登録販売者試験は独学と通信どっちがいい?それぞれの特徴を解説

こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
登録販売者の資格を取りたいと考えている方は、試験勉強を独学でやるか、通信講座を利用するかで悩んでいるのではないでしょうか。忙しい合間を縫って勉強し受験する以上は、確実に合格したいと考えるものです。
本記事では、登録販売者試験は独学でも合格できるのか、それとも通信講座を受講しプロのアドバイスを受けながら勉強したほうが合格に近づけるのか、比較してみました。それぞれの勉強方法の特徴についても解説しているので、参考にしてみてください。
目次
- ・登録販売者試験とは
- ・【登録販売者試験】独学と通信講座、それぞれに向いている人の特徴とは
- ・【登録販売者試験】独学の特徴と成功パターン
- ・【登録販売者試験】通信講座の特徴と成功パターン
- ・まとめ|登録販売者試験は独学でも通信講座でも合格可能
登録販売者試験とは

薬局やドラッグストアなどで第二類医薬品と第三類医薬品の販売が認められている「登録販売者」は、医薬品販売における専門家です。登録販売者になるためには、都道府県が年1回実施する登録販売者試験に合格しなくてはいけません。
試験項目は「薬事に関する法規と制度」「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「おもな医薬品とその作用」「医薬品の適正使用・安全対策」。出題数は全部で120問で、試験時間は午前と午後を合わせて240分です。
試験日は例年8月から12月ですが、その日程や出題内容は各都道府県がそれぞれに定めておりエリアごとで異なります。受験者はどの都道府県で受験しても構わないため、試験日が異なる都道府県を選べば年に複数回の受験も可能です。
試験に合格後、各都道府県に登録すると登録販売者として活動できるようになります。登録は1カ所の都道府県のみですが、一度登録すれば全国どこの薬局・ドラッグストアでも医薬品の販売ができる仕組みです。
受験するにあたってとくに資格はなく、年齢・職業・学歴・職務経験などにかかわらず誰でも試験を受けられます。受験料は都道府県によって異なり、2024年は12,800〜18,200円でした。
なお、大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・滋賀県・和歌山県・徳島県については「関西広域連合」として同じ日程、同じ出題内容での試験のため、ご注意ください。
登録販売者試験について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にされることをおすすめします。
【2025年度】登録販売者試験の最新日程や概要を紹介!合格率や難易度も解説
【登録販売者試験】独学と通信講座、それぞれに向いている人の特徴とは

登録販売者試験合格を目指して勉強を始めようと考えた場合、勉強方法としては独学や通信講座が考えられるでしょう。どちらの方法でも合格をつかむことは可能ですが、一人ひとりの性格によって向いているやり方があります。
ここでは、それぞれの勉強方法が向いている人の特徴を紹介します。ご自身に当てはまるやり方で、勉強を進めてみてください。
独学が向いている人の特徴
自分でスケジュールを立てて自分のペースでコツコツ勉強することが好きな方は、独学が向いています。自分の意志で予定を決めて頑張りたいのなら、通信講座を利用する必要はないでしょう。
また、登録販売者の資格を取るにあたってできるだけお金をかけたくない方も、独学がおすすめです。独学でも、計画的に準備を進めれば合格は目指せます。
通信講座が向いている人の特徴
自己管理が苦手で、計画を立てても継続して勉強できるかどうか自信がない方は、通信講座のほうが向いています。多少費用はかかってしまいますが、登録販売者試験のことを詳しく把握しているプロが指導してくれるため、無駄なく効率的に勉強できます。
試験までまだ期間がある時期や試験直前の時期など、タイミングごとにやらなくてはならない勉強のアドバイスをもらえて、モチベーションも維持しやすいでしょう。一人では最後まで勉強を続けられるか不安な方は、最初から通信講座を受講されることをおすすめします。
【登録販売者試験】独学の特徴と成功パターン

