登録販売者必見!2023年度版ドラッグストアホワイト企業ランキング
登録販売者必見!2023年度版ドラッグストアホワイト企業ランキング
こんにちは、登録販売者転職のアポプラス登販ナビライターチームです。
「ホワイト企業」という呼び方を、一度は耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。仕事に求めるものと働きやすさを感じるポイントは多少の個人差はありますが、ホワイト企業に対する認識はある程度共通しているようです。
今回は、ホワイト企業とはどのような状態を指すのか解説し、編集部が独自に調査したホワイト企業をご紹介します。ホワイト企業を探す際に意識したいポイントもご紹介しますので、最後までお付き合いください。
目次
- ・ホワイト企業はドラッグストア業界にもある!
- ・ドラッグストア業界の優良(ホワイト)企業はココだ!
- ・お休みが取りやすい(有給休暇取得率)ドラッグストアランキング
- ・残業の少ないドラッグストアランキング
- ・登録販売者がホワイト企業を見分けるために意識したいポイント
- ・まとめ│ホワイトなドラッグストアを見極め楽しく働こう!
ホワイト企業はドラッグストア業界にもある!
そもそもホワイト企業とは、どのような状態を指しているのでしょう。ここでは、ホワイト企業の共通点について確認しましょう。
ホワイト企業とは
ホワイト企業とは、従業員が少しでも働きやすくなるよう社内環境や待遇の改善と向上に注力している企業のことを指します。つまり、ホワイト企業は明確な定義はないものの、従業員視点で「働きやすい会社」と考えて差し支えないでしょう。
ホワイト企業にみられる共通点
一般的に言われている、ホワイト企業の共通点は以下の通りです。
- 残業が少ない
- 有給休暇を取得しやすい
- 福利厚生が手厚い
- 給与が高い
- 女性が働きやすい
- 離職率が低い
企業規模は問わず、従業員の働きやすさ改善を目指している企業が、ホワイト企業と定義付けられます。
企業がホワイト企業化を推進する背景
各企業がホワイト企業を目指すようになったのは、ブラック企業の存在が悪い意味で世間から認知されるようになったことが関係しています。
ブラック企業は、自社の利益を求めるあまり従業員を使い潰します。長時間労働、残業代の未払い、各種ハラスメントなどが横行しており、とくに若年層のうつ病や過労死などが社会問題になった結果、「ブラック企業大賞」など揶揄する動きも出てきました。
こうした流れを受けて、従業員への制度や待遇改善を求める声が世間で高まっています。働き方改革関連法の施行も追い風となり、労働者はブラック企業を回避して、ホワイト企業に注目するようになりました。そこで各企業では、従業員への制度待遇と福利厚生を見直し、適宜改善してホワイト企業化を進め、現在に至ります。
ドラッグストア業界は、人手不足が常態化し長時間勤務に悩む職場が多いです。そのため、ドラッグストアを展開する企業では、ホワイト企業になろうと各社創意工夫を凝らしています。
ドラッグストア業界の優良(ホワイト)企業はココだ!
