高めるきっかけになります。また、ポップに商品説明がされている場合はお客さま自身で商品情報を把握できるため、登録販売者が説明する負担を減らせるメリットもあります。

ポップは各ドラッグストアの特長をアピールし差別化できるポイントです。そのため、お客さま目線で必要な情報の記載や、買いたいと思わせる配色や文章の構成が欠かせません。ポップをうまく活用し、お客さまの獲得につなげましょう。

ただし、ドラッグストアのポップは薬機法や景品表示法に配慮が求められます。効果を過大表示することなく、お客さま目線で買いたくなるポップ作りを目指しましょう。

アポプラス登販ナビでは、登録販売者の方にとって役立つ情報を豊富に提供しています。転職に関するお悩みはもちろん、働く中で起こる困りごとの解決にお役立てください。

過去の記事 【登録販売者の転職】採用されない人によくある6つの特徴と対策
新しい記事 登録販売者試験の勉強にノートは不要?メリット・デメリットや有効な勉強法を紹介!