登録販売者試験に独学で臨む場合のメリットや注意点などをみていきましょう。誰にも頼らず一人で勉強を進める場合のポイントや合格をつかみ取るための方法なども紹介します。
通信講座は受講せずに、独学で自分の力だけで資格を取ると決めた方は、無料で使えるリソースも大いに活用してみてください。
独学のメリット
登録販売者試験の勉強を独学で進める場合のメリットは、何といっても費用を抑えられる点です。通信講座を利用する場合には受講費がかなりかかってしまいますが、独学なら費用はテキスト代くらいでしょう。お金をかけずに登録販売者になりたい方は、独学を検討してみてください。
独学の注意点
独学なら試験勉強を自分のペースで進められる一方で、注意しなくてはならない点もたくさんあります。まず、自己管理が苦手な方は計画通りに進められず、思ったように勉強できないかもしれません。
自分のペースで進める勉強はやりがいを感じられますが、モチベーションを上手に維持できないと勉強が不十分なまま試験日を迎えてしまうことになるでしょう。
また、わからないことが出てきた場合には自分で調べる必要があります。調べることで勉強になって記憶に残りやすくなることもありますが、自分の解釈で正しいのかどうかを確認できない点は不安です。
さらに、一人で勉強を続けなくてはならないため、孤独を感じやすい点もデメリットといえます。
独学で合格するための勉強法
独学で合格をつかむためには、勉強の方法が大切です。テキストは、図解や文章の流れ、本全体の雰囲気などが自分にとってわかりやすいもの、やる気が湧きそうなものを選びましょう。ただし、何冊も揃える必要はありません。
定期的に試験内容の改定があるため、それも踏まえて最新のテキストを用意してください。また、過去問には何度も挑戦しましょう。最初は難しいと感じても、何度も解くうちに傾向が掴めてくるものです。
各都道府県で試験問題は異なりますが、出題されやすい問題はあります。そうした問題が出たら必ず答えられるよう、コツコツと勉強を進めてください。
独学の場合に利用したいおすすめの無料リソース
無料で利用できるリソースもいろいろとあります。YouTubeの薬学系解説動画は、一人でテキストを読んで勉強するよりわかりやすく、モチベーションもあがるでしょう。たとえば、薬剤師の村松早織先生が運営する「やっけんちゃんねる」がおすすめです。各章の解説や習得のコツ、試験の関連情報にまつわる動画などが視聴できます。
また、登録販売者試験の過去問は書籍として出版もされていますが、各都道府県のホームページには過去数年分がまとめて掲載されています。無料でチェックできるため、ぜひ挑戦してみてください。
問題演習には無料のスマホアプリの活用も効果的です。一問一答形式でスキマ時間に学習できるアプリや、苦手な問題のブックマークや自動収集によって理解度が確認できるアプリなどがあり、学習の補助として取り入れることができます。
スマホアプリでの学習についてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてみてください。
【2025年最新】登録販売者の試験勉強におすすめのスマホアプリ5選!使い方や特徴を解説
モチベーションを維持するためには、XやInstagramなどのSNSを利用するとよいでしょう。情報交換をしたり同じ志を持った方と励ましあったりすることで、最後まで頑張れるようになります。独学だからこそ、いろいろなリソースをうまく活用してください。
【登録販売者試験】通信講座の特徴と成功パターン

独学では不安な方は、通信講座を受講して試験に臨むことをおすすめします。次に、通信講座の特徴について解説するのでぜひ参考にしてください。メリットだけでなく注意しなくてはならない点もあるため、受講を決める前に把握しておきましょう。
代表的な通信講座サービスについても紹介します。
通信講座のメリット
通信講座のメリットは、登録販売者試験に詳しいプロの講師から合格するための対策を指導してもらえる点です。重要なポイントをわかりやすく教えてもらえるため、一人でテキストを読んで勉強するよりも理解しやすいでしょう。
また、独学の場合に比べて同じ目標を持った仲間の存在を感じられます。パソコンやスマホを使ってオンラインで受講するため「誰かと一緒に講師の授業を受ける」わけではありませんが、どこかに同じ授業を受けている仲間がいるはずです。そう思うと、モチベーションもあがるでしょう。
登録販売者試験に合格するためには継続して勉強する必要があり、最後までモチベーションを維持することは大切です。
通信講座の注意点
通信講座では、登録販売者試験に合格するために覚えておかなくてはならないポイントなどをわかりやすく解説してくれます。ただし、それを勉強するかどうかは自分自身にかかっていることを忘れないでください。
通信講座を受講したら合格できるのではありません。自分で勉強をしなくては受講した意味がないため、しっかり勉強するようにしましょう。講座を受講するだけで「頑張っている気分」になってしまわないよう、注意が必要です。
通信講座で合格するための勉強法
仕事や子育てなどで忙しいと、ついつい勉強する時間が取れなくなってしまうかもしれません。そうしたときでも、毎日必ず勉強すると決めて視聴するようにしましょう。1日サボると、2日、3日と勉強しない日が続いてしまうおそれもあるため、休まず続けるようにしてください。
オンライン講座は、通勤途中などでも視聴できます。いつでもどこでも視聴できる特徴を十分に活かして勉強を進めることが、合格のためのカギになるでしょう。
代表的な通信講座サービス
登録販売者試験の通信講座サービスを提供しているスクールは、全国に複数あります。それぞれに特徴があるため、合格率や受講料なども比較して選んでください。
代表的な通信講座サービスには、次のようなスクールがあります。気になるスクールがあれば、受講を検討してみるとよいでしょう。
- ユーキャン
- 資格のキャリカレ
- 三幸医療カレッジ
- スタディング
- ヒューマンアカデミー
- APC Learning
まとめ|登録販売者試験は独学でも通信講座でも合格可能
登録販売者試験に合格するための勉強方法は、いろいろとあります。合格のためのノウハウを持った通信講座も複数あり、一人で勉強するよりも効率的に学べるでしょう。もちろん、費用をかけない独学でも合格は可能です。
独学、通信講座ともにメリットはあるため、両方を比較して自分が納得できる勉強の仕方を選ぶことをおすすめします。どちらの勉強方法でも、勉強をするのは自分自身なので、合格を目指して着実に取り組んでいきましょう。
アポプラス株式会社が運営するAPC Learningの登録販売者試験対策講座は、業界でもトップクラスの低価格ながらも質の高い内容となっています。薬剤師の村松早織先生による講義動画に加え、キャリアアドバイスなどのサポートも充実しているので、通信講座を選ぶ際はぜひチェックしてみてください。
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