ドラッグストア業界は成長著しい分野であり、多数企業がしのぎを削っています。
そこで今回は、ドラッグストア業界で
- 健康経営優良法人と認定された企業
- 有給取得率が高い企業
- 残業時間が少ない企業
を独自調査しました。
健康経営優良法人とは、各地域の健康課題に向き合う取り組みや日本健康会議が推進する健康増進に向けた取り組みをつうじて、とくに優良と認められる健康経営を実現している法人のことです。同認定には、大企業等が対象の「大規模法人部門」、中小規模の企業等を対象とする「中小規模法人部門」の2部門があります。
ここではまず、いずれかの部門で健康経営優良法人と認定されたドラッグストアをご紹介します。
参考:健康経営優良法人認定制度ウエルシアホールディングス
大手ドラッグストアチェーンとして知られるウエルシアを運営するウエルシアホールディングスも、健康経営優良法人2023(大規模法人部門)ホワイト500に認定されました。
同社では健康経営の推進にあたって、健康診断受診率100%達成、喫煙率の削減、BMIの適正化をKPIに定め、従業員の健康リスク低減に努めています。
参考:ウエルシアホールディングスサンドラッグ
サンドラッグは、2022年に「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)」に認定されました。その他にも、女性のワークライフバランスを推進する優良企業として「えるぼし(最高位3ツ星)」や「プラチナくるみん」などの認定も受けています。
参考:サンドラッグスギホールディングス
スギホールディングスは、お客さまの健康を支えるには従業員の生活を支え幸福を守ることが大切と考え、健康経営を推進しています。地域社会だけでなく従業員の健康と幸福を考えた地道な取り組みが評価された結果、健康経営優良法人2023(大規模法人部門)ホワイト500の認定に至ったとのことです。
参考:スギホールディングス富士薬品
埼玉県さいたま市に本社がある富士薬品は、健康経営優良法人を4年連続、健康経営優良法人2023(大規模法人部門)ホワイト500には2年連続で認定されています。
医薬品研究開発から製造販売までを一貫しておこなう同社は、グループ全体で健康経営に取り組んだ結果、グループ企業9社が健康経営優良法人に認定されたとのことです。
参考:富士薬品マツキヨココカラ&カンパニー
全国展開するマツモトキヨシとココカラファインを抱えるマツキヨココカラ&カンパニーでは、従業員の成長を自社の重要課題のひとつに掲げています。従業員一人ひとりがより働きやすく仕事にやりがいを持てるような環境づくりを推進した結果、同社の戦略的な健康経営が評価され、健康経営優良法人2023(大規模法人部門)ホワイト500に認定されました。
参考:MatsukiyoCocokara&Co.※あいうえお順
お休みが取りやすい(有給休暇取得率)ドラッグストアランキング
ホワイト企業の共通点として、有給取得率の高さが知られています。
有給取得率とは、有給休暇付与日数に対し、従業員が1年間で実際に有給休暇を取得した日数の割合です。前年度の繰越日数は付与日数に含めません。
1位:ツルハホールディングス
ツルハホールディングスが公開している人事データによると、有給休暇取得率は2020年5月期以降60.0%以上を維持。とくに2022年5月期にいたっては、66.0%を達成しました。
参考:ツルハホールディングス2位:富士薬品
富士薬品では、有給休暇取得率が63.8%となっています。また、フレックスタイム制の導入や時間有休の導入、テレワークの導入など、多様な働き方が推進されているのが特徴的です。
参考:富士薬品3位:ウエルシアホールディングス
ウエルシアホールディングスの有給休暇取得率は、58.6%です。
少し古いデータですが、厚生労働省が発表した年次有給休暇取得率は2013年時点で48.8%であることを考慮すると、同社は有給休暇を取得しやすい企業と言えるでしょう。
番外編:マツキヨココカラ&カンパニー
マツキヨココカラ&カンパニーの有給休暇取得状況は、取得率ではなく日数で公開されています。
2017年の有給休暇取得日数は8.32日、2018年は8.73日、2019年は9.36日、2020年は9.32日です。
参考:MatsukiyoCocokara&Co.番外編:クリエイトエス・ディー
クリエイト・エスディーの年間有休取得日数は平均10日以上となっており、さらに5日連続休暇制度取得率は95%以上です。まとまった連休が取りやすいと旅行にも行きやすいため、とくにお子様のいるご家庭にとってはうれしいポイントです。
参考:クリエイトエス・ディー※ドラッグストア売上高ランキング上位10社(参考:https://www.touhan-navi.com/contents/column/cat2/001266.php)のうち、有給休暇取得率を公表しているドラッグストアのみを掲載
残業の少ないドラッグストアランキング
2019年4月にスタートした働き方改革により、時間外労働は原則月間45時間・年間360時間の上限規制が設けられました。
1位:ツルハホールディングス
なんとツルハドラッグホールディングスでは、残業ほぼ0時間を実現。正社員、パート・アルバイトなど雇用形態を問わず従業員の労働時間管理を徹底し、残業時間がかなり削減されています。
参考:ツルハホールディングス2位:スギホールディングス
スギホールディングスの平均残業時間は、1か月あたり5.7時間です。残業が多いとされている小売業界でこの残業時間は、企業全体での取り組みがあってなせる結果でしょう。
参考:スギホールディングス3位:マツキヨココカラ&カンパニー
マツキヨココカラ&カンパニーは、2019年には14時間43分だった平均残業時間を、2020年には9時間31分へと大幅削減に成功しました。
参考:MatsukiyoCocokara&Co.4位:クリエイトエス・ディー
クリエイトエス・ディーの時間外労働は月10時間未満です。勤務シフトを遵守する全社の取り組みにより、残業時間が減少してきています。
参考:クリエイトエス・ディー5位:ウエルシアホールディングス
ウエルシアホールディングスが採用サイトにて公開している平均残業時間は13.4時間です。
参考:ウエルシアホールディングス番外編:コスモス薬品
コスモス薬品では、新入社員の平均残業時間を公開しています。新入社員の平均残業時間は約4時間となっており、低めの水準であることがわかります。
参考:コスモス薬品番外編:サンドラッグ
サンドラッグでは、平均月間残業時間は公開していませんが、従業員の仕事と育児や介護との両立促進のため1ヶ月単位での変形労働時間制を導入しています。
変形労働時間制とは、1ヶ月以内の変形期間における1週あたりの平均所定労働時間が、1週の法定労働時間を超えない定めをした場合は、変形期間内の特定の週や日に、法定の労働時間を超えて所定労働時間を設定することができる制度です。
これにより、サンドラッグの平均月間残業時間は減少しています。
参考:サンドラッググループ※ドラッグストア売上高ランキング上位10社(参考:https://www.touhan-navi.com/contents/column/cat2/001266.php)のうち、平均残業時間を公表しているドラッグストアのみを掲載
登録販売者がホワイト企業を見分けるために意識したいポイント
登録販売者として就職や転職を考えている方は、求人票を見る際は以下の内容をしっかりチェックしましょう。
求人票を出す頻度
よく求人票を出している場合、待遇面に問題があり常に人手不足であることが考えられます。もちろん、新規開店や事業拡大など前向きな理由で人手が足りず求人票を出しているケースもあることから、求人票が出されている理由はなるべく確認しましょう。
社員の年齢
ホワイト企業では従業員の平均在籍年数が長くなる傾向があり、したがって従業員の年齢層の幅が広くなります。反対にブラック企業の傾向がある企業では、従業員の入れ替わりが早く、年齢層も偏りやすいです。
従業員の年齢層と分布、とくに30〜40歳代の働き盛り世代の在籍状況は欠かさずチェックしましょう。
離職率
離職率が低いということは、転職や退職などで離れる従業員が少ないことを表しています。離職率の算出方法は複数あります。就職四季報に掲載されているため、気になる企業の離職率はこちらで確認してもよいでしょう。
残業代や残業時間に関する規定
残業代なら固定残業代やみなし残業代、残業時間なら1か月の平均残業時間などの情報が採用ページや求人票に明記されているか確認しましょう。記載がない、あいまいな表現をしている場合は注意しましょう。
福利厚生の充実度
福利厚生には、法律で定められている法定福利厚生と、企業が独自に提供する法定外福利厚生があります。例えば、雇用保険をはじめとする各種社会保険は法定福利厚生、財形貯蓄や産前産後休暇は法定外福利厚生です。
福利厚生の充実度合いも、ホワイト企業を判断する大切な指標です。求人票に記載がなければ、転職活動時に採用担当者に直接聞くようにしましょう。
コンプライアンスに対する意識
ホワイト企業は、法令を遵守すること、社会的規範を守ることも徹底しています。コンプライアンスの遵守は、従業員が安心しながら働ける職場環境を作り、企業の社会的信用の涵養にも欠かせません。
全従業員を対象としたコンプライアンス研修の実施、従業員専用の相談窓口の開設、定期的なアンケート調査によるコンプライアンス遵守状況の把握などが主におこなわれています。
まとめ|ホワイトなドラッグストアを見極め楽しく働こう!
登録販売者が活躍するドラッグストア業界でも、働き方改革が浸透しています。従業員の心身の健康と将来を考えて、ホワイト企業になろうと業界各社ではさまざまな取り組みを実施しています。
今回ご紹介したホワイト企業の共通点と特徴は、あくまでも一般論です。その職場環境を働きやすいかと感じるかどうかは、その方の主観による部分が大きいということと、世間ではホワイト企業と呼ばれる条件を有していても自分にとって働きにくいと感じる可能性があることは、覚えておきましょう。